Look Back 2013 Motorsport!(Endurance)
ラリー編に続いては、近年日本メーカーの参戦などで熱を帯び始めている耐久レース。
まずは復活2年目のWECです。今年もLMP1はアウディVSトヨタの構図となります。
しかし今年の序盤はブロウンディフューザーを搭載した13年仕様のR18が猛威を振るいます。ル・マン24時間でも、トヨタ勢は必死にくらい下がりますが2号車アウディが勝利を収めます。
ル・マン後のシリーズ戦でもアウディの優位が続きましたが、トヨタも反撃の狼煙を上げアウディとの差を縮め、富士ではシーズン初のポールを獲得。レースでは、天候不良のためまともにレースが行われない中形の上でのシーズン初優勝を飾ります。
そんな中上海では、2号車アウディが3位に入り今シーズンのチャンピオンに輝きました。
続く最終戦のバーレーンでは、苦しんだシーズンの中でトヨタ8号車が正真正銘の優勝を飾りシーズンを終えました。
最終戦後、チャンピオンを獲得したマクニッシュが引退を発表しました。マクニッシュは今年3度目のル・マン勝利と、WECチャンピオンという結果で有終の美を飾りました。
・WEC
[LMP1ドライバーズ] T.クリステンセン/A.マクニッシュ/L.デュバル(Audi R18 E-tron quatro)
[LMP1チーム] Audi Sport Team Jost (Audi R18 E-tron quatro)
[LMP2ドライバーズ] B.バゲット/M.ポローマン/R.ゴンザレス (モーガンLM 日産)
[LMP2チーム] OAK RACING (モーガンLM 日産)

GTクラスでは、ポルシェが911の50周年に新型の991型を投入。さらにアストンマーチンが創立100周年んということもあり、AMR(アストンマーチン・レーシング)はProクラスに3台体制で参戦。
シーズンを通してAMRが速さを見せますが、ル・マンではポルシェが勝利。僅差のチャンピオンシップでしたが、最終戦で勝利した51号車AFコルセが2年連続のタイトルを獲得。
[GTE Proドライバーズ] G.ブルーニ (フェラーリ 458GTE)
[GTE Proチーム] AF CORSE (フェラーリ 458GTE)
[GTE Amドライバーズ] J.C.ウォルター/S.ホール (アストンマーチン ヴァンテージGTE)
[GTE Amチーム] 8 STAR Motorsports (フェラーリ 458GTE)

今シーズンで終了となるALMS。開幕戦のセブリングでは、アウディがワークス参戦したため勝利を奪われますが、それ以降はマッスルミルクが8連勝で最後のチャンピオンに輝きました。
ただ最終戦では、スポット参戦のレベリオンが勝利を飾っています。GTクラスでは、C6型最終年のコルベットが5勝を飾り2年連続でタイトルを獲得。
来季からはグランダムとの合併により誕生するUSCC(ユナイテッド・スポーツカー・チャンピオンシップ)へと生まれ変わります。
・ALMS
[LMP1チーム] Muscle Milk Pickett Racing (HPD ARX-03c)
[LMP2チーム] Level 5 Motorsports (HPD ARX-03b)
[PCチーム] CORE Autosport (オレカ FLM09)
[GTチーム] Corvette Racing (シボレー コルベットC6 R)
[GTCチーム] Flying Lizard Motorsports (ポルシェ 911GT3カップ)
・ELMS
[LMP2チーム] シグネチャー・アルピーヌ (アルピーヌ A450)
[LMPCチーム] Team Endurance Challenge (オレカ FLM09)
[LMGTEチーム] RAM RACING (フェラーリ 458GTE)
[GTCチーム] SMP RACING (フェラーリ 458GT3)

4年振りに復活したAsLMS(アジアン・ルマンシリーズ)は韓国、日本、中国、マレーシアの4戦で行われました。LMP2では、OAKと日本でもお馴染みのKCMGによる接戦の戦いに。4戦中お互いが2勝ずつ勝利を上げますが、僅か2ポイント差でOAKが勝利を飾りチャンピオンへと輝きました。
・AsLMS
[LMP2チーム] OAK RACING (モーガンLM 日産)
[GTEチーム] TAISAN KEN ENDLESS (フェラーリ 458GTE)
[GTCチーム] AF CORSE (フェラーリ 458GT3)
・ブランパン耐久シリーズ
[Pro Cup ドライバーズ] M.バーク (メルセデス SLS AMG GT3)
[Pro Cup チーム] Marc VDS Racing Team (BMW Z4GT3)

スーパー耐久では、今年韓国での初開催となりますが、開幕戦が降雪のため中止となり6戦で行われました。GT3クラスでは、7台がフル参戦する中でやはり力を見せたのはペトロナスチームでした。
6戦中5勝を2台で挙げていきますが、その中で1号車が去年に続きのタイトル獲得となりました。
しかしタイトルを獲得したペトロナスチームでしたが、シーズン終了後にチーム解散を発表。ここまでスーパー耐久で6度のタイトルを獲得してきた王者がタイトルを花道にスーパー耐久を後にします。
・スーパー耐久
[GT3] PETRONAS SYNTIUM TEAM (メルセデス SLS AMG GT3)
[ST-1] Faust Racing Team (BMW Z4)
[ST-2] 東和・インテック RACING (スバル インプレッサWRX STI)
[ST-3] OTG Motor Sports (レクサス GS350)
[ST-4] TRACY SPORTS (ホンダ S2000)
[ST-5] バースレーシングプロジェクト (ホンダ フィットRS)

・ル・マン24時間耐久レース
総合優勝 [LMP1] T.クリステンセン/A.マクニッシュ/L.デュバル(Audi R18 E-tron quatro)

・デイトナ24時間耐久レース
総合優勝 [DP] C.キンボール/J.P.モントーヤ/S.プルーエット/M.ロジャース
(ライリー MkXXVI-BMW)

・ニュルブルクリンク24時間耐久レース
総合優勝 [SP9] B.シュナイダー/J.ブレークモレン/S.エドワース/N.ティム
(メルセデス SLS AMG GT3)