英国仕様のヨーロッパ・スペシャルです。(英国仕様は右ハンドルだけでなく、インパネやワイパー、ヒーターブロワーなどの装備が北米仕様のスペシャルよりも簡素化されていて、どちらかというとTCに近い装備になっています。ボディのFRP積層も北米仕様より少ないと言われています…。)
僕が何代目のオーナーなのかは判りませんが、職権打刻などから推測すると、昭和52年に並行輸入で大阪から日本に上陸した個体のようです。
なぜか車体より取り外されている上に、エンジン№、トランスミッション№が打刻されていないため、本当にこの個体のものなのかどうかが若干怪しいシャーシプレートによると、タイプ№は74(でないと困る…)で、1973年の2月に製造されたことになっています。
また、ご覧のとおりのボディはJPSカラーなのですが、刻印はL05となっていて、元の色はCarnival Redという赤色だったようです。実は塗装のクラックから見える下地の色は確かに赤いので、完全にシャーシプレートが偽物というわけでもないようです。もしもボディをレストアする事があれば、本来の赤色に戻してもいいかもなぁ…なんて思っています。
素性は不明な点が多い車ですが、エンジン・トランスミッションともにヨーロッパ・スペシャルの特徴を備えたものが搭載されているので、TCベースにスペシャル風モディファイを加えた車というわけでもないようです…。
内外装ともにほぼノーマルですが、特にノーマルというかオリジナルに拘っているわけでもなく、各部必要に応じて現代的にモディファイしてあります。ただ、ある程度はオリジナルの雰囲気を残しておきたいとも思っています。
購入当時はとにかく電気系が不調で遠出どころか近くの峠に出かける事すら不安だったため、電気配線は自分で設計して全部引きなおしています。その際、ヒューズボックスをホンダの軽四(回路構成もホンダ・ビートのものを参考にしました。)とマツダRX-7から移植し、ヘッドライトとパワーウインドウの回路にはリレーを入れて、信頼性を上げています。
1999年の結婚を境に乗る機会が殆ど無くなってしまい、残念ながら長期にわたり不動状態で、ガレージのヌシと化しておりました。
そのためメインのブログではずっと、コイツの存在を伏せてたのですが、とうとう公にしてしまったのを機に、ボチボチレストアを始めようかと思ったりしています。
自営業でもなく、会社役員でもない、三流サラリーマンの自分がどこまで出来るのかわかりませんが、ここを見てくれた人が、「昔憧れた車を手に入れて維持することが自分にも出来そうだ」と思ってもらえれば幸いです。
-----------------------------------------------------
ついにレストアして路上復帰することになりました。それに伴いプロフィールも若干変更。'11,7/26
無事二桁ナンバーを維持しつつ継続車検を取得しました。 '11,8/27
自宅ガレージに戻ってきました。 ヨーロッパとの付き合いの再出発です! '11,9/10