
フォードフォーカスRS WRCについてです。
フォーカスWRC自体は1999年にデビュー。コリン・マクレーによって2勝をあげました。ですがエンジントラブルや、重量の重さに悩まされました。その後2003年には、スバルから名デザイナーのクリスチャン・ロリオーを獲得、マシンを見た目にも分かるほど大幅な改良を施しました。その効果もありマルコ・マルティンによって数々の勝利をあげました。それによってWRC撤退を考えていたフォードを引き止めました。その後2年間もプジョーと同等の速さを見せました。
2005年の最終戦には、2代目フォーカスをベースにしたフォーカスRS WRC06をデビューさせました。ロリオーは得意の軽量、低重心を徹底的に進め、さらにエンジンも新型のフォードグループのマツダのエンジンに載せ代え、2005年までプジョーのエンジン開発を担当していた、ピポ・モチュールの開発したターボチャージャーを新たに採用しました。2006年にはこの年にフォードに移籍してきたグロンホルムが、ローブとタイトルを争いますが惜しくもランキング2位に、ですが27年ぶりにマニュファクチャラータイトルを獲得しました。
翌年の2007年にはさらに軽量化を果たした07スペックをフィンランドから投入し、グロンホルムが最終戦までタイトル争いするなど速さを見せましたが、またしてもランキング2位でした。それでも2年連続マニュファクチャラータイトルを獲得するなど、この年にデビューしたC4WRCと僅差のバトルを繰り広げました。
2008年はスウェーデンでは表彰台を独占するなど速さを見せ、ドイツからエンジン改良など小規模の改良を施した08スペックを投入しましたが、ローブとC4の速さも相まって、ヒルボネンは最終戦を待たずしてタイトル争いに敗れ、マニュファクチャラータイトル3連覇はなりませんでした。
そして今シーズンは、去年の08スペックを引き続き使用します。既に熟成しきっているマシンなので、フォードは09スペックを投入せず、来シーズンのS2000マシンの開発に移っているようです。今年もシトロエンに対して厳しいシーズンが予想されますが、フォードの2人が実力でローブを打ち破るところが見てみたいです!!
Posted at 2009/03/10 23:53:09 | |
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WRC | 日記