フォーミュラニッポン最終戦 鈴鹿
16年続いたフォーミュラニッポンの名に別れを告げる最終戦が行われました。
まず行われたレース1では、2番手スタートの伊沢が抜群のスタートを決め手トップに浮上します。それをポールスタートの松田が追いかけますが、伊沢は他を圧倒するペースを披露し、グングンと差を広げていきます。後方では琢磨がスタートでストールを喫し最後尾へ。
ランキング2位の塚越は3番手スタートから、3位を走行しますが、伊沢程のペースで走ることができません。レース1は20周ピット義務なしのレースのため、レース中大きな順位変動はなく、伊沢がトップでチェッカーを受けSUGOから2連勝。
2位には今季運に恵まれなかったため、初のポディウムを獲得しました。3位には塚越。
そしてポイントリーダーの一貴は全くペースが上がらず、13位ノーポイントでレースを終えました。この結果チャンピオンシップでは、伊沢と塚越の2人が同ポイントのリーダーへと浮上。一貴はダンデライアンの2人から2ポイント差、ロッテラーが5ポイント、J.Pが6.5ポイント差で最終レースを向かえることに。
Race1
1 伊沢拓也 DoCoMo TEAM DANDELION RACING
2 松田次生 TEAM IMPUL
3 塚越広大 DoCoMo TEAM DANDELION RACING
4 J.P.オリベイラ TEAM IMPUL
5 A.ロッテラー PETRONAS TEAM TOM'S
6 小暮卓史 NAKAJIMA RACING
7 L.デュバル Team KYGNUS SUNOCO
8 大嶋和也 Team LeMans
数時間のインターバルのあと、遂にチャンピオンが決するレース2が行われました。
レース2は28周、1回のピット義務が課されます。
スタートでは、ポールスタートのJPと2番手の塚越が接近戦となりますが、ここはJPがトップのまま1コーナーを抜けます。
その後ろでは、松田がドライブシャフト破損でリタイヤ。さらに今回好調だった山本がレース1のトラブルが完治していなかったのか、こちらもリタイヤとなりました。
そのため小暮が3番手まで上がることに。さらにポイントリーダーでレース2を向かえた伊沢でしたが、スタートを失敗しポジションを落とします。
そして1周目終わりには、ピット義務を消化するドライバー達がなだれ込み、そこには一貴と伊沢の姿も。ここでは一貴が伊沢の前でコースへ復帰していきます。
レース1では全くいいところがなかった一貴でしたが、レース2では見違えるようなペースで走り続けます。次の周には、ロッテラーもピットに入りますが伊沢の後ろになり、タイトルは絶望的に。
一方トップのJPは2位の塚越をラクラクと引き離し、ピットへと向かいます。しかしJPはタイヤにトラブルを抱え、再びピットイン、さらにその後にはリアウィングのトラブルもありリタイヤとなりました。
このあと塚越がピットに入りますが、その前にプッシュしていた一貴に逆転を許してしまいます。この段階でトップへと躍り出たのは、今季ノーポイントの小暮でした。
小暮の順位次第でチャンピオンシップが動くため、動向が注目されました。
ハイペースで飛ばす小暮も遂にピットイン、一貴とのポジションが気になるところでしたが、ここで小暮は唯一給油を行いました。
これで一貴は労せずトップへと浮上しました。さらに塚越には追い討ちを掛けるように、デュバルが襲いかかり、ポジションを落としてしまいます。
終盤デュバルが一貴に対してプッシュしていきますが、一貴も全く動じることはなくトップでチェッカーを受けます。
この瞬間に
一貴が、2012シーズンの最後のフォーミュラニッポンのチャンピオンを獲得 することになりました。3位に終わった塚越は、あと一歩タイトルを逃すという悔しい結果に終わりました。
ただダンデライアンにとっては、
チーム創設以来初めてのチームタイトルを獲得 。ドライバーズタイトルを逃したものの、飛躍のシーズンとなりました。
Race2
1 中嶋一貴 PETRONAS TEAM TOM'S
2 L.デュバル Team KYGNUS SUNOCO
3 塚越広大
DoCoMo TEAM DANDELION RACING
4 小暮卓史 NAKAJIMA RACING
5 平手晃平 Project μ/cerumo・INGING
6 伊沢拓也 DoCoMo TEAM DANDELION RACING
7 大嶋和也 Team LeMans
8 A.ロッテラー PETRONAS TEAM TOM'S
情報 motorsport forum
formula nippon
一貴やってくれましたね!
正直レース1終了時は、本人も諦めてたようですが、見てる方も諦めてたと思います。そこから、レースフォーマットも一貴の見方をしたかとは思いますが、まさか優勝するとは一貴の力強さを見せつけられたレースでしたね。
ライバル達も手ごわく、2010年シーズンも接戦でしたが、それ以上の接戦のシーズンとなってて、その中でもダンデライアンの2人は確実にドライバーとして成長したのが目に見えて分かりましたし、来年はもう言い訳の出来ない戦いになりそうですね。
一貴にとっては、今年はル・マンでの屈辱も味わいましたけど、それを含めてWEC富士での優勝と今回のFポンのチャンピオンともうF1を戦ってきた時の一貴とは別人へとなりましたね!
それとフォーミュラニッポンという名前が終わってしまうわけですが、寂しさもありますし、慣れ親しんだこの名称をやめて新しく始めるわけですから、スーパーフォーミュラの未來が明るいことを願いたいですね!
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Formula nippon | 日記
Posted at
2012/11/04 18:30:24