
恥ずかしながら、帰ってまいりました。意外と短い旅でした(^^ 昨日のブログ参照)。
というワケで、同じ県内に住んでいながら一度も行ったことのなかった、百里基地航空祭に行ってきたのでレポなどを書いてみます。
混むことは判っていたので、早めに家を出て現地にAM7:30くらいに到着したら、もうすでに駐車場はクルマでいっぱい。基地内に入ると、すでに人ひとヒト。プログラムによると、AM9:00から開催なんですけどねぇ…(^_^;) 帰ってからTVでニュースを観たら、泊まり込みで並んでいた人もいたようで…。
今回、いつも披露されるアクロバットチーム・ブルーインパルスのアクロバット飛行がなかったとはいえ、戦闘機によるデモフライトはあるために、それを見るための席取り合戦は熾烈を極めるようです(^_^;)
滑走路には、基地に配備されている航空機などが展示されていましたので、いくつか選んで貼り貼り。

最初はデモフライトにも参加した、第305飛行隊F-15機種改編20周年記念の特別塗装機。F-15・イーグルは運用開始してから30年ほど経つ戦闘機ながら、2010年までに空戦における被撃墜記録は無く、いまだに世界最強の戦闘機と言われ、航空自衛隊でも主力機として活躍してます。
そのF-15J/DJの通常塗装機(上段・中)。
そして最新戦闘機、F-2(上段・右)。戦後初の日本独自開発の戦闘機・F-1の後継機として、次期支援戦闘機(FS-X)が計画されたんですけど、アメリカから買うとか日本で自主開発するとかスッタモンダあって、結局アメリカのF-16を買って独自の改良を長々としていたら、完成した頃には世界的には時代遅れっぽくなりつつあるという、悲運の機体。3.11の震災時、宮城県の松島基地では津波で水没したりして、悲運続きですね…(>_<)
百里といえば、F-4EJ改・ファントム(中段・左)は切っても切れない存在。機種紹介の基地内アナウンスでも、「百里はファントムの聖地」と言っていたくらいです(^o^) F-4のデビュウは1960年代。ベトナム戦争の頃から、空で闘ってます。航空自衛隊で採用されてからも40年以上経つ老兵で、主力はF-15に譲ってはいますけど、いまだに一部に熱狂的な人気のある銘機です。
アメリカ海軍の主力戦闘機、F/A-18・ホーネットも展示されていました(中段・中)。岩国からの遠征なのかな?
航空自衛隊のパイロットならば、誰もが飛行訓練にお世話になるというT-4練習機(中段・右)。東京スカイツリーにちなんで、だとか(機体番号が、ね^^)。
日本独自開発のC-1中型輸送機(下段・左)。世界的に見れば中型機というカテゴリーだそうですけど、最大積載量8tというスペックはかなりの図体で、キレイにフレームに収めようとすると、構図が難しいです(^o^)
陸上自衛隊所属の戦闘攻撃ヘリコプターのAH-1S・コブラ(下段・中)は、霞ヶ浦駐屯地から来たんでしょうか?
UH-60J(下段・右)は救難隊所属のヘリコプターで、U-125A救難捜索機(写真ナシ^^;)とコンビを組んで運用されます。
航空祭の花形といえば、やっぱりデモフライト。
当日はキレイに晴れ渡っていて、まさに絶好の飛行観賞日和。撮影にも最高の条件でしたけど、残念ながら我が愛機はコンデジ。バズーカ砲的レンズ(^o^)装備のデジイチでもなければ、キレイな写真など撮れるハズがありません(>_<) まぁキレイな写真は、検索していただければ相当数アップされていると思うので、ソチラを見て下さい(このブログの意義を根底から否定したな…^^;)。
そもそも、こういう撮影は慣れてないせいで、ファインダーに入れるのにも一苦労。それでもなんとか見られるようなモノを、いくつか貼り貼り。
一枚目は例の特別塗装機で、背面の梅の図柄は第305飛行隊のチームマーク。ちっちゃくても、ボケてても、このアングルで撮れただけでもラッキーと思わずにはいられません。さらに、アフターバーナー炎が見える瞬間(2枚目)とか、雲を引いた画もほぼ偶然なんですけど撮れてよかったです。逆にF-4はほとんど撮れなかったんですけどね…(>_<)
飛行が終わると、すぐ点検・整備されます。
みんカラらしく、働くクルマもフィーチャーしておきましょう。燃料輸送車(中央)とか、トーイングカー(右、手前の航空機を格納庫から滑走路まで牽引するクルマ)とか。日産・クリッパートラック(右、奥)が基地のアチコチで見られましたけど、ツヤ消しのオリーブグリーンが結構カッコ良かったり(^o^)

人気の展示といえば、F-15やF-4のコクピットを間近で見られるモノ。タラップで上がると、整備士さんがちょっとした説明をしてくれます。
機体の周りをグルリと並んで、最大1時間の待ち時間。並んでいる間、手持無沙汰だったので、各部のアップを撮影。

エンジンノズルの中に照明を持ち込んだり、F-15豆知識を書いたラミネートを並ぶ順路に掲示したりして、サービス精神旺盛です。F-15のコクピットは撮影禁止というコトなので、F-15に比べると待ち時間がかなり短い(>_<)F-4の方だけコクピットを撮影。

狭い! さすがコクピット(語源はニワトリ小屋から)! シートは固いので、自前で座布団を持ち込むパイロットもいらっしゃるとか。
F-4は2人乗りで、前席は操縦全般、後席はレーダーやナビなど担当してます。必然、F-4パイロット(ファントムライダーと呼ばれます)は大人数になり、ワイワイ賑やかだそうなんですけど、F-15は基本的に一人乗り(豆知識にもあるように、増設される後席に教官が乗る場合アリ)だからか、F-15パイロット(同・イーグルドライバー)は寡黙な人が多いと、F-4のそばで機体説明を担当していたファントムライダーのお兄ちゃんが言ってました(^o^)
現役のパイロットと直に話せるのも、この祭りの醍醐味です。このファントムライダー氏は、F-4が好きで好きで最新鋭機のF-2より、F-4に乗るコトを選んだそうです(ある程度、個人の意思は尊重されるみたいです。)。飛行訓練している頃に教官から「お前の配属が決まる頃には、F-4なんか退役してる」とか言われたそうですけど、結局いまだ現役。まだ10年は飛べると豪語してました(^口^) F-4の魅力は?と訊いたところ、いかにも戦闘機然としてるトコロがイイじゃないですか!だそうです(^o^)
機体外側から、バルカン砲の砲身がどういう風に見えるのか気になっていたので、ちょっとアップで。
バルカン! バルカン!! バルカン!!!(^o^) F-15(右肩)、F-4(鼻先)、F-2(左肩)の順。

下段・左は地上に設置される対空防衛用のバルカン砲ですけど、基本的には戦闘機に搭載されるモノと同じ、20㎜6砲身ガトリング砲。下段・右はその砲弾(大きさ比較用のケータイと)。
F-15には、この砲弾が900発積載されてます。発射速度は100発/秒。つまり、9秒間撃ちっぱなしにしたら、弾が無くなっちゃうワケですね。意外とシビア…(^_^;)
別の格納庫では、ジャッキアップされたF-4の方向舵やフラップ、エルロン、エアブレーキ、着陸脚の動作確認のデモンストレーションがありました。
着陸脚の展開だけ順を追ってアップ。

意外と、バコッガバッとか大きな音がしました。普段離着陸の時なんて、そうそう凝視出来るもんじゃないので新鮮です。飛行機もジャッキアップするんですね。
普段見られないモノとしては、こんなモノも。
F-4(上段)とF-15(下段)の心臓部、ジェットエンジン本体です。

F-4用エンジンは、IHI(石川島播磨重工)にてオーバーホールから帰ってきたばかりのモノだそうです。ノーズコーンの顔は、もちろんお祭り用のシャレ(^o^) このF-4用エンジンは、推力5,380㎏(燃費約5,700ℓ/h)、アフターバーナー時推力8,119㎏(燃費約20,900ℓ/h)。アフターバーナーというのは、ジェットエンジンの排気に対してもう一度燃料を吹きつけて燃焼させ、高推力を得るコト。燃費が悪すぎるので、一時的に加速が必要な場合のみ使用されます。デモフライトで、エンジンの炎が見えたのはコレ。通常飛行時は、ああいう風には見えません。詳しくは各自調べて下さいね。
ちなみにF-15用エンジンは、推力6,520㎏(燃費約6,080ℓ/h)、アフターバーナー時推力10,637㎏(燃費約30,400ℓ/h)というスペック。F-15の方が新しいだけに、燃費はいいみたいですね。
あとはテキトーに貼り貼り。

最後のは、昼メシの佐世保バーガー(^o^) いろんな屋台が出てますから、グルメも楽しめますよ。
航空祭は、その年によって夏とか秋とか決まった時季に開催というワケではないみたいです。今回、素晴らしい天気に恵まれ、見て回ったり撮影には最適でしたけど、この時季にしては、正直日差しはキビシイし結構暑かったです(ちょっと焼けました)。これで、真夏の開催となるとかなりキツイと思われます。
基地内は当然広く全部見て回るのも、運動不足のオサーンには大変(まぁ、コレは個人的な問題なんですけども^^;)。
けど、それらを差し引いても、やっぱり次回もまた是非行きたいと思わせるイベントでした。

最後に今回のパンフレットと百里基地の案内、自衛隊員が配布していた戦闘機の航空写真。