オルタネータ交換
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
12時間以内 |
1
走行距離20万キロを超え、ついにオルタネータが発電しなくなりましたので、リビルド品を手配しました。ヤフオクにて送料込み、要コア返却、返却送料着払い、保証2年、HB21S 純正品品番31400-50E11の税込17600円のものとなります。
事前に車検証の情報を入力し在庫の問い合わせをしたところ幸い適合品はすぐ発送可能とのことですぐに送って頂けました(株式会社ファーストワークス部品堂事業部様→手配先 石友商会様)
2
情報収集するとオルタネータの交換方法は2通りあるとされていて、
・ドライブシャフトを抜くとそこから抜ける
・エンジンを降ろさずにジャッキUPして隙間から抜き取る
ということで、まずは作業の見通せそうなドラシャ抜きでやろうとセンターロックナットを手配。いざ作業しようと車体をジャッキアップし下に潜ってスケールを片手にオルタネータの直径115mm程度が抜けるスペースを確保できるか確認したところ、ドライブシャフトを抜いたとしてもエンジンブロックの出っ張りやエンジン下のフレームが邪魔をして通り道を確保できないことが分かりました。これはうちにある前期のHA21Sのエンジンルームを覗いてもオルタネータ周りの配置は同じでしたので、ワンカムエンジンもしくはH系以前のワークスの情報だったのではないかと推測。諦めてエンジンをジャッキUPすることにしました。
3
まずバッテリーから端子を外し絶縁。
うちのは8Vまで放電してしまったので車体から外して各キャップを開けて充電しました。
以下追記
オルタネータを外す前に、ベルトの張り具合を確認しておく。出来ればオルタネータ上部を止めているエンジン吊り上げアングル?にマジック等でオルタネータが固定されている位置をマーキングしておく。交換後のベルトの張り調整で、テンションの計測器のようなものもなく、感覚で取付けた所、始動やステアを大きく切った時にベルト鳴きしてしまいました。かと言って張りすぎも軸など傷めてしまいそうなので、わずか1.5mmほど張る方向にオルタをずらしてみたら鳴かなくなりました。
追記終わり
次にエンジン下から狭い隙間に手を突っ込みオルタネータにつながっているB端子を外すためナットを外す。
次にB端子が止まっていたボルトの上にある2極カプラーを抜く。ボルトの陰になって見えないがオスカプラに爪があるためボルトがある側のカプラの側面をマイナスドライバーなどで押し込んで、カプラが抜ける方向にこじると抜ける。指で押そうとしても硬すぎたため。
その後、オルタネータの下部を止めている2ヵ所の頭が12のM8ボルトを外すが、狭すぎて通常のメガネレンチが回せないため、以前ショート化した約長さ70mmのメガネレンチを短い鉄パイプをかませて回すようにして何とか取り外し。
4
M8ボルトのネジ山に雌ネジの?材料がもげてこびりついていたので、職場のダイスにて除去。オルタネータを下から支えている雌ネジ付きのアングルみたいな部品も取り外して、タップを立て直しました。
5
次にオルタネータの上部の固定ネジを外し取り出す通路を確保するためエアクリを取り外し。
のちに一度エンジンをジャッキUPしてオルタネータの通り道を確保するのには、冷却水パイプを外す必要があると分かったためこの段階でラジエター下部のコックから冷却水を抜く。
次にオイルレベルゲージのパイプを止めているネジを外し、パイプの向きを手前側に回して抜けないようにしておく。接合部のゴムリングが本来再利用不可とのことで抜きたくないため。
その後オルタネータ上部を止めているネジを外しますが、硬いのにスペースが狭いため、ショートの12のメガネの柄の先側に細めのロープを巻きつけ、ロープと柄を両手で引いて何とか緩める。プロはショートのレンチ端に軸がある腕を延長した工具を使うそうです。
固定が取れたオルタネータが下にゴトンと落ちてしまわないよう紐などで吊っておく。上部のボルトを緩めるとベルトもプーリーから一時外せるようになる。完全には抜かず、ウォーターポンプ側に寄せておく。
冷却水のインマニブロック側から生えている冷却水ホースからパイプを抜くが、固着しているため一度ホースをペンチで軽く掴んで回転させるような感じにグリグリして、ホースリムーバーで抜く。パイプを抜くとオルタネータに冷却水がかかるため、ウエスなどを掛けておき、パイプを抜いた後はホースには適当なボルトなどを突っ込んで漏れてこないようにする。
6
次にバンパーを外す。
複数あるエンジンマウントのうちフロントにあるマウントを止めている?ナットを緩める、または外す。
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オイルパンを下からジャッキUPするが直接当てないよう木片をかませる。
8
フロントのフレームを基準としてエアコンコンプレッサーの一部の高さ確認。ジャッキUPする前が28mm。
9
最終的にオルタネータが車体とエンジンにぶつからずに抜けるようになったのがコンプレッサー高さ55mm
ただしここまでジャッキUPしてその他の配線や補機類にダメージが無いのかは正直保証できていないため、おっかなびっくり。もし参考にされる方がいる場合は自己責任にて作業下さい。
10
オルタネータが出し入れできるようになりましたが、スース―ではなく、特定の角度で通してやっと通る感じ。
実は初めにもう少し控え目にジャッキUPして抜こうとしたのですが若干ひっかかり、力任せに抜き取ってしまったのですが、エンジンルーム内を傷つけてしまいました。この方法は30mm弱は持ち上げないと塗装を傷めることになると思います。
11
新旧部品を比べましたが、外観問題なし。
ここでのちにトラブルになったのが、オルタネータの雌ネジ穴。エンジン奥の所定位置に入れてジャッキを解除後オルタネータをボルトで固定する際、下2本のボルトを入れた後、上部用を入れようとした所、エンジンつり上げアングルを先に固定した状態でやった自分のボルトの入れ方が悪かったのか、届いた時すでに良くなかったのか確認を怠っていましたが、上部雌ネジが一部分できつくボルトが手で回せない事態に。狭くて心が折れそうになりながら、オルタネータ内に切り粉が入らないよう養生テープを張り、ねじをタップでさらい、ボルトが通るようになりました。
雌ネジの確認はエンジンルームに入れる前に行っておくべきでした。
またこの雌ネジを傷めないようにボルトを入れていくためには、エンジンつり上げ用アングルの固定ネジを緩めておき、ボルトがオルタネータの雌ネジの中心に真直ぐに入り始めるようにしてから、アングルを固定する必要があります。
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外した純正品。今までありがとうございました。
オルタネータの下部、上部ともにボルトがある程度仮締めできたら、オルタネータがまだ前後にスライドさせられるうちにベルトをかけておく。
オルタネータに傷をつけないような木片やヘラなどをオルタネータに押し付け、ベルトが良く張るようにしてボルトを固定。
B端子や2極カプラ、冷却水パイプ、エアクリ、マウントのナット、バンパー、冷却水と戻して、エンジンをかけてエア抜き。
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8Vまで放電したバッテリーを充電したものを再使用。載せるとき12V。
エンジンをかけたとき14Vまで上がって無事発電してくれるようになりました。
200817km
14
奥過ぎて綺麗になったことがあまり良くわからない画像。
リビルド品には稀に良くない部品もあると目にしたことがあり、立ち往生対策で予備の充電済み中古バッテリーとテスターを積んで出勤。
勤務先まで往復40km走行して、エンジン停止時12.5Vとなり、作業完了が確認できました。
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