Look Back 2013 Motorsport!(Rally)
2013年のモータースポーツを振り返ります。
まずは世界中のラリーから
WRCでは、昨シーズンを持ってフォードがワークスから撤退するという中、VWがWRカーでのフル参戦を開始しました。そしてシーズンが開始すると、初年度にも関わらずVWが強さを見せ、特にオジェが素晴らしい走りを見せ次々と勝ち星を上げていきます。
これを追いたいシトロエンとM-sportでしたが、オジェの強さに対して歯が立ちません。ただシーズンが進むにつれM-sportのヌービルが頭角を現し始めます。結果ランキング2位に終わるものの、グラベル、ターマック共にトップレベルに到達し、来季移籍するヒュンダイでの活躍が期待されます。
そして今季のチャンピオンに輝いたのは、シーズン9勝と圧倒的だったオジェです。その一方ここまでWRCを引っ張ってきたローブが、4戦に出場しラリーフランスをもってラリーからの引退ということに。
数々の記録を打ち破り、記録づくめのローブは来季WTCCへと戦いの場を移します。
・WRC [ドライバー] S.オジェ (VW ポロR WRC) [マニュファクチャラー] VWモータースポーツ
WRCのサテライトカテゴリーのWRC2では、クビサが素晴らしいシーズンを送ります。
2011年のF1のオフに参戦したラリーでのクラッシュにより、重症を負うことに。しかしクビサはそれでも戦うことを諦めず、去年ラリーに復帰し数戦を戦います。
そして今季はシトロエンのサポートの元WRC2へと参戦を果たします。ここでクビサは参戦7戦中、5勝という文句なしの走りを披露し、ラリーで初めてのチャンピオンに輝きました。
クビサはこの実績を引っさげ、来季M-sportからフィエスタRS WRCを駆りフル参戦することが決定しました。
WRC2 [ドライバー] R.クビサ (シトロエン DS3 RRC)
WRC3 [ドライバー] S.シャルドネ (シトロエン DS3 R3T)
JWRC [ドライバー] P.ティデマンド (フォード フィエスタR2)
今季からユーロスポーツ主催で行われていたIRCとの統合が決定したFIA ERC。
生まれ変わった新生ERCでは、コペッキーが速さを見せます。
IRC時代から数えて5シーズン目となるコペッキーとしては、もうこれ以上ランキング2位で終わることは許されない状況。
そんな中でコペッキーは、シュコダの期待に応えシーズン6勝を飾り、終盤2戦を欠場しながらも悲願のタイトルを獲得して見せました。コペッキーは来季心機一転APRCへの参戦が決定しています。
・ERC [ドライバー] J.コペッキー (シュコダ ファビアS2000)
プロダクション [ドライバー] A.アイグナー (スバル インプレッサR4)
2WDカップ [ドライバー] Z.べセネイ (ホンダ シビックTypeR)

APRCでは、ここ数年トップコンテンダーとして活躍していたプロトンが全面的に撤退することに。
その一方MRFはシュコダとの関係を深め、シュコダからワークスサポートを取りつけます。その一環としてワークスドライバーのラッピが初参戦。
こうして向かえた今季、ラッピは持ち前の速さで初見のラリーでも素晴らしい走りを披露しますが、トラブルやミスも重なり、結果的にはチームメイトであるギルが悲願の初タイトル獲得となりました。
アジアカップでは、こちらもラッピの取りこぼしが続く中、連覇を目指すクスコ勢が強さを見せトップ3を独占することに成功。ただ去年と違うのは、チャンピオンに輝いたのはヴィッツを駆るヤングでした。
格下のマシンながら、他のドライバーのトラブルを尻目に、大きなトラブルなくシーズンを戦ったヤングが大金星を上げました。
・APRC [ドライバー] G.ギル (シュコダ ファビアS2000)
[マニュファクチャラー] シュコダ
アジアカップ [ドライバー] M.ヤング (トヨタ ヴィッツRS)
パシフィック [ドライバー] S.ノーレス (三菱 ランサーエボⅨ)
・MERC [ドライバー] N.アルアティア (フォード フィエスタRRC)
・アメリカ [ドライバー] D.ヒギンズ (スバル インプレッサWRX STI)
・イギリス [ドライバー] J.コ-ホネン (シトロエン DS3 R3T)
・イタリア [ドライバー] U.スキャンドラ (シュコダ ファビアS2000)
・フランス [ドライバー] J.モーラン (フォード フィエスタRS WRC)

全日本では、今年も勝田、奴田原のトップドライバーにより白熱のタイトル争いに。
例年通り、シーズン終盤まで戦いが続きますが、僅か2ポイントの差で勝田がタイトルを防衛し、4連覇を達成しました。
JN3では、クスコの86を駆る横尾がシーズンを席巻し、見事タイトルを獲得。JN2では、川名と天野のヴィッツ同士の戦いとなりますが、去年惜しくも同点ながらタイトルを逃した川名が倍返しと言わんばかりの走りで、遂にタイトルを獲得。
・全日本 JN4 [ドライバー] 勝田範彦 (スバル インプレッサWRX STI)
JN3 [ドライバー] 横尾芳則 (トヨタ 86)
JN2 [ドライバー] 川名賢 (トヨタ ヴィッツ)
JN1 [ドライバー] 松岡竜也 (ダイハツ ストーリアX4)

ダカールラリーでは、王者X Raidのミニに対してアルアティアとサインツ擁するレッドブル。南アフリカトヨタのドゥビリエが挑戦を挑みます。
しかしミニを駆るペテランセルは磐石の走りを続け、他を寄せ付けません。
追いかけるレッドブルは速さを見せるものの、トラブルやクラッシュにより2台とも姿を消します。ドゥビリエは唯一ペテランセルの対抗馬となるものの、絶対的なスピードなどで足りない部分もあり、結果的にペテランセルが2年連続、バイクを含めて11勝目を飾りました。
・ダカールラリー2013
オート [ドライバー] S.ペテランセル (ミニ ALL4 RACING)
トラック [ドライバー] E.ニコラフ (カマズ 4326)
来年のラリーは1/5のダカールラリー2014から始まります。