自販連発表:
6月度新車乗用車販売台数ランキング
久しぶりに登録乗用車の販売台数ランキングのチェックをしてみましょうか。
6月度及び1~6月の2010年上半期ランキングの詳細はリンク先をご覧頂くとして・・・
さて、6月度のトップはやはり圧倒的強さのプリウスです。
販売台数はここに来てなんと再び3万台越えの31,876台!前年の6月は既に新型がフル生産体制に入っていた月ですが、前年比143%と衰えを知りません。
実は6月で月間販売台数が3万台を超えたのは21世紀に入ってからは初めての事態だったりします。
通常6月は販売台数がやや落ちる月ですので、通常の年はトップでも15,000台前後と言うのがここ最近の傾向でした(2007年だとトップのカローラが1万2千台強で、2位以下は1万台以下なんてことも)。
今回は4位カローラまでが1万台越えですが、いずれも前年よりも増加、カローラに到っては前年比165%ですので絶好調です。
今年に関しては、ご察しのとおりエコカーの購入補助金が9月までで終了する為、特に補助金交付対象車に対して駆け込み需要が発生していることが販売台数増加の大きな要因と言えます。
特にプリウスに関しては今年に入ってやや落ち着いてきた受注が再び増加してきているとのことですので、7~8月は今月同様3万台越えしそうな感じがします。
2位3位はフィット・ヴィッツで定位置ですのであまり語ることがないので割愛しますが・・・
4位カローラが注目です。前述のとおり前年比165%と絶好調なのです。
カローラも主力グレードが補助金対象になっていますので駆け込み需要車なのですが、昨年同月はまだカローラは補助金対象になっていなかったはずなので、補助金交付対象になった効果が非常によく現れた数字と言えます。
元々カローラは非常に完成度が高い素晴らしい車ですし、実用燃費もプリウスはともかく国産同クラスガソリン車やVWのTSIに比べてもかなり優れている車ですので、この車が売れるのは喜ばしいことですね。特にマイナーチェンジをしたわけでもなくこの数字は立派です。
逆にモデルチェンジ直後でありながら、しかも補助金対象車であるにもかかわらず前年比を下回ってしまったのが7位パッソ。前年比94.6%と奮いません。
新型パッソは先代からのキープコンセプトデザインでCVT採用による燃費効率向上と低価格を武器に投入されましたが、ヴィッツなどと比べて安い以外の魅力に乏しく、意外とここに今後の各社の商品展開のヒントが隠されているような気がします。
ただ価格が安いだけじゃ駄目、やはり所有する喜びがある車に支持が集まっている気はしますね。
ヴィッツやフィットは実用性に優れ価格レンジが安いだけでなく、そういう車の割に所有する喜びがあるからこそ、売れているように思います。
また、ベスト10圏内ですと興味深いのが5位セレナと6位ステップワゴン。
6位ステップワゴンはモデルチェンジ効果を活かし、前年比3倍と絶好調ですが、さらに注目なのは5位セレナが前年比122%も売れていると言うこと。
セレナはもうモデル末期なのに、未だに前年より台数を延ばしていると言うことが驚異的であるといえます。
ミドルクラスミニバンはトヨタノア/ヴォクシー連合が12,000台以上販売していますのでこの牙城にはまだ4千台以上足らないですが、セレナの健闘はちょっと驚きですらあります。
エコカー減税対象と言うことでプリウスの上級であるSAIが長らくベスト30圏内にいましたが、6月度は遂にベスト30圏外になってしまいました。
逆に同価格帯で台数を伸ばしてきているのがクラウンとマークX。マークXは相変わらず前年比2倍以上の絶好調ですが、ここ最近前年割れが続いていたクラウンが前年並みに持ち直してきています。
と言うことは、いわゆる「中の上」の顧客層の購買力が戻ってきたとも言え、今後が期待されます(ま、SAIの顧客が「やっぱクラウンの方が・・・」となった可能性も否定できんけど)。
それと注目は24位アリオンと28位プレミオ。
ともにマイナーチェンジで減税対象枠が広がったためかアリオンが前年比3倍、プレミオが前年比2倍と大健闘です。
プリウスも優れたミドルセダンですが、日本ベストの思想で作られた真面目な5ナンバーミドルサルーンの販売が復活してきているのはとても喜ばしいことですね。
・・・ところでインサイトは前年比42.4%で21位。22位CR-Zとの差は僅か12台・・・
冗談抜きでCR-Zに来月抜かれるんじゃないか?(^^;
Posted at 2010/07/06 22:19:11 | |
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