【ここまでのチューニングを振り返って】
チューニングの理念
前回の回想録ですが、ちょっと長い割によく分らない箇所が多いですね、、 すいません、、(^^;; 今回は予定ではさらなるチューニングについて書くつもりでしたが、ちょっと予定変更して中休みです。 今回は僕のデルタのチューニング理念を今一度書き記しておきたいと思います。
常に安全マージン
まず、前回のインジェクターの項をちょっと整理すると、純正のインジェクターの場合でも、デルタはブースト1.0bar以上では全開で噴射する設定になってたことから、モアパワーを求めるなら容量アップが安全だと言う事です。 容量アップインジェクターを付けたからと言って、低速から濃くなる訳では無く、中低速はノーマルと同じくらいの噴射量に抑えつつ、ブーストが1.0barを越えたところから15%増しで噴射して、ブーストアップに対応、そしてフルサーキットのストレートでの全開区間でも安心して踏み続けることが出来るようにしたかったのです。
要はこれも安全マージンで、パワーもそうですが、エンジン内を燃料冷却したいという意図が強いです。 ブレーキにしてもそうですし、これまで施して来たチューニングのほとんどが、壊さない為のチューニングなんです。
下手ゆえに、、
発想が無謀で即実行する上に、裏付けの無い自信と大袈裟な語り口調で、仲間からはいい加減な考えでよくそこまでやるなあ〜(^^;なんて言われてますが、実際は本当に小心者で、絶対にクルマを壊したくない一心でチューニングしているんです。
運転も下手なので、それは自分が一番良く分っているので、それでも少しでもライバル達と競えるように腕をカバーしてくれるマシン作りに徹している訳です。 ブレーキの使い方が下手なら、良く止まるブレーキを作ろうとか、タイヤが変摩耗する乗り方なら、軽くしたり、足周りを煮詰めて少しでもタイヤに優しいクルマにしたり、、、、 そんなことするより練習しろ!ってのも正論ですが、草レーサーが毎月のように練習出来る訳も無く、そうなるとドライビングに関する書籍を穴が開く程読み返したり、車載ビデオを擦り切れるほど何度も見返して、イメージしつつ、マシンをコツコツとチューニングするのが僕のような草レーサーには必要だと信じた訳です。
サーキットで競い合ったり、予選でのタイムアタックでも、僕は常にマージンを取ってドライブしています。 下手故に接触もしたりしましたが、ここ一発に賭ける!ってことが出来ないタイプなんですね。 なので、僕はエボに乗り換えてから幾度と無くいろんなサーキットを走っていますが、一度もスピンしたことが無いんです。 これは、腕がいいのではなく、攻め切ってない証拠です。 16Vの時から数えると20年に渡りサーキットを走っていますが、エンジンを壊したことはもとより、タービン、ミッション、その他機関系を壊したことはありません。 一度だけ、伊那サーキットでクラッチ不良で走行不能になったことがありましたが、壊したくないんですよね。 でも走ることが大好きで、サーキットも峠も好き、下手でもそれなりにみんなに混じって走りたい!ってことが、僕のチューニングの根底にあります。
上の画像は伊那サーキットで不動になって、ローダーではるばる長野から兵庫まで、、、 この時はその後の解剖の結果、クラッチディスクの不良の為だったのですが、高く付きました(>_<) サーキットでは車両保険も対物保険も対象外です。 すべてが自己責任です。 デルタなんて、突っ込んだら終わりです。 ブレーキパッドをケチって止まれずタイヤバリアに突っ込んだり、タイヤケチってコースアウトしたり、オイルケチってブローさせたり、、 結果高くつきますからね。 それでも直せたらいいけど、、、
サーキット初走行は苦い想い出
実は初めてサーキットを走ったのは僕がまだ20代の後半でした。 サーキットなんてと甘く見て、擦り切れたタイヤのまま、ブレーキパッドもストリートの状態で繰り出した兵庫のセントラルサーキットの走行会。 2週目の1コーナーでコースアウト、ロアアームを曲げて終了という苦い想い出があります。 その時思ったのは、全然止まらない、全然曲がらない、、でした。 ストリートではあれだけよく曲がって、よく止まったはずのデルタが、サーキットではまったく使えないクルマだったんです。 まあ、いきなり走ったのが、セントラルで、ノーマル16Vでトップスピードは180km、そっから1コーナーのブレーキング、、、 サーキットは峠と違って道路脇のガードレールも、立ち木も、センターラインもありません。 ましてやヘルメット被ってるので音もそんなに聞こえません。 スピード感が全然無いんですよね、、、 とっても怖い場所だと痛感したとともに、ここでもっと速く走りたい!!って強く思ったんですよね。
最期に
僕は今となっては貴重な個体であるデルタで走りを楽しむ人に、とにかく壊さないように楽しくデルタライフを送って欲しい為に、少しでも役に立てればと思い、自分のチューニングを紹介することにしました。 これまで20年に渡り、デルタとサーキット人生を共にして来ましたが、ちょっとした気の緩みから壊してしまって星になったデルタを数えきれない程見て来ました。 もうこれ以上そんなデルタを出さない為に、、 だったら走るな!って言うのは簡単ですが、デルタは輝かしいレーシングヒストリーからも分るように走ってナンボ、乗ってこれほど楽しいクルマもそんなに無いです。 とにかく乗って乗って、出来るだけ長く乗り続けて欲しいと心から思っています☆
次回はまた通常のチューニング回想録に戻り
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デルタ | クルマ
Posted at
2015/09/17 11:43:22