
『宇宙戦艦ヤマト』(以下、『ヤマト』と略)よりメカコレクションシリーズ(以降、メカコレと略)、沖田艦を製作しました。
正式名称M-21741式宇宙戦艦。最近劇場放映中の旧TVシリーズのリメイク版『宇宙戦艦ヤマト2199』(以下、『2199』と略)では、金剛型宇宙戦艦「きりしま」と呼ばれる、地球防衛艦隊の旗艦です。でもやはり古くからのファンには、沖田艦の方が馴染み深いですよね(^o^)
劇中では、地球を侵略するガミラス艦隊には全く歯が立たず、艦長である沖田十三をして「奴らにはこの艦(ふね)では勝てない」と言わしめます。そして、この艦を唯一残して地球防衛艦隊は全滅してしまいます。ガミラス艦隊を蹴散らすには、波動エンジンを搭載する新型宇宙戦艦ヤマトの完成を待つしかなかったのです。
その沖田艦です。主役メカのヤマトじゃなく、沖田艦をチョイスするあたりが、よしつきです(^o^) 相変わらず、強くてカッコイイ主役級より、影が薄くて弱い量産型にシンパシーを覚えるので、この沖田艦は昔から好きだったのです。
そもそも、このメカコレシリーズ、発売当初(シリーズの発売開始は1978年!)¥100(現在¥200に値上げ)という、お子様にも優しい価格設定にかかわらず、優れたプロポーションを誇り、長らくファンの間では賞賛されてきたシリーズでした。難を言えば、統一価格ゆえスケールがバラバラで、並べて飾れないという弱点がありましたけど、抜群のコストパフォーマンスの前には些細な問題でしかなかったのです(誰でも手にできるエントリーモデルでしたしね)。
だけど、この沖田艦にいたっては、なぜか劇中の雰囲気とはかけ離れたイメージの完成度でした。
今回製作したモノ(上)と、キットを素組みしたモノ(下)の比較。
かなり細身でスマートなイメージです。ですけど、これが間違いというワケではなく、確かにアニメーション用設定画ではこのような感じなのです。
プラモデルは、それほど大きくイメージと違ってはいないと思います。
とは言え、原作者の松本零士氏が描くマンガでも、このような形だし…

設定画を元に描かれたハズのアニメでも、設定画とは違うイメージで描かれています(^_^;)

その上、プラモデルの箱絵ですらこのような感じなので…

沖田艦のイメージというのは、太くて丸っこいイメージとして刷り込まれていたのです。
ですから、まだ改造はおろか塗装すら満足にできず、ただ数を作って満足していた頃ならいざ知らず、知識もマテリアルも増え、経験もある程度積んできた頃になってくると、もちろんそのまま作るコトにガマンできなくなっていました。改造用に複数ストックを買い、いつか納得のいく沖田艦を造ろうと心に決めつつも、押入れの肥やしにすること幾星霜…(^_^;)
アニメ新作の『2199』にも、当然のコトながら新作用にリニューアルされ情報量が上がったカッコイイ沖田艦が登場しました。そのわずか前にも、以前ブログネタにしたプラモメーカー・ファインモールド(過去ログ→
■)から、沖田艦とその僚船・古代艦のプラモデルが電撃的に発売され、私の中にもにわかに『ヤマト』熱、いや沖田艦熱が再燃し始めたのです。
ファインモールド 宇宙防衛連合艦隊・艦隊旗艦(名前がアレなのは、大人の事情ってヤツです^^;)
『2199』が好評を博し、スポンサーであるバンダイは当然関連商品を検討し始めます。その中に、沖田艦のプラモデル化も含まれていたのです。そうなったら、いてもたってもいられません。「いつか納得のいく沖田艦を造る」の「いつか」は今しかありません。
新作プラモデルが発売される10/31までに完成させよう、そう思ったのです(過去ログ→
■)。
相変わらず、前振り長くてスイマセン。
でもアニメやマンガの画をそのまま再現しようとすると、メカコレのキットなんてまったく使えず、イチから造った方が早いと思いますので、あくまでキットを使ってイメージに近くなるよう改造しました。

なんというか、大まかなフォルムはそこそこ満足してるんですけど、細部は猛烈に甘くて、結果的には己の未熟さを再認識したような作品になってしまいました。シンメトリーがとれてない、新たに造り起こしたパーツとの整合性が取れてない、スジ彫りがヨレヨレ…つまり精密さがまるでないダメダメなモノになってしまいました。
こういうシンプルで左右対称なデザインは誤魔化しがきかず、精巧な工作が求められるんですけど、それがキッチリできてないと途端に見苦しいモノになってしまうんですよね。
修行がたりませぬ。
一応、砲塔は可動式にしてあり、劇中のシーンの再現はできます。

全艦、砲雷激戦用意! 全砲門開け…撃(て)ーーーーっ!!
でもガミラス艦には効かない…(ToT)
今回完全ディスプレイモデルというコトで、ベースにちょっと凝ってみました。一応「あれが我々の母なる地球の姿」をイメージしたモノです。実際にはこんなにクレーターはないんですけどね、雰囲気です雰囲気(^_^;)

さらに突撃駆逐艦、通称・古代艦をオマケに添えました。こんなコトもあろうかと(^o^)用意しておいた、塗装済み完成品を使用。

古代艦はかなり小さいんですけど、『2199』の設定によると、沖田艦は約200m、古代艦は約80mというコトですので、まぁだいたい同じようなスケールかと。
塗装済みですけど、沖田艦と色調を合わせるため再塗装だけしました。あとはオマケなので特に何もせず、そのままです。

いつもの大きさ比較(^o^)
沖田艦は約10㎝。だいたい1/2000といったトコロです。
そんなワケで、本日10/31に沖田艦を含む連合宇宙艦隊の新作キットが発売されました。

一部amazonなどでは、フライング販売もされていたようですけど、とりあえず目標の締切は守れたようで、ホッとしました。
そうは言っても、出来としてはまだまだですねぇ。自己採点は甘々で50点。
いつものように、フォトギャラには製作に関するマニアックな解説を書いてます(フォトギャラ→
■)。今回はあまり書くことないので、短めです(^_^;)
次回作は、実はもう決まっていて、また『ヤマト』関連になります。さらに、また自己締め切りを課そうと思ってます。さて、どうなるコトやら。
<参考動画 追加>
冥王星沖における地球防衛艦隊、最後の奮戦。新旧比較。
旧TVシリーズ、第1話Aパート。
『2199』冒頭10分。