
PWRC第8戦ラリーGB
今季のチャンピオンは既に前戦でA.アラウージョが獲得していましたが、まだランキング2位は決まっていなかったためランク2位を争う激しい戦いがありました。
ちなみにアラウージョは今回PWRCポイント圏外での出場で、主にラリーアートイタリーのランエボⅩの開発のために参戦していましたが、総合でも10位に入りPWRCチャンピオンの速さを見せました。
そしてラリーはこの前のラリーカタロニアからファビアS2000に乗り換えたブリニルドセンが、DAY1から一度もトップを渡さずに最終的には2位に2分以上の差をつけ、
PWRC初優勝を飾りました。
ブリニルドセンは来年同郷の先輩のP,ソルベルグのチームで走る話もあるようです。
前戦で見事な優勝を飾ったプロコップでしたが、今回はS2000マシンの速さの前に2連勝とはなりませんでした。ただサンデルのリタイヤ後は安定して走りきり2位を獲得し、ランク2位も獲得しました。
新井選手は今回久しぶりのGB参戦となり、ラリー序盤からなかなかペースが上がらず苦戦を強いられていました。しかし上位陣の脱落もありアルゼンチン以来の
表彰台を獲得しました。
そして2009ピレリスタードライバーセメラルドはここまで参戦した5戦中4戦でリタイヤと苦戦していましたが、今回は安定して走りきり自己最高位の4位でピレリスタードライバーとしての1年を終えました。
5位にはマシントラブルに悩ませれながらも健闘したスーザがアクロポリス以来のポイント獲得、タッパーはポルトガル以来のポイント獲得で同じピレリスタードライバーのセメラルドよりの上のランクでシーズンを終えました。
去年優勝争いを展開したフローディンとサンデルは、フローディンに関してはSS4でホイールトラブルに見舞われDAYリタイヤとなりましたが、最出走してからはトップタイムを連発しポイント圏まで順位を上げました。サンデルは序盤2位争いをしていましたが、SS8,SS9でパワステのトラブルなどで大幅にタイムロスでポイント圏外まで下がりましたが、フローディン同様追い上げを見せポイントを獲得しました。
あとシーズン中盤までチャンピオンの有力候補でしたが、アクロポリスでの失格でチャンピオン獲得を逃していたアルアティアは、SS4でコースオフからリタイア。さらに最出走し8位までポジションをあげていましたが、SS15でまたもコースオフでリタイアとなりランク2位も失ってしまいました。
今シーズンは序盤サンデルの速さが際立ってたのでS2000マシン相手にGr.N勢は厳しいのかなぁと思ってたんですけど、中盤はアラウージョ、アルアティアGr.N勢が意地を見せ面白い展開になってきて、最終的にはシーズンを通して安定していたアラウージョがチャンピオンを獲ったわけです。
終わってみれば去年と比べても面白いシーズンになりましたね。ただ個人的にはスバルユーザーがチャンピオンになれなかったのは少し残念ですが、来期はS2000勢はWRCカップに流れると思うのでまたランエボVSインプの熱い戦いが見れそうです。
2010年のPWRC開幕戦はスウェーデンです。
1 E.ブリニルドセン(ファビアS2000) エラーニチームグループ +0.0
2 M.プロコップ (ランサーエボⅨ) M.プロコップ +2:08.9
3 新井敏弘 (インプレッサWRX STI ) スバルチームアライ +3:47.9
4 M.セメラルド (ランサーエボⅩ) ピレリスタードライバー +4:55.2
5 B.スーザ (グランデプントS2000) B.スーザ +5:16.9
6 M.タッパー (ランサーエボⅩ) ピレリスタードライバー +6:22.3
7 P.フローディン (インプレッサWRX STI) ウペンスキーラリーテクニカ +15:27.4
8 P.サンデル (ファビアS2000) レッドブルラリーチーム +16:15.3
9 H.ガスナーjr (ランサーエボⅨ) TSIレーシング +18:38.9
10 G.メイヤー (インプレッサWRX STI) ガボコハンガリー +21:54.5
11 F.サウバン (ランサーエボⅩ) F.サウバン +32:03.5
Posted at 2009/10/26 01:11:00 | |
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