
もう一週間以上過ぎていて、新鮮味もナニもなく今さら感あり過ぎではあるんですけれど、やっておかないと自分自身が気持ち悪いんで、誰のためにと言うのではなく完全に自分の精神衛生上のためだけにアップしておこうと思います。
とは言え、本当に地球温暖化対策のためなのかどうか精査されるコトもなく世界的に電動化に猛スピードで突っ走っているクルマ業界、電動化にまったく興味ないオサーンとしては、これから先の未来に我々メーカーはこういうクルマを提案しますよというのがモーターショーの主旨であるから、強烈に見たい!と思うようなクルマがあるワケではなく、ただただ久しぶりにクルマのイベントを実体感したい!という思いだけで足を向けたジャパンモビリティショー。
まずビッグサイトを目の前にした時の人の多さにビックリしました。クルマなんてカネのかかるモノ、必要ないよね~とか普段言ってそうな若者が、展示車の前でVサインしてるのを写真に撮ったり、乗り込み可能な展示車にひっきりなしに乗り込んでアチコチ弄ってる姿を見てると、不思議な気分になります。
それでも、オサーンより年配の御仁が、一時期よりはかなり人が減ってるねぇ…なんてお連れの方と話しているのを聞くと、やっぱりそうなのかねぇと思わざるを得ません。
それはそうと、当日券を現地調達するつもりで、なんの下調べもせずに入口付近まで来ると、入場チケットはウェブで購入してくださいとの注意事項が。結果的に現金で購入できるチケット売り場もあったのでそちらで購入しましたが、会場内の案内図も配布しないから、QRコードから読み取ってスマートフォンで見て下さいとのお触れがあり、ここにもペーパーレスの大波が押し寄せているんだなぁと実感。
そうそう、ほとんどのメーカーの展示車両の説明も車両の前にはなく、QRコードがあるのみで、読み込んで各々スマートフォンで見てね!という仕様でした。こういうトコロも未来なのだなと。
前置きはコレくらいで、いつものようによしつきが気になったクルマをご紹介していこうと思います。
未来では街を走るクルマがオール電化されれば、当然レースを走るクルマも電動化されるのであろう。以前TVでたまたま観たフォーミュラEは、音が本当にラジコンのようで迫力のカケラもなくてガッカリしたモンでしたが、日産ブースに飾られていたマシンはカッコよかった。

ただ走らずそこにあるからカッコよく見えるだけなのか、これがまたあの独特のモーター音だけで疾走するとまた印象が変わるのか。フォーミュラEは、来年3月に東京でも市街地開催されるそうですが、盛り上がるといいですね(棒読み)。
日産のメインステージでは、展示されたミョ~にカクカクしたキュービカル(ステルス戦闘機F-117 ナイトホークのよう)なコンセプトカーが、近未来ではこんな風に活躍しますよ的なCGをフル活用したアニメ動画が流されていました(しかも結構な長編)。その中で「いいモノは長く使う、それがエコ」みたいなコトを言ってました。古いモノはとっとと買い替えてEVシフトしろという今の風潮とは真逆なんじゃない?と思う。そのコンセプトカーの中で次期GT-Rと目されるハイパーフォース…。

悪質な冗談かと…。ホントにコレが近い将来のGT-Rだとしたら…絶望しかありませんな。
見たいクルマがあるワケじゃないとは言ったものの、それでも気になるクルマが全くなかったワケではありません。元スイフト乗りとしては無視するワケにはいかない、スズキ・スイフト コンセプト。

前回のブログ(過去ログ→
■)でも書いているように、事前情報からあまりいいデザインではないなぁという第一印象は、実車を目の前にすると、まぁまぁそれほど悪くないかなぁと(←偉そう)。いまだに元我が相棒・2代目スイフトこそが、スイフト史上一番いいデザインと思って憚らないオサーンですので(^o^)
まぁ、デザイン面で頂けないと思うのはリアコンビランプの末端が下方にカーブしているトコロ。ここは水平の方がよかったなぁと細かいチェック。

押ボタン式の電動パーキングブレーキは採用されてしまいましたが、タコメーターも健在、水温計も燃料計も今時針メーターというオサーン好みのインパネ。
新開発の3気筒1.2ℓエンジン+マイルドハイブリッドシステムはかなり小さく、エンジンルームはスカスカでしたが、これはストロングハイブリッドシステムやら4気筒1.4ℓ+ターボ+マイルドハイブリッドシステムを搭載するための大きさなのでしょう。その場にいたスズキブースの係員は口が堅くて、すでに出ている情報以外は何も教えてはくれませんでしたが。
ホンダブースでは急遽沸いた復活のプレリュード!

どうして今またプレリュード!?というのが正直な感想なのですが、クーペモデルは多く売れるクルマではないが、発売を熱望しているホンダファンは確実にいらっしゃる。そこに応えていこうというのが今回のプレリュードだと、ホンダブースの係員の言葉。連綿と続くモデル故にデザイン云々モノ申したいファンは多いでしょうが、この心意気は汲んであげたいですね。願わくば、シビックType-Rの受注停止のようなコトがないよう、サプライヤーさんたちとうまくやっていただいて、オーナーになりたい人たちの元に届けてあげられたらと思います。
EVではなく eHEV(ハイブリッド)になるそうで、もう開発はずいぶん進んでいるんだそう。こうして、メーカーの生の声をダイレクトに聞けるのも、こういうイベントの醍醐味です。
ホンダとGM、自動運転を手掛けるクルーズの共同開発の運転席のない完全自動運転のタクシー、クルーズ オリジン。

画像では判りづらいかもしれませんが、前方後方の上端左右にセンサーやらカメラやらが詰まった箱が飛び出ています。本体のセンサーやカメラをも含めて駆使して、自動運転を可能とするのでしょう。乗客は向かい合わせに乗るカタチ。前方後方と書きましたけれど、どちらかあまり判らないようなユニークなデザイン。世界中でEVEVと騒いでいるけど、クルマのデザインは相変わらずで、EVならではの自由なデザインってあるんじゃないかなぁと常々思うワケですよ。結局は人は固定観念に囚われているんだなぁと。
ある程度の年齢層からは郷愁を覚えるようなデザインの、サステナ-C コンセプトとポケット コンセプト。

外装に樹脂の再生利用品を使用されているそう。塗装するのではなく、成型時に塗料を練り込んでボディカラーを表現するそうで、これにより樹脂ならではの柔軟性で衝突した時に凹んでもある程度元に戻るし、塗装も剥げないというメリットがあるみたい。ある程度の色のオーダーメイドにも対応できるし、練り込みなのでマーブル状の模様も可能だとか。それこそダイハツ・コペンのドレスフォーメーションようなパネルごとに色を変えて、雰囲気を変えるコトもできそう。
鉄プレス+塗装よりはまだまだ割高だそうですけれど、SDGsの観点から限られた資源の再利用はクルマメーカーとしても取り組まなければならない部分。
マツダはロードスター推し!

だけど、アイコニックSPの人気がすさまじかった!
展示車の周りには何重もの肉の壁が押し寄せ、展示車を上から眺められる2階デッキに並ぶ行列も20分待ち…。

呆れながらもとりあえず並んで、2階デッキから。

そして肉の壁を行儀よく順番を待って、展示車と同じ高さから。
アイコニックSPはロータリーエンジンを発電用にモーターで駆動する、ハイブリッドスポーツ。ロータリーエンジンは、バイオ燃料を使うコトでカーボンニュートラルを実現するそう。市販化の予定はないそうですけれど(係員・談)、ロータリーエンジンにしてもスポーツモデルにしても市販化を熱望する声は少なくないので、ここはひとつ、ホンダのようにマツダにも是非クルマ好きに応える心意気を見せていただきたいトコロ。
マツダ・ロードスターのガチンコライバルになりそうなのが、ダイハツ・ビジョン コペン。

とうとう軽規格を脱して、1.3ℓエンジン搭載でFRレイアウトだそうだけど、何故初代コペンのデザインを踏襲するのか? それともダイハツが提供するから、判りやすく初代コペンなのか? もうちょっと冒険してもいいんじゃないかなぁと。
輸入車メーカーは、BMW、メルセデス・ベンツ、ルノー、BYDの4社のみというお寒い状況(ルノーは現行市販車の展示のみ)。
その中でもBMWから、ビジョン ノイエ・クラッセ。

近年キドニーグリルがどんどん巨大化していますが、前面いっぱいにまで拡大してさらにヘンドライトまでが中に入ってしまうという…。
ノイエ・クラッセは1960年代に発売されていた伝統的な3ボックスセダンで、このEVコンセプトはそのデザインを見事にインスパイアされていてカッコイイですね。
とりあえず、クルマ関係だけで久しぶりにこんな長編になってしまいました。
次はクルマ以外のコトをアップしようと思います。