守谷ハーフマラソン(その1)の続きです。
いよいよスタートです。
スタートラインからはだいたい50メートルくらい離れた場所からのスタートとなりました。
号砲と同時にソロソロと動きだし、集団の中をゆっくりと進みます。
すると、先ほどの事故現場で漏れたオイルをモロに踏んでしまいました…
数分すると、渋滞は解消して周りのスピードも段々上がってきました。
いやぁ、なんだか楽しいぞ。
こんなにたくさんのランナーと走ったことないし、沿道の応援もたくさん居るし、ウェアも実に色々なものがあるんですね。
楽しくてキョロキョロしながら走っていました。
他のランナーの走り方も実に様々です。
無駄のないきれいな走り方をしている人もいれば、なんでそんな走り方でそんな速いの?っていう走り方の人までいて、見ていて参考になります。
いつも独りで走っていると分からないことですが大会に参加するといろいろな発見があって刺激になりますね。
そんな感じで楽しんで走っていると、いつの間にかいつも練習で走っているペース(5キロの時の速めのペース)で、同じようなペースで走っている数人のランナーと一緒にまわりのランナーをごぼう抜きしていました。
ペースが速いなとは思ったんですが、不思議と楽に走ることができたので自分の感覚に従ってそのままのペースで行きました。
まず最初の折り返しで先頭集団がやってきました。速いっ!!
しかも足音が、バタタッバタタッとみんな揃っています。速いランナーは足音まで違うんですね。
最初の給水場が近づいてきました。
当然給水なんて初めての経験ですが、雑誌で勉強したようにまずコップの口を潰し、後ろのランナーを気にしながら余分な水を捨てて、潰れて細くなった口から残りの少ない水をごくっ…と思ったら顔にぶちまけてしまいました(笑)ま、いっか。
結局、全ての給水場において顔がビショビショになりましたが、ちゃんと飲めたのでよしとしましょう。
しばらく行くと5キロの表示が見えてきたのでラップを計ると21分38秒でした。
やはりペースが速過ぎですがなんか行けそうだったのでそのままいっちゃいました。
またまたしばらく進み、ふれあい道路という幹線道路にでます。
そこから中間地点の折り返しまで延々と直線が続き、折り返してから延々と直線を戻ってくるコースになります。
その辺りまでくると結構バラけてきました。
自分は同じくらいのペースのランナーと快調に走っていました。
ええ、このときは本当に快調でした。
折り返し地点(11キロ地点)までで、抜かしたランナー:抜かされたランナーの比率は9:1位の割合だったと思います。
快調の原因は強風だったのだと思います。
今思えば折り返し地点まで全く風を感じませんでしたから。
むしろ、後ろから押されて勝手にスピードが上がるくらいでした。
折り返し地点直前では、高校生の陸上部の女の子を抜かしたのですが、そのときに沿道の顧問の先生?が「今9位だぞっ!!」と叫んでいました。
多分、女性ランナーの中での9位だったんじゃないかと思います。
折り返し地点ではそんなところを走っていたんですよね~僕・・・
ところが中間地点を折り返すと、猛烈な向かい風が・・・
その時点でガクッとペースが落ちました。
さらに、折り返した直後に急な上り坂があって、そこでは止まりそうな位までペースが落ちてしまいました。
なんとか坂を上りきったのですが、折り返し地点までの快調さがうそのように疲れてしまい、落ちたペースがなかなか戻ってきません。
その間、折り返し地点直前で抜いた女子高生ランナー含む数人のランナーに次々と抜かれていきました。
でも、もうそのランナーを追いかけるまでの力は残っていませんでした。
それから何人かのランナーに抜かれていたのですが、しばらくして折り返し地点の少し手前で抜かした女性ランナーが淡々と横を走り抜けていきました。
他のランナーに比べるとそれほどスピードがなかったので、「よし、情けないけど(笑)この女性に引っ張っていってもらおう」と後に付かせてもらいました。
この位の時点ではもう前後のランナーとの間隔は随分あき、数十メートルほど差がありました。
なんとか我慢して数キロの間その女性についていってたのですが、後ろから5、6人の集団が凄い勢いで迫ってきて、私と女性ランナーをもみくちゃにしたあと走り抜けていったのですが、その混乱の影響で女性ランナーとの間に数メートル差ができてしまったのです。
その時点でもうくいついていくことができず、じりじりと先に行かれてしまいました。
この位置を走るランナーになると、走りなれている方が多くてきちんとしたペース配分で走っているんですね。
皆さん、折り返してからが速かった。
折り返し地点からゴールまでの間の、抜かしたランナー:抜かされたランナーの比率は、0:10でした(^^;;
折り返し地点から引っ張ってもらった女性ランナーも数十メートル先に行ってしまい、完全に一人旅になってしまいました。
これも失敗でしたね。
次々と抜かれていきましたが、単独で走っているランナーはなく皆さん3~10人くらいの集団で走っています。
抜かれるスピード差がかなりあったので、全くついていける気がしませんでしたが、前半は自分もあのくらいのペースで走っていたんだろうな~なんて思いながら、淡々とジョギングに近いペースで一人旅を続けていました。
ところが残り5キロくらいの地点から体に異変が起こり始めたのです。
足が石のように重くなり言うことを効かなくなりました。
残り3キロの地点では、さらに腕が痺れてきました。
腕を振るたびに、両肩から先がピリピリとして感覚が麻痺しているのです。
さらに、残り2キロ地点くらいからは目がチカチカしだして、着地の衝撃で目の前がチラチラしてなんだが意識が朦朧としてきました。
残り2キロから1キロの間に最後の折り返しがあるのですが、朦朧とする意識の中、先ほどの女子高生、そして女性ランナーが走り抜けていくのが確認できました。
完全なオーバーペースとエネルギー切れです(だと思います)
もうその時点でとまりたかったのですが、それよりも早くゴールして横になったほうが良いだろうという思いだけで走り続けました。
残り数百メートル、周りのランナーは最後のスパートをかけている中、トボトボとジョギングペースで走る私を見かねてか、やたらと「あともう少しだっ!頑張れ!!」という声援が聞こえてきました。
凄く嬉しかったのですが、それに応える元気がありませんでした(^^;
ゴールの守谷市役所に入ったので「やった、終わった」とホッとしたのですが、ゴール地点がなかなか見えてこなかったのが最後の試練でした(笑)
フラフラになりながら何とかゴール!
タイムは、
グロスタイム:1時間42分42秒
ネットタイム:1時間42分23秒(ただし、ゴール後手元がおぼつかなく時計を止めるまで数秒進めてしまいました)
ゴール後は、脇の芝生にほとんど意識を失ったような状態で倒れこんでしまいました。
しばらくして、腹の底から響くような和太鼓の音で目が覚めたときには、ゴールから20分ほど経っていて、その間寝てしまっていたようです。
さて、ゴール後についてはまたこの後で・・・
守谷ハーフマラソン(その3)につづく。