
はい、そういうわけで、23日土曜日に新型プリウスの試乗に行ってきましたですよ。
行ってきたのはネッツ名古屋一宮・佐千原店。
我が愛車ジータ号を購入したお店で、今でも整備関係を全てお任せしている店舗です。
今回もジータの6ヶ月点検ついでに見に行ったわけで。
って言うか営業マンが「プリウス入ったから見に来やぁ」って電話かけてくるしw
で、サービスフロントにジータの鍵を渡して、ショールームに展示してあるプリウスを見ようと・・・するも結構人が群がっていてなかなかじっくり見れない状況。
しょうがないので隣のiQなんか見たりしてw
個人的にはiQも好きな車なんですよね。MTが出たら通勤用に買ってもいいかな、と思ったりしてます。
iQ見ているうちに、プリウスのほうも人が掃けたので早速チェック。
展示車はシルバーメタリック(1F7)のG。内装色はグレーでした。
運転席に乗り込んでの第一印象は、NHW20に比べると随分と「普通」の車になったな、ということ。
NHW20はちょっと車離れしたインパネだったんですが、新型ZVW30はオーリス的なセンターコンソールの配置によって、いきなり乗っても操作に戸惑うことは無さそうですね。
電気式シフトレバーの操作性が著しく向上していますが、ただ、このシフトレバーそんなに頻繁に操作するわけではないので、どうなんだろう?という気がしなくもないですが・・・
一方、インパネ全体の視覚的質感はNHW20に対して向上していますが、触感的質感は実はカローラよりも下です(視覚的質感はカローラと同レベルか少し上?)。
特に、インパネのどこもソフトパッド処理がされていないのには驚きました。
しかし、見た目の質感は決して安っぽくないんですね。多分新しいシボのデザインが優秀なのでしょう。
とは言えステアリングを初めとする、常に人の手が触れる部分に関しては素材をケチってはいないようで、その辺に関しては触感的質感はかなり良く、コスト配分の上手い設計だと思います。
Lグレード205万円実現の為のコストダウンはきっちりされていると言うことですね。
シートはNHW20と比べてかなり良くなっています。NHW20も悪くは無かったですけど、ZVW30のシートは長距離でも疲労がだいぶ少なくなっているでしょうね。
また、リアシートは設計人の主張どおり、かなり居住性が向上しています。特にヘッドクリアランスがまともな状態になったのは好印象ですね。
さて、そうやって展示車のプリウスを見ていたら、営業マン(ジータ買った時の担当ね)が「試乗する~?」と声をかけてきたので、ありがたく試乗することに。
試乗車はブラック(202)のGツーリングセレクション。
本当におろしたてで、まだナビも取り付けられていない状態(笑)
そんな訳で、営業マンを助手席に乗せて早速試乗開始。
ちなみにプリウスに関しては、親が現役当時公用車として貸与されていたNHW11が3年ほどファーストカーとして在籍しておりまして、また会社でも以前の部署の社用車がやはりNHW11だったので、非常に身近な存在です。
NHW20に関しても、他部署の社用車で採用されていましたので借りて乗ることもありましたし、レンタカーでもよく借りておりまして、初代・2代目とも特性は熟知しております。
そう言えば初代(初期型NHW10)も2代目NHW20も、デビューしたての頃にすぐ愛知トヨタに試乗しにいったんですよね。
それらの経験を元に、新型ZVW30の第一印象はまず静粛性の向上が最初に感じた印象です。
モーターや制御系の高周波ノイズがNHW20に比べてだいぶ少なくなっているのですね。
動力性能、特に加速力に関しては試乗での印象ではNHW20との差はあまり感じませんでしたね。
もっとも今回の試乗コースでは交通量や道の幅員の問題で、それほどアクセルを踏めませんでしたから、もう少しアクセル開度の大きくなる場面では差が付くのかもしれません。
この辺は6月からトヨタレンタリースでZVW30のレンタルが開始されるので、レンタカーとして借りてしっかり確認してみたいところですね。
さて、加速力そのものはNHW20との差を実感できなかったZVW30ですが、それでも全く違うものがありまして、それが「音」です。
静粛性の向上は既に申しましたけど、「音」そのもの、エンジン音が全く変わりました。
NHW20までのプリウスに親しんでいらっしゃる方には判ると思うのですが、初代・2代目ともにエンジンは1NZ-FXEをずっと使用していたため、エンジンが掛かった後の音と言うのは登場時から変わっていなかったのですね。
「くぅぉ~ん・・・ きゅぃっ・・・ ずぉぇえええ・・・」
↑モーター ↑ジェネレータでエンジン始動 ↑NZ特有のエンジン音
というのが「プリウスの音」だったのですね(笑)
で、今回エンジンが2ZR-FXEに代わっているので、エンジン音の部分が「ぶぉ~ん」とかなり大人しく滑らかな音になっています。
なので、この音の部分が最も新型を意識する部分かもしれません。
乗り心地に関しては、アルテッツァと同じ215/45R17を履いているとは思えないほど、かなり乗り心地が良いです。段差を超える場面などでも尖った衝撃は全く無かったですね。
おそらく、新開発の入力分散式アッパーマウントが効いているのだと思いますが。
それと、EMVでの表示からメーター内組み込みに変更となったエネルギーモニター。
表示エリアが小さくなってしまうので、見易さの面で一抹の不安があったのですが、それは杞憂で思った以上に見やすかったですよ。
ステアリングスイッチで表示を切り替えするのですが、その辺の操作性もなかなかいいですしね。
それと、高効率パッケージ型FF車の場合、ダッシュボードが深いのでセンターメーターはとても見やすいですね。しかもスピードメーターについては最近では採用車が少なくなってしまった遠視点表示のデジタルメーターになっていまして、これが目のピントを合わせる負荷が減るために本当に見やすいですよ。
せっかくのいいシステムなのに、遠視点メーターってどんどん減っているんですよね・・・
試乗しての印象は、やはりかなりいい車ですよ。新型も。
ハイブリッドカーとして以前に、Cセグメントファミリーカーとしても相当優秀だと思います。
個人的にも常にプリウスは次期愛車候補として上位に来ている車なので、新型ZVW30は非常に気になる存在であります。って言うか欲しいです(笑)
とは言えどもやっぱりFRで6気筒でMTの車からは当分離れられそうも無いので、やっぱり買わないんですけどね。
営業マンには
「もうMTの時代じゃないよ~、これからはハイブリッドの時代だよ~(笑)」
と冗談めかして言われたり(もちろん、私がそんな言葉で買い換えないのは百も承知の言葉。まぁ営業マンとはそういう仲だと思ってください)。
試乗から戻ってきて、ショールームの商談コーナーの方に聞き耳をたててみたら(アヴァンティの盗み聞き教授か)、みんなプリウスの商談でしたよ(笑)
「納車はいつでもいいから1台くれ」っていいながら入ってきたおじさんも居て、いや、さすが10万台受注車だけあってすごいですわ(^^;
ちなみに営業マンに聞いたところ、お店での最量販グレードは「S」だそうですよ