
ん?朝か?頭が痛い。飲み過ぎた。ベッドの下には昨晩やってきた友人のYが寝ている。
あ、そか。昨日、一升瓶抱えて「飲むぞー。」と乗り込んできたのだ。
体の節々が痛い。
トントン。ノックの音がした。
この部屋に入ってくるのにノックなんかするヤツはいない。
寝返り打ってふたたび夢の世界へ。
ドンドン。大きなノック。
これには飛び起きた。
ガチャ。ドアが開いた。
「こんにちはー。」女性の声。
わわっ。こっちはパンツ一枚。
入ってきたのは黒髪ストレートに赤白のキャップをかぶった長身の女性。
「ノックして入ってくださいって貼ってあるよ。」
「わ。ホントに来た。」
以前合コンした彼女だ。自称雑誌モデル。
「まだ寝てんのー?もう昼だよー。」
そいえば、住所教えてたんだった。
ほんとに来るとは思わなかった。
「サッカーゲーム、やるぞー。」
(回想)
それは先輩の彼女だった。その先輩が「デルモ(古ーい)と合コンするから来い。」
という設定でモデル軍と合コン。最近ハマッているサッカーゲーム盤(*)で毎晩盛り上がってるという話を熱弁。「楽しそー。」「Hee家に行きたーい。」などと社交辞令が飛び交っていたのだが、まあデルモがHeeみたいな家に来ることはないなと聞き流してた。その合コンは大盛上がりで先輩も自分の彼女の前で違う子の肩に手を回して「イエーイ。」などとかっ跳んでいたなあ。
(現実に)
「最近、○○ってさ、コクシコクシ(国試)ってうるさくてさ。かまってくんないのよ。」
「は。」
「さあ、サッカーゲーム、やるぞー。」
その大声でベッド下で転がっていた友人Yが目を覚ました。
「なにごと?」眼鏡を探して、かけてみて、
そこに奇麗なお姉さんが立っているのをみて、思わず正座するY。
「な、なんだ?だ、誰?」
彼女は正座しているYの前に正座して、
「Mといいまーす。彼女でーす。」
Yはびっくり。それはHeeにはとてもとても釣り合わない美人だからです。
Heeは説明が面倒なので、ま、いっかということで
「Y、サッカーゲームするぞ。」とゲーム盤を出してきた。
Mちゃんは、結局、寝起きの髪ぼうぼうのHeeとYのサッカーゲーム盤の対戦をしばし観戦。
「自慢のコーヒー飲ませてよ。」(あ、そだ。合コンで自慢したんだった。)
そしてサッカー盤の操作、裏技を教えた。1時間ほど、Mちゃんは部屋で遊んでいった。
「行かなくちゃ。」見送りすることになった。どうやってここまで来たの?「プレちゃん。」
下に見に行ったら、なんと真っ赤なプレリュード。
(か、格好いいー。)
友人Yと見送った。低い排気音を響かせて、マニュアルの赤プレは走り去っていった。
その後の友人Yの追及は凄かった。部屋には赤い口紅の付いたセーラムライトの吸殻。
Heeも夢みたいな、嵐みたいな出来事でした。Heeのことを見くびっていた友人Yはその事件
以降一目置くようになった。(こいつの交友関係は口だけではない)
これは学生時代の話でした。
PC内の画像の整理をしているとBMWのこの写真。切れ目の美人です。切れ目の美人といえば黒木メイサ。黒木メイサといえば「任侠ヘルパー」。その最終回を見てしまいました。その連鎖で思い出したのがこのエピソード。スタイリッシュでいい女。でも会話はふわふわして不思議な彼女でした。頻繁に飛行機で東京に行っていました。芸能人から追っかけられてると言ってました。どうしてるかな、Mちゃん。
この事件から2年後、Heeは白プレを買うことになります。
*エポック社のサッカーゲーム
・・・みどりのプラスティック製のスタジアムに平面のプラ選手でした。あまりに酷使したので3台も買い換えました。裏技は語ると長いので省略します。(下記関連情報)
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徒然なるままに・・・ | 日記
Posted at
2009/09/19 00:30:13