EG6 ECUセッティング

ECUセッティングの前に…

今回の車両は13万キロ走行のエンジンなのでメンテを兼ねて各部予防整備もしています。

燃料ストレーナーを各部パッキンともに新品交換。意外とキレイでしたね。エンジンスワップの時に交換していたのかも。

他に不思議なアーシング類を全撤去したのでヘッドカバーアースとバッテリーのマイナスターミナルも新品交換。

セッティング前にオイルとオイルフィルターも交換して準備完了！

濱田さんが工場に到着したので諸々作業。

エキマニのO2センサーをA/Fセンサーに交換、A/F計とインマニからホースで負圧計に接続。負圧計は見やすいメーターフード上に設置。このメーター設置を適当にすると命に関わる（笑）ので真剣に何度も見やすい角度に調整します。

ノーマルECUをセッティング用の物に交換、アイドリング域のデータを10番のプラグに合わせて書き換え。

これで準備完了。
現車セッティング開始ー！

全てのギアで-0.45bar、-0.35bar、-0.25bar、-0.18bar、-0.12bar、-0.05bar、0bar+の圧力を維持しながら全回転域の燃料を調整。

しかしコレが難しい！平地ならどうという事ありませんが、道路はアンジュレーションがあるのでアクセル一定で負圧を一定にする事は不可能。負圧メーターと睨めっこしながら超繊細なアクセルワークを強いられるので超疲れます…

こうして全てのギヤで走行負荷を掛けながら、様々な負圧において充填効率が上がる様に調整していきます。

一通りの燃調が詰まったら、次は点火時期とバルタイの調整。

タイミングライトを使いながらデスビを調整、今回は2度ほど進角。同時にインテークのバルタイをとりあえず5度進めて様子見です。

…うん、低中速にパンチ出たね！
相当燃料入る様になりました。

少し補正・確認してからエキゾーストのバルタイ調整。7度からスタート！

…なんかあんまり変化ナシ。

ちょっと行き過ぎたかもしれないので5度に再調整。


…！？
お？うおおおおおおおおおお！！！！！！

な、なんじゃこりゃああああああ！？
今までとは比較にならない猛烈な吹け上がり！速い！

マジでこれ13万キロOHなしエンジン？

こ、これがバルタイ調整かー。

バルタイ変更に伴う微調整をしてから最後の味付けを…

オーナーが同乗していたので、余裕を見ていたマージンを削るかどうかのジャッジをして貰う事に。

とはいえ違いがわからないとアレなんでマージン削った燃調を体感して貰ってから決定。今回は攻める事になりました。

更にレブリミットを9200回転、解除を9000回転に設定してセッティング完了！

上記トータル所要時間5時間といったところ。

その後メシ食ってからヘッドカバーをノーマルに戻してECUを固定して作業終了ー。


お疲れ様でした…