
先日の続きです。
実はポルシェ試乗の前に、先に空きがあったBMW・ⅰ3の試乗もしました。

ⅰ3といえば、シャシーをアルミ、カーボン製のボディ骨格にポリプロピレンの外装パネルを貼り付けるという画期的な方法で、従来のEVにありがちな重量増を極限まで抑えたクルマ。
このⅰ3、レンジエクステンダーEVも用意されていて、今回の試乗車はそれ。
まぁ、外見的な違いはないし、バッテリーの電池がなくなって発電用のエンジンが作動する…なんて局面はなかったんですけれど、通常ののEVよりもちょっと先行くクルマとして、以前から注目していたレンジエクステンダーには乗ってみたいと思っていたんですよ。
これまた、なかなか乗れるクルマでもないですしね。

いざ乗り込むと、いきなり未来のかほり(^_^;) 普通のクルマとは全然違います。
ギア(EVだとギアですらないですね、実は…。モードセレクターとでも言うんでしょうか?)がステアリング奥の斜め45°あたりに出っ張ってるモノ(DPNRとありますから、判りますかね?)。
エンジンスターター(じゃなくって、EVだから電源スイッチか…)もそこに…。
メーター…じゃなくってほぼインフォメーションディスプレイと化してる、小さい液晶モニターがちょこんと目の前にあるだけ…。
ステアリングとアクセル+ブレーキのペダルこそ普通にありますけど、これほど操作系に戸惑うのってなくない?
とは言え、セレクターを「D」に入れれば、後は普通のクルマと一緒…と思ったら、これがまた全然普通のクルマではないんですね。
回生ブレーキの効きが尋常ではないのです。アクセルペダルを戻すだけで、ブレーキペダルを踏んだかのような制動がかかるんです。そういえば、クルマ雑誌で読んだコトがありました。市街地ならば、アクセルペダルだけで走行可能だとか…。
調べてみると、スピードだが高ければ大きな回生ブレーキは働かないけれど、スピードが低いほど強い回生ブレーキが働くそうです。
つまり、アクセルワークが乱暴だと、うまくコントロールできないクルマというコトになりますね。実際、試乗中は四苦八苦しました(^_^;) でも慣れてくれば、とてもイージーなワンペダルドライブができそうです。
走った感じは、EVならではの静かながらも力強い加速で快適でした。欧州車らしく、硬めのシートと硬めの脚周りで、長距離のドライブも苦にならない感じ。レンジエクステンダーだから、ガソリンスタンドさえあれば電池切れなんてコトもないですしね。
そうそう、ⅰ3の特徴のひとつとして、CMでもお馴染みのタイヤ「ologic(オロジック)」ですね。
155/70 R19という、従来では考えられないサイズのタイヤですけど、特に乗り心地、安定性に不安はなかったです。
普通のタイヤとはあまりに幅と径の比が異なるため、普通のクルマに装着した場合、ステアリングを切れないとか、高内圧であるため単純交換では乗り心地の悪化につながり、サスペンションセッティングも専用にしなければならないとか、問題は多く、実際はプラットフォームから新規に開発するクルマでなければ装着には向かないそうですけど、EVの低燃費走行のためにここまでやる気合には拍手を贈りたいです。
細いタイヤは、見た目にはちょっとカッコ悪いんですけれど…(^_^;)
2日目、国産車ではマツダ・アクセラにも乗ってみました。
ウワサのクリーンディーゼル仕様のXD。しかも、なんと6MTです。

マツダは今回、アクセラやアデンザ、CX-5などの新シリーズのクルマはもちろん、仕様の違うクルマや同じ仕様でも複数台用意するなど、会場でもダントツの試乗車を用意する鼻息の荒さ(^o^)
中でもクリーンディーゼル仕様車は試乗希望者が多かった模様ですけど、まさかMTまで用意するとは、なんて心憎い演出をするのでしょう!
乗ってみた感じは、やはりディーゼルエンジンの大トルクは運転しやすいです。クラッチペダルが奥行きが深く、ミートポイントが判りづらかったんですけど、ぶっといトルクのおかげでシフトチェンジも楽々。これまた少しアクセルを踏み込めば、物凄い勢いで加速します。ただやはり、ディーゼルにしては静かとは言え、アイドリング状態でこそほとんど室内に聞こえてこないエンジン音ですけど、アクセルを踏めばそれなりの特有音はします。試乗時はカーオーディオなしだったので、余計に目立ったのかもしれませんけど。
アクセラと言えば、ご先祖様はファミリアですけれど、もう車幅も1,800㎜目前。でかくなり過ぎの感があります。もはや世界を相手にするクルマですから仕方ないんでしょうけどね…。
こうなると、ちっちゃいクルマ好きは断然デミオが楽しみになるんですけれど、チラシには載っていたものの(「COMING SOON!」となってました)、残念ながらさすがに現物はナシ。セールスの方に伺ったところ、前評判通り、かなりイイ感じに仕上がってるようで期待が高まります。クリーンディーゼル仕様車がディーラーに配備されるのは9月末頃というコトらしいので、10月に入ったらディーラーを覗いてみようと思います。
他にも、スバル・レヴォーグ、フォード・フィエスタに乗り、2日合わせると計9台の国内外のクルマを試乗をしたコトになります。どのクルマも魅力的ではあったんですけど、開場を後にして相棒のスイフトを運転してると、どのクルマにも決して見劣りしてないなぁ…と思いました。
なんていうか、旅行から帰って「やっぱりウチが一番!」なんて呟いてしまうような感覚?(^o^)
そりゃあ、最新性能や安全装備、大パワーエンジンやステイタスなど、上を見ればキリはないですけど、コストパフォーマンスで考えたら(試乗したクルマの中で一番安いコペンよりも、さらに安い!^^)、こんなに素直によく回るエンジンにしっかりした脚周りを持ち、絶対速度は決して速くはないけれど、しっかり踏み込んで操る楽しさを教えてくれるクルマ、そうそうないと思います。
もちろん、不満がまったくないと言えばウソになりますけど、今の自分の身の丈に合ったクルマであると実感します。
まだまだ乗ってみたいクルマ、欲しいクルマは山ほどあれど、これからもしばらくスイフトにお世話になりそうです。
…とかキレイにまとめてみたり(^o^)
というワケで、想定外に長くなったので(ポルシェよりもⅰ3の方が長くね?^^;)、その他のネタは次回へ持ち越しです。
申し訳ございませんm(_ _)m
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クルマ | 日記
Posted at
2014/09/09 23:46:41