ADVAN-MR2のヒストリーについてはこれまで
ブログ第一話「憧れの車・・・」以降でご紹介してきましたが、今回は エピソードI~Ⅲ としてそれ以前のADVAN-MR2の誕生秘話~87年の全日本戦デビューWINまでの話をご紹介したいと思います。
舞台は1987年の富士スピードウェイCパドックで開催されたC地区第三戦
DクラスにはC地区第二戦衝撃の参戦で話題となったあの国政選手のグレーサーMR2が今回も参戦しており、再びダートラVSジムカーナのチェンピオン対決となった。
山本選手のマシンは86年の全日本チャンピオンマシン
ADVAN-SUNNY
国政選手のマシンは85年の全日本チャンピオンマシン
グレーサーMR2
国政選手のMR2はほぼダートラ仕様のままタイヤのみグループA用のスリック(F179/R195)に履き替えたという仕様だ。
2本目がウェットとなったたため勝負はドライの1本目でつき、山本選手の勝利、国政選手は2位となったがギリギリのところで走る国政選手の激しい走りにあやわ逆転?という勢いさえ感じさせた。
1位 山本選手 1分27秒15
2位 国政選手 1分27秒25
事件は決勝後に
PDの取材として実現した両ドライバー車両チェンジによるによるタイムアタック&インプレッションで起こった。
走行後「ノーマルとは全く感じが違うって言うから、自分なりに頭で考えて行ったのに、ステアリングの応答性は悪いしズーッとアンターが出るでしょ。パワー掛け過ぎるとドドーッとアウトへ行っちゃいそうで、アクセルが思いきり踏めなかったもんね。フルターンなんかぶつぶつ文句言いながら走ってたんだから(笑)。走った感じでは恥かしいくらいのタイムかと思ったのに、タイムを聞いてびっくりしたね」
と感想を述べた山本選手のタイムは下記の通り。
山本選手(グレーサーMR2) 1分27秒03
国政選手(ADVAN-SUNNY) 1分32秒84(フルターン失敗)
なんと山本選手は初めてドライブしたマシンで決勝でマークした愛車でのベストタイムを上回るタイムを叩き出したのだ!
実はこの時、サニーに代わる次期マシンとして既にAE86のベース車両を購入していたが、この交換試乗後MR2のポテンシャルに魅了された山本選手は直ちに86を手放し、MR2でのニューマシン製作を決意するの事となった。
もし、国政選手のジムカーナへの参戦がなければADVAN-MR2の誕生はなかったかもしれませんね。
[Panasonic グレーサーMR2]
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ADVAN-MR2ヒストリー | 日記
Posted at
2012/02/11 05:20:32