晴乗雨描のブログ一覧

3.900万円というとんでもないプライスを堂々と掲げる、6.75Ｌツインターボの『ベントレー　ミュルサンヌ』に試乗しました。

走行ほぼ0kmの新車を、コ○ンズさんが、自宅に持って来てくれました。

シート位置を合わせ、恐る恐るアクセルを踏むと、音も無く走り出しました。

タコメーターのレッドゾーンが何とたったの、『4.500回転』。

さすが英国製大排気量ＯＨＶだけのことはあります。

最高出力512psをたったの4200rpmで発揮し、最大トルク104.0kgmをわずか1750rpmで絞り出す化け物エンジンです。

レッドゾーンが『4.500回転』のため、走行中はいたって静かで、エンジン音も聞こえない。

でもロールスとは違い『ベントレー　ミュルサンヌ』はハンドリングもコーナリングも、見事にドライバーズカーでしたが、ハンドリングやサスの動き方にも、親会社の『アウディ』の色が極めて濃く、メルセデスのようなドイツ車の大型セダンのように、律儀に正確に正しく動くように感じました。


結論を云えば『英国の伝統ベントレー』では無く、『アウディ　Ａ８』を大きくして、背を高くして、豪華にして、6.75Ｌツインターボを積んだ、『アウディ　Ａ９０』と呼びたいようなクルマでした。

3.900万円というとんでもないプライスですが、一応『このクルマ、買えるの？』と担当者に聞いてみると、何と『申し訳ありませんが、既に売却予定が入っております…』との返事！

続けて、『御入用であれば、これからオーダーを行い、来年４月頃には御納車出来ると存じますが、如何させて頂きましょうか?』との問いに、思わず『よっ、よ、良く考えてお返事します・・・』と私(笑)


さてお置けませんが、価格はさて置いたとしても、『英国の伝統ベントレー』では無く、『アウディ』を意識させるクルマ造りが、とても残念だと思いました。

価格が2.000万円なら、清水の舞台から飛び降り、銀行に借金して購入するかも？です(笑)

コ○ンズさん、貴重な体験を、ありがとうございました。