Look Back 2013 Motorsport!(Touring car)
耐久レースに続いて今回は、世界のツーリングカーのレースを振り返ります。

まずはホンダワークスが初のフル参戦、さらにラーダがワークス復帰となったWTCCです。
2つのワークスが訪れた一方で、チャンピオンのシボレーは去年をもってワークスの活動は終了。しかし実働部隊のRMLは参戦を継続することに。
チャンピオンシップの主導権を握ったのは、RMLのミュラーでした。ワークスではなくなったものの、RMLのクルーズの速さは衰えることはなく他の追随を許さず7勝を飾りタイトルを独走で飾りました。
RMLの速さの前に苦戦を強いられたホンダでしたが、タルキーニが2勝を上げる活躍を見せランキング2位を獲得し、来年以降に期待を持たせます。
ヨコハマトロフィーでは、総合でも3位に入ったナシュがタイトルを獲得。
来季はシトロエンがワークスでの参戦を開始します。
・WTCC
[ドライバーズ] Y.ミュラー (シボレー クルーズWTCC)
[マニュファクチャラー] ホンダ (ホンダ シビックWTCC)
・WTCC/ヨコハマトロフィー
[ドライバーズ] J.ナシュ (シボレー クルーズWTCC)
[チーム] RML (シボレー クルーズWTCC)

現行09年規定のJAF-GT500車両のラストイヤーとなった今年。
各メーカーとも総力を掛けての戦いとなり、終始接戦のチャンピオンシップが繰り広げられました。
第6戦の富士まで毎戦ウィナーが異なる中、後半戦になり流れを掴んだのがセルモでした。序盤は運がなく、タイトルは絶望的なポジションに位置していました。しかし残り3戦を優勝、2位、3位と締めくくり2位のKEIHINに2ポイント差で大逆転のチャンピオンへと輝きました。立川は3度目、平手にとっては初めてのタイトルとなりました。 来季からは新規定の車両が導入されます。
・SUPER GT GT500
[ドライバーズ] 立川祐路/平手晃平 (レクサス SC430)
[チーム] LEXUS TEAM ZENT CERUMO (レクサス SC430)

GT300クラスでは、昨シーズンとは打って変わりJAF-GT勢の速さが猛威を振るいました。開幕戦では、ゲイナーのSLSが勝利を飾りました。しかしそれ以後はハイブリッド車両の無限のCR-Zが3戦連続の2位、さらにARTAのCR-Zは2連勝を飾り、プリウスは富士で、BRZも鈴鹿で優勝を果たします。
ランキング上では無限が優位なポジションで推移しますが、GT3車両を使用するゲイナーとGSRがタイトルを狙い追いかけます。
しかし無限は積み重ねたリードを生かし、最終戦ではゲイナーに勝利を奪われるものの、無限がシーズン未勝利(AsLMS富士を除く)で見事タイトルを獲得しました。ハイブリッド車両のタイトル獲得は、史上初の快挙となります。
・SUPER GT GT300
[ドライバーズ] 武藤英紀/中山友貴 (ホンダ CR-Z GT)
[チーム] チーム無限 (ホンダ CR-Z GT)

FIA-GT1から名前を変え、FIA-GTシリーズとして向かえた今シーズン。
GTアカデミーのチームや、S.ローブが率いるS.ローブ・レーシングが参戦を果たしました。チャンピオンシップでは、シーズンを通してアウディ勢が強さを見せます。
その中でWRTの11号車が、1戦を除き全てのレースで表彰台に登る活躍を見せ、今シーズンのタイトルを獲得しました。さらにWRTではランキングの2位、3位も獲得し、完璧なシーズンとなりました。
注目されたローブは、1勝をマークしランキング4位を獲得しています。
・FIA-GTシリーズ Pro
[ドライバーズ] L.ヴァンスール/S.オルテレッリ (アウディ R8 LMS Ultra)
[チーム] Belgian Audi Club Team WRT (アウディ R8 LMS Ultra)
・FIA-GTシリーズ Pro/Am
[ドライバーズ] S.アファナセイフ/A.シモンセン (メルセデス SLS AMG GT3)
[チーム] HTP Gravity Charouz (メルセデス SLS AMG GT3)

DTMでは、昨シーズンはBMWが復帰初年度でのタイトル獲得を成し遂げました。そんな中今シーズンは、F1のシートを失ったグロックがBMWに加入。アウディではグリーンをメルセデスから獲得と有力ドライバーが動きを見せます。
向かえた今シーズンは、引き続きBMW勢が速さを見せます。しかしスピードでは劣るものの、各レースを巧みに戦うことにでアウディのロッケンフェラーが徐々にリードを重ねます。
ファルファスやチャンピオンのスペングラーが追いかけるものの、ロッケンフェラーは安定して結果を出し続け、最終戦を残して自身初のタイトルを獲得しました。
ル・マンでは優勝経験があるものの、DTMではなかなかタイトルに手が届かなかったロッケンフェラーが遂に栄冠を手に入れました。
・DTM
[ドライバーズ] M.ロッケンフェラー (アウディ RS5 DTM)
[チーム] Audi Sport Team Phoenix (アウディ RS5 DTM)

オーストラリア国内で絶大な人気を誇る、V8スーパーカーチャンピオンシップ。
今シーズンから日産とメルセデスが新規参戦を果たし、俄然盛り上がりを見せました。そんな中で速さを見せたのは、レッドブル・オーストラリアのウィンカップでした。
ウィンカップは伝統のバサースト1000kmでは2位だったものの、シーズンを通して計11勝を飾り、3年連続、自身5度目のタイトルを獲得しました。
初参戦の日産では、15号車のケリーがランキング14位で終えました。
・V8スーパーカーチャンピオンシップ
[ドライバーズ] J.ウィンカップ (ホールデン コモドール)
[チーム] Triple Eight Race Engineering (ホールデン コモドール)
・ポルシェ Mobil1 スーパーカップ
[ドライバーズ] N.ティム (ポルシェ 911GT3 カップ)
・PCCJ(ポルシェ・カレラカップ・ジャパン)
[ドライバーズ] 小河諒 (ポルシェ 911GT3 カップ)