古くても、ポンコツではない

映画『ターミネーター：新起動／ジェニシス』を観てきました。

え～
…
もうワケ判らんっ！
…というのが素直な感想(^_^;)

タイムマシンで過去へ行って、未来を変えようというのが『ターミネーター』シリーズの基本コンセプトではあるんですけれど(人間側にしても、スカイネット側にしてもね)…。
たとえば、タイムマシンモノでこういう話は聞いたコトはないだろうか？
過去に行って、どんなに些細なコトでも痕跡を残すと、後々未来にどんな形であれ影響を及ぼしてしまう。
だから石ころひとつ、道端からどかしてはならない…と。

今回の『ターミネーター：新起動／ジェニシス』では、基本的には旧シリーズから設定を引き継ぐ形でストーリーは展開されていきます。
カイル・リースがＴ-800を追って1984年にタイムトラベルすると、守るべき無力なサラ・コナーは存在せず、すでに誰かによって屈強な戦士になっていて、スカイネットのコトもターミネーターとの戦い方も、そしてカイル・リースが過去に来るコトも知っていた。
そしてあろうことか、1984年にタイムトラベルしてきたばかりのカイルを襲ったのは、カイルも知らないＴ-1000。
そして、サラを戦士に育てた誰かというのが、サラが９歳のときに「サラのガーディアン(守護者)となれ」とプログラミングされて送り込まれたＴ-800だった。そのときサラ抹殺の使命をおびたＴ-1000は、サラの両親を殺害したものの、サラ本人はＴ-800の妨害にあい抹殺は失敗したという。

その時の出来事で歴史の改変があったそうで…。

サラたちは、スカイネットが人類に反乱を起こす「審判の日」の1997年にタイムトラベルしようする。だが未来からのタイムトラベルの過程でカイルが見た、あるハズのない記憶を元に、歴史の改変で「審判の日」は2017年にずれ込んだというコトを知り、2017年に行くことになる。
スカイネットを破壊するため2017年に現れたサラとカイルは、最新最強のターミネーターに阻まれる。
そのターミネーター・Ｔ-3000とは？

と、まぁざっとあらすじを書いたものの、ここまででもツッコミどころ満載でして…(^_^;)
もちろん、この後もツッコむべきところは山ほど…。
納得できないトコロあげればキリはない…。
歴史の改変とか、なんか今さら？って感じ。
その歴史改変の元凶とも言える、９歳のサラの元にＴ-800を送ったのは誰か？
コレ、最後まで判明してません！　今回のイチバンのモヤモヤです…(>_<)

でも、相変わらずシュワちゃんは元気にアクションしてるし(還暦過ぎなのに！)、旧作シリーズの、よく言えばオマージュ、悪く言えばセルフパロディは笑わせてくれるし。
『ターミネーター』シリーズ大好きな人が、『ターミネーター』シリーズ大好きな人たちに送る、コレが俺の考えた『ターミネーター』シリーズ再構成なんだけど、どう？な感じ。同人誌じゃないんだから、そりゃだめだろ？と言われればそれまですけど(^_^;)、ジェームス・キャメロンの手を離れたらもうすでに２次創作と同じようなモノじゃないかと思うんです。
だって、『ターミネーター』シリーズは『１』『２』で完結してるし、それ以上のモノはできないと思っちゃうでしょ？　『ターミネーター』ファンとしては。
頭カラッポにして観れば、そこそこ面白いんじゃないかと思います。
私は、と言えば懸案のタイムパラドットクスを整理するためにも、ＤＶＤが出たらもう一度じっくり観てみようと思います。

最後に相変わらず、次回作を匂わすようなシーンがあるんですけれど、どうなんだろね？