さて。
前回のブログで長々と書いたように、先日長距離ドライブをしてきたのですが、その間ウチのカワイイチンクは何事もなく無事走れていたのでしょうか?
そんなワケがない!
(^ロ^;)
まーブログではあえて触れなかったんですが、割りと笑い事じゃ済まされない出来事が1日目の朝から早速起きていたのです。
それは東名道で、何度目かの小休憩の後、SAから本線合流の時、例の警告灯が点灯。
ディーラーで診てもらった時(過去ログ→
■)、センサーのクリーニングなどした後リセットして警告灯を消し、試乗した後警告灯が点くコトがなかったので、今後またこの警告灯が点くようならセンサーの交換をしましょう…というコトになってました。
初日の朝に警告灯が再び点くのは幸先悪いなぁ…とは思ったものの、これまでもこの警告灯が点いていても走れていたし大丈夫かなと。帰ったら早々にまたディーラーに行かなくちゃならんのか…と憂鬱になってはいたものの、まだ楽観的でいられました。
しかし名古屋に入って、それは起こりました。
走行中の突然のエンジンストール!
∑(◎Д◎)
ディーラーで診てもらった時、今回クリーニングして復活しましたけれど、センサーがホントにダメだったらどうなりますか?とサービスマンに訊いたところ、最悪エンジンが止まりますとの答え。エンジンよ、ここで止まるのか!?
さすがに焦ったけれど、ハザードランプ点けてギアをニュートラルにして惰性で道路の端に寄せ…と意外と冷静に対処出来ました。
イチかバチかだったけれど、キーを捻ったら幸運にもエンジンはかかったので、そのままソロソロと路側帯を移動して、これまた幸いにも非常駐車帯がすぐ近くにあったので、とりあえずそこに退避。
幸いだったのはコレだけではなく、たまたまエンストを起こしたのは高速道路でも環状自動車道で、クルマの量も結構多く、車速も40~50㎞/h程度の低速であったコト。急にチンクがスローダウンしても後続車もそれほど慌てるコトもなかったでしょう。御迷惑をおかけしたのは間違いありませんが。
でも、これが通常の高速道路で、100㎞/h以上の高速で走行中だったとしたら?と思うとゾッとします。
これも開運三社巡りの効果でしょうか。トラブル自体は最悪ですが、最悪中の最悪は避けられました。その後のチンクは、警告灯は点きっぱなしではあったけれど、さっきのアレは一体なんだったのか?と思うくらい順調でした。高速道路上で完全停止して動けなくなったりしたら、皆様に与える大迷惑とか、名古屋からレッカーで茨城に強制送還とか、考えるとガクブルでしたが。
そして不思議なコトに、チンクエチェント博物館を後にしたとき、警告灯も消えていました。これまで、例の警告灯が点いて勝手に消えるなんてコトはなかったのですが…。な~んか言いようのない不安が立ち込めましたが、かと言ってホテル(2件)とカフェの予約もしてるし、このまま帰るワケにもいかず…。警告灯が点いていないなら大丈夫ってコトなんだろう、と楽観視して旅行を継続しました。
その後は割りと順調だったんですが、2日目の午後、130 コレクションからカフェGT軽井沢に向かう途中、また高速道路に合流する加速途中で例の警告灯が点灯。やれやれまたか…と、なんかもう危機意識も薄れるような感じですよ。エンストだけは勘弁してくれと思いながら、軽井沢から2日目の宿に泊まる。3日目、埼玉へ一般道で向い、コンビニで休憩後、またも点いていた警告灯が消灯…。もう何が何だか…。
ショップに着き、脚周りの交換作業の受付を済ませ、これまでの道中のあらましや、ディーラーでの修理の件など相談して、修理の方もお願いしました。
一連の修理コンボをくらう前から車高を下げたいと思い、脚周りの社外品への換装は考えていました。ネットで探していたところ、SACHS(ザックス)のパフォーマンスプラスが良さそうとあたりを付けていました。そこから、フィアット・アバルト専門のショップ、トゥルッコ(トゥルッコHP→
■)さんを知ったのです。

SACHS パフォーマンスプラス

ウチのカワイイチンクに装着されました。
上記画像はトゥルッコさんのHPに掲載されたブログ画像で、許可を得て利用させていただいてます。
劣化していたアッパーマウントやバンプラバー、ダストブーツも新品交換。どうせサスペンションを換えるなら、この辺りの消耗品も一緒に換えた方が効果的であろうというショップ側の提案で。
そして、外観上は以下のように変わりました。

換装前の、特にリアの不自然な高さは、常々カッコ悪いなぁと思っていました。

いずれも左が換装前。右が換装後。
車高を下げたいというより、このリアのホイールアーチとタイヤの広~い隙間をなんとかしたかったのです。フロントはそうでもないのに、ヘンですよね?
換装後は自然な車高で、カッコよくなりました。メーカー公表値だと、20~30㎜のダウンだという話ですが、体感だともっと下がってるように感じます。ルーフを洗う時、背のちっちゃいオサーンはちょっとラクになった感じ。
走りの方は、コーナリング中のロールがなくなって、限界スピードに余裕ができた感じ。かと言って、ガチガチに硬いワケではなくて、しなやかになったとでもいうんでしょうか? お山を攻めたら面白そう(^o^)って感じ。
で、ここからが問題。
名古屋までの道中の出来事をショップの担当者に話しておいたので、サスペンション換装のあと診断機をかけていただき、ディーラーでも指摘のあった過給機周辺のマップセンサーという部品にやはり不調アリという判断で、コレは新品交換してもらったんですが、
上記画像はトゥルッコさんのHPに掲載されたブログ画像で、許可を得て利用させていただいてます。
左がマップセンサーで、右はその装着部分。
交換後試乗すると、どうにも加速が鈍いとの判断。調べていただいた結果、ターボホースに亀裂が入っていたそう。

御存知の通り、ターボは排気ガスを利用してエンジンに多くの空気を加給するシステムで、このターボホースに亀裂が入っていれば圧力抜けをおこし、ターボが効かなくなってしまいます。加速が鈍いのも当然で、ターボ車のハズのツインエアがNAの、しかも900ccほどの小排気量のクルマでしかなかったワケです。
言われてみれば、普段乗りでもこんなに遅かったっけな~?と感じるコトも度々。5月の東北行での東北自動車道の緩やかで長い上り坂でも、目一杯アクセル踏んでもズルズル速度が落ちていったり、1日前の軽井沢からの道のりでも、碓氷峠を登る時登坂車線を走らざるを得ないという屈辱を噛みしめたり…。初めてウチのカワイイチンクのコトを書いたブログにもあるように、「2,000回転以上になると途端にパワフル」「蹴られたような加速感」(過去ログ→
■)は全く感じられずにいました。そんなコトをディーラーに相談する間もなく、怒涛の修理ラッシュに突入し、もはや走るだけでありがとう!な状態だったために、なんか胸のすくような加速感なんて忘れていたんですね。

ちょうどトゥルッコさんで、ツインエア用にシリコンパイプの取り扱いがあったため、そちらに交換してもらいました。
上記画像はトゥルッコさんのHPに掲載されたブログ画像で、許可を得て利用させていただいてます。
ターボホースに亀裂が入り、ブースト圧が抜けるというのはツインエアでは割りと多く見られる症例のようで、この耐久性の高いシリコンホースはよく売れているそうです。「見違えるようになりましたよ」との担当者の言葉通り、帰りの常磐自動車道ではニヤニヤが止まりませんでした。こんなに高速道路がラクだったのか!と。なにせ今までヒイヒイ言いながらやっとこさ出していたMAXスピードを軽々と超え、さらに加速していくのです(具体的なスピードを明記できないコト、ご理解ください…^^)。
…と感動するのも束の間、ちょっと待てよ?と思いました。
夏に修理コンボをくらっていたとき、ディーラーではクラッチ関係の修理時に結構な距離試乗して修理の具合を確かめていたとか言っていたよな?と。
その後の過給機系統の警告灯が点いた時も、リセットして警告灯を消した後、再び点くかどうか確かめるために、やっぱり試乗したって言ってたよな?と。
何故気がつかなかった?
さらに言うと、ターボが効いてないコトを確認した試乗の際、エンジンが過度にガタつくコトも気付いていただいたそうで、
上記画像はトゥルッコさんのHPに掲載されたブログ画像で、許可を得て利用させていただいてます。
エンジンロワマウントのブッシュが千切れていたんだとか。コチラも交換。
故障の本質も見極められないというのに、高額請求をほのめかすコトだけは忘れないっていうのはどーなんだろか?と思う。

もっと言えば、マップセンサーの件だってそうで、今回のような状況は想定できなかったのか? 大事故につながるかもしれないというのに、何故すぐに交換してしまいましょう!とはならなかったのか?
ギアが入らないという故障が起きた時、多額の修理代がかかりそうだとブログにしました(過去ログ→
■)。高額の修理費用に、セカンドオピニオンを検討してみてはどうか?と心配してくれたみん友さんがいました。ありがたいコトです。ただその時は緊急時だったし、他にあてもなかったし、ディーラーなら多少高額でも心配はないだろうと、ディーラーサービスを頼りました。
が、今はちょっと疑っています。
この先、ホントに信頼して大丈夫なんだろうか?と。
今すぐディーラーに駆け込むなんてコトはしませんが、12月には半年点検もありますので、その時にでもじっくり話してみようと思います。どのような反応・対応を見せるか、見ものです。それもブログにしようと思ってますので、お楽しみに。
トゥルッコさんにはお世話になり、確かな目と腕に感服しましたので

リアガラスとクォーターウィンドウに、頂いたステッカーを貼らせていただきました。すっかりトゥルッコ信者です(^o^) 近くにあったらいいんだけれどなぁ…。埼玉に移住するか(^o^)
チンクエチェント博物館の館長さんにも一連のチンクの状況をグチのように相談したんですが、
「それはハズレを引いちゃいましたねぇ。…あ、いや、これはポジティブに考えましょう!」
ん、なんか核心をついた本音が聞こえたような気がするぞ…。
「壊れて交換した部品は、しばらく壊れません!」
「クラッチだってなんだって、結局は消耗品です。クルマは動く部品ばかりで構成されているんです。動けば消耗します」
「動かない部品も、常に振動に晒されます。そうすれば消耗します」
「消耗して、あっちが壊れたら直せばいいんです。次にこっちが壊れたら直して、その次そっちが壊れたら直せばいいんです」
クルマは壊れるモノなんだと、それが真理なんだと(ムリヤリ)納得しました(^_^;)
勤め先の同僚に、旧車に乗ってる人がいるんですけれど、その人曰く
「おカネ出して修理できるんだったらまだいいじゃん」ですと(^_^;)
まぁ、何にだって限界はあるんだけれど、オサーンとチンクの関係はどこまで続きますかね? とりあえず、今のところウチのカワイイチンクは元気一杯ですが。
<オマケ>
トゥルッコさんでチンクお預け作業中の代車、2007年式フィアット・パンダ(2代目)。

実用一点張りかというと見た通り、そんなコトなく、けどシンプルで道具感は捨てていなくて。1.2ℓNAだけど、非力さは感じない。弄ってあるのか、排気音はずいぶんと勇ましい。とにかく車齢は結構なモンだけど、元気に走る。脚周り・アルミホイールはアバルト・500から流用されているそうで、適度に車高が低く、サスは引き締まっている感じ。乗っていて面白いし、デザインもカッコカワイイ。ちょっと気に入っちゃいました。
年代モノのエクリプスのカーナビが…。
これでMTがあったなら…なんて、ちょっとネットで探しちゃったり(^_^;) もう散々懲りているのにねぇ…。