
今年も素晴らしいレースがインディ500で展開されました。
去年はD.ウェルドン最後の勝利となった100周年のインディ500。
そして今年のレースでは、まず今回悪い意味で注目を集めてしまったロータスは、数周したところでブラックフラッグが掲示され、J.アレジ、S.シルベストロはレースを終えます。
下馬評通りシボレー優位な展開になると思われました。しかしレースが進むにつれ、ホンダがシボレーに対して燃費面でアドバンテージがあることを示します。
ただレースはアンドレッティ・オートスポーツのマルコがレースを引っ張ります。
しかしその燃費の差や、途中のクラッシュによるピット作戦等で徐々にチップ・ガナッシの2台が揃って上位に上がってきます。
そしてホンダ勢で次に調子を上げてきたのは佐藤琢磨でした。
琢磨は全車の中でも素晴らしい走りを見せ、トップに浮上。日本人にとって最多のインディ500ラップリードを飾るパフォーマンスを見せます。
この後は琢磨を軸にレースは展開していきます。
燃料面での戦略でも琢磨は優位に立ち、残り50周というところでしたが、ここでJ.ニューガーデンがストップしコーション。
この時点で琢磨の優位は消えます。
そしてリスタートで琢磨は徐々に順位を落とし、さらには今度は上位で奮闘を見せていたE.カーペンターがスピンしコーション。
挽回を見せたい琢磨でしたが、このリスタートも不発に終わり万事休すかと思われました。
しかしまだレースは終わってはいませんでした。
残り僅かとなったところで、今回レースを引っ張っていたマルコが単独のクラッシュ。これにより、最後7周での超スプリントでのレースとなります。
リスタートを前にトップはT.カナーン。後ろにはガナッシ勢の2台が続く、琢磨は7番手ともはや優勝は苦しいポジション。
そしてリスタート。このリスタートで琢磨がなんと急浮上を見せ、3位までポジションを戻します。
残り4周前を行くのはガナッシの2台のみ、そして残り2周ディクソンのスリップにつくダリオについていった琢磨がそのままなんとディクソンをパス。
ここで2位に浮上。
そして向かえたファイナルラップ。ホームストレートでダリオのスリップに入り、1コーナーで仕掛けます!
しかしダリオの巧妙なラインどりもあってかここで琢磨は無念のスピンでクラッシュに終わり日本人の夢は来年以降に持ち越されることになりました。
そのためコーションが出され、第96インディアナポリス500マイルの勝者はD.フランキッティとなりました。
ダリオにとっては2010年以来のインディ500勝利となり、3回目の制覇となりました。
そしてDW12にとって初のオーバルとなった今回。大きなクラッシュはありましたが、見事なレースを見せてくれました。
情報 indycar
もう言葉がないですね。色々と言うことがありますけど、まずダリオにおめでとうですね!最後のあのターン1のアクシデントに関して、最初に見たときはダリオのラインが厳しすぎると思いましたが、何度も見ていると接触はしてないですし、これがインディ500を勝ったことのあるドライバーだということを思い知らされた気がします。
そして琢磨です。
正直言って今の段階ではこんな素晴らしいレースを見せてくれて、結果はリードラップ最後尾の17位でしたけど、そんなのどうでも良くなるほどトンデモないレースを見せてくれたことに感謝したいですね!
それにあそこで仕掛けることが琢磨ですし、あのトップを狙う気持ちが多くの人の心を熱くしたことですし、勝てなかったですけど、琢磨も勝利に等しい気持ちを見せてくれましたね!
また来年魅せてもらいましょうね。それと今は本当に清々しい気持ちで全然悔しくないですけど、きっと後にかなっり悔しくなると思いますw
あと最後に、このレースはDW12と、DW12のテスターであった去年のウィナーのダン・ウェルドンがいなければ見れなかったわけですし、ウェルドンにも感謝したいですね!!
Posted at 2012/05/28 05:48:16 | |
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