さてさて、スープラも完成したことですし、プリウスを本格的に作成することにしましょうか。
さすがに話題の新商品。いろんな模型サイトやブログで話題になっていますね。
フジミからはこの後、同じくモックアップとして展示されていたレクサスHS250hも発売が決定したようです。既に2年前に発売されているレクサスLS600hLから数えてこれで3代目のハイブリッドカーキットになりますね。
え~と、個人的にはHSよりもSAIの方が好きなんでこれも是非(殴
では、プリウスの方の話題を。
随所で話題になっているのがこのリアバンパーにモールドされた3つの謎のセンサ。
高級車系ならクリアランス&バックソナーのセンサかと思うのですが、プリウスにはバックガイドモニターの設定はあれど、号口のクリアランスソナーは無し(用品のコーナーセンサならあります)。
インテリジェントパーキングアシスト(以下IPA、車が自動的に車庫入れしてくれるあれですね)のセンサーはこんなところにはありませんし、後方プリクラッシュセーフティーのセンサでもない(第一そんな高額装備プリウスには無いし)。
この後バリエーション展開で出そうなプラグイン・プリウスに付いてるかと思ってみて調べるも、これにも付いてる形跡なし。
一体何を意図したのでしょうかねぇ(^^;
ちなみにIPAのセンサはフロントバンパーのここに付くんですが、まったく影も形も無いですねぇ(笑)
ついでにこのキットのグレード(Gツーリングパッケージ)だとLEDヘッドランプになるので、ヘッドライトウォッシャーが装着されるのですが、それもばっさりとカットされています。
さて、フジミのプリウスについていくつかのサイトでフロントフェンダーにある凹プレスラインの位置のエラーが指摘されています。
具体的には以下の画像のような指摘。
プレスラインの前端はヘッドライト後端、すなわち「目尻」の部分に繋がっているので、プレスラインの位置がおかしいのではないか、と言うわけですね。
これが実車のヘッドライトとプレスラインの位置関係。
確かにプレスラインとヘッドライトの位置関係がキットと実車で違うのですが・・・
両方をじっくり見比べてみると、上記画像のような結論になります。
プレスラインの位置はどうも正しいようで、実際に実車と違ってしまっているのはヘッドライトの目尻部分の形状だと言うことがわかります。
実車はキットよりももっと釣り目なんですね。キットは実車よりも目尻が下がって「優しい」顔立ちになっています。キットの目尻部分は、そこの部分だけ見るとフィットアリアみたいな感じ。
さて、ここでしばし考えるわけです。
確かにヘッドライト形状が実車とやや違う。しかしクリアパーツが絡むだけに修正はかなり厄介。直せばそれなりの成果はあるかもしれないけど、そこまでする必要がある?
プラモデルと言うのは、どのキットでも大なり小なりディフォルメがあります。
実車をそのまま1/24に縮小すると、実は違和感が出ることが多いのです。イメージよりか細く華奢に見えることが多いのかな?
実車を見るのと視点が変わるのが大きな要因と言われていますが、独自のディフォルメ基準を持つ田宮はもちろん、青島やフジミもディフォルメしますし、ディフォルメが最も少ないとされるハセガワでもやはりディフォルメをしています。
このディフォルメはキットの元となる原型を作成する「原型師」の解釈と言うか個性が出る部分で、いわばその原型師のイメージがキットに反映されるわけですね。
そう考えれば、このプリウスのヘッドライト形状の違いは「ディフォルメ」と捉えられなくも無い。と言うかまさにそれでしょう。
このプリウスのキットの原型師は、ヘッドライトをこうした方がプリウスの「優しさ」が表現できると考えたのではないでしょうか。細かいセンサ類はともかく、全体的なフォルムがほとんど実車に対してエラーが無いので、そう捉えた方が自然です。
手間の問題もありますが、私はあえて修正しないことにします。
もっともヘッドライトウォッシャーとIPA用のセンサは追加工しますけどね(^^;
それにしてもこのヘッドライト形状の実車との違いをもってして、粘着にフジミを叩く輩が見られますが、ディフォルメとかいう概念が無いのでしょうね。
他メーカーでもディフォルメとして実車と形状が変わっていることは珍しくないのに、フジミと言うと(青島も標的にされやすいか)鬼の首を取ったように非難しまくる。
そういう狭い視野が結果、業界全体を停滞させてしまう(新商品だしても貶されるだけだしや~めた!って)という事がわからないわけです。
無論、かつてのRX-8のようなトンデモキットであらば非難されてもしょうがないでしょうけど、この程度のディフォルメを攻撃しまくる姿勢って・・・
話が脱線しました。そう言っておいてなんですが、実はこのキット、ルーフドリップモールも省略されてました(笑)
これは塗装で表現しますかねぇ。
リアバンパーの謎センサは光硬化パテで埋め立てておきました。
ボディ全体に#1000のペーパーをかけます。
こうすると塗料の食いつきが良くなるのももちろんですが、表面の微妙なうねりなどがわかりやすくなります。
ただ、さすがにフジミの最新キット、表面にはうねりはほとんど無く、当然修正などの手間はまったく必要無でした。
てな訳で早々にサーフェイサー噴きまで完了・・・・
・・・と思ったらヘッドライトウォッシャーとIPA用センサーの再現忘れてたぁっ(笑)