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昭和の50代半ばすでに公道を使ったラリーの開催は制約が多すぎて開催しにくくなってきました。

余談ですが、当時は四点式フルハーネースは整備不良扱いとか、スポットライト追加が禁止とか、今からは考えられないくらい締め付けが厳しい時代がありました。

四点式フルハーネスがご法度となり、しかたなくノーマル三点式ベルトのみでラリーを開催してみたら、ドライバーさんはまだしも、助手席のナビゲーターさんのクルマ酔いが激しく、SS終わりでゲロを吐くなんて珍事もおこったりしました（笑

そこで、四点式フルハーネスをガッチリ締めつけて、おまけにノーマル三点式をその上から装着するなんて裏技が編み出されたりしました・・・

余談が長すぎてなかなか本題に戻れないですね・・・

で、ラリーがしにくくなって来たので、余ったラリー車を使ってクローズドのダートコースを使ったダートトライアルってのが盛んになって来ます。ダートコースたって、たいていは山奥の山を崩した採石場跡とか良くてモトクロス場がメインで、トイレ無、食堂無なんてのがあたりまえ。大阪では四条畷の採石場跡、今は大きな霊園になってます、モトクロス場では生駒のスズキのコースとかになります。

そんなダートラがどんどん盛んになり、ついに淡路島でダートトライアル東西対抗が開催されます。当時淡路島では関空埋め立てのため山を切り崩し土砂を舟で送り出していましたので、その跡地に特設のコースを造り行われました。

この東西対抗戦の思わぬ成功のため、翌年オールスターダートトライアルとして、会場を聖地鈴鹿サーキットのモトクロス場に場所を移し本格的なイベントとして開催されるにいたります。

当方はまだライセンスも無く、KP47のラリー車もどきで夜な夜な山道を走っていました。

埃っぽく泥臭いダートラの選手の当時のいで立ちと言えば、ナッパ服はまだ良い方で、地方選になんかになると、ジーンズにトレーナー、あげくに体操服ジャージなんかがあたりまえ。

そんな砂埃舞うダートラ場にさっそうと、とあるドライバーさんが現れます。そのいでたちはダートラ場には場違いな（今では普通ですが）トリプルレイヤーのレーシングスーツ、ファイヤースカート付きのフルフェイス、おまけに足元はレーシングシューズ！（当時は長靴なんてドライバーも）

もうびっくりしました、あこがれました「そこにシビレルー　憧れるー」ってやつです（笑

その人が、関東の鶴一郎選手、車両も解体屋あがりのぼろぼろのダート車に交じって、新車おろしのOKUYAMAチューンの真っ赤なTE71。この鶴選手の出現で、ダートラ界も一気に華やかな方向に向かった様な気がします。

それにしても衝撃でした、ダートラにファイヤースカート付きフルフェイスですよ、ドカヘルとかの時代にですよ（笑

スタート30分前くらいから、このいでたちでコクピットに滑り込み、フルハーネスを締め上げ、四輪を浮かせたクルマのデフとエンジンの暖気をされている姿に感動すら覚えたもんです。

で、当方もこのあといよいよダートラにデビューします、クルマはサニーPB210





もう買いましたよレーシングスーツ、フルフェイスにはもちスカート付き、決めてましたから、あこがれの鶴選手を真似ようって（爆

これが27年前、安くも無いレーシングスーツを初めて買ったいきさつです。
なお時代考証とか詳細は当方の思い違いもあるかと思いますので適当に読み流して頂ければ幸いかと、なんせこのブログはUSO８００認証ブログですから・・・