
2つのワークスチームが、今季限りでWRCから姿を消します。
まず昨シーズンから、WRCへと復活したミニ。そのミニのプロジェクトを担当していたのはプロドライブでしたが、今年に入る前から少しずつ、ミニ/BMW側との摩擦が生じた結果、今年のミニのワークスチームはプロドライブから、モータースポーツイタリアへと移っていました。
しかしそのモータースポーツイタリアでも、ドライバー起用に関してトラブルが生じ、チームを引っ張ってきたアラウージョがシーズン中盤で実質の解雇となり、そこのアトキンソンが加入という一幕も。
そう言った様々なトラブルを抱えながら不安定な体制が続いていたミニのWRC参戦ですが、BMWはここで決断し、今年でミニのワークス参戦を終了することを発表しました。
これはモータースポーツイタリアへの資金提供と、ワークスの看板を終了するということを意味します。
一方で、JCW WRCとJCW S2000を販売、製造、開発しているプロドライブに対しては、エンジンのホモロゲーション獲得を含めたカスタマーサポートを行っていくことが明らかになりました。

次に、ミニに比べてこちらはかなりショッキングなニュースが飛び込んできました。
長年WRCへと参戦を続け、近年ではシトロエンと並びWRCの顔となっていたフォードが、今季を持ってワークス参戦を終了するという発表がありました。
これは、フォードチームをスポンサーという形で支えてきた欧州フォードが、資金提供を終了するというものであり、16年間に渡り続いていたM-sportと欧州フォードの体制の終わりを告げることになります。
今回の決定に関しては、フォードの現在の経済状況を鑑みてのことということです。
ただこれでフォードのラリー活動が終了するというわけではなく、現在R1からWRカーまでフルラインナップを揃えており、今後もマシン開発においては協力していく姿勢を見せており、新しくスタートするR5規定のマシンについても既に開発を行っているようです。
そして来シーズンに関しても、ワークスではなくなるものの、M-sportとして今まで通りにフィエスタRS WRCを走らせる意向を示しています。
フォードはWRCで3度のマニュファクチャラータイトルを獲得しました。
情報 rallymania
オートスポーツweb
ミニの件に関しては、今年初めからかなり酷い状態でしたし、こうなることは誰もが想像できたことですね。大元の発端はBMWとプロドライブの関係の悪化ですけど、これに関してはお互い様で、少々情けないところを見せてしまいましたよね。
今回のワークス撤退というのは、モータースポーツイタリアだけが被害を受けるだけで、プロドライブ的にはエンジンの開発をBMWから保証してもらえたので、スポンサーさえ確保出来れば、十分な体制を気づくことは出来るかもしれませんね。
そしてフォードに関してはとてもショックであり、残念ですね・・・。ここ数年のWRCの厳しい時期を、フォードにとっても厳しかったはずで、幾度も撤退の噂がありながらもここまで参戦し続けたわけですからね。
今年に入ってからは、アブダビからのサポートがストップし実質フォードの資金のみで今季は運営していったこともあり、来期も同じように継続することが難しいという判断に至ったんでしょうね。
ただフォードを責めることは出来ないと思いますし、結局ドライバーズタイトルを獲得することはできませんでしたが、大きな功績を残したと思いますね。
ただM-sportとしてはまだまだ終わったわけではないですし、世界中でフィエスタが大量に走ってますから、フォードのラリーを火を絶やさないように、マルコムさんには頑張ってもらいたいですね!
Posted at 2012/10/17 23:29:45 | |
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WRC | 日記