さあカメラ語りのブログも最終回。持ってるペンタックスレンズについて語るよ!
こんな疲れるブログも2度と書くもんか(といいつつ3回目だが)
■PENTAX DA12-24mm F4 ED AL [IF]

ペンタックスのデジタル一眼専用超広角ズームレンズ。35ミリ判換算で焦点距離18.5~37mm相当の画角が人間の目を超えた世界を写しこむ。トキナーが昔出してたAT-X 124 PRO DX2とは兄弟関係にあたる。同じ画角、明るさのレンズがニコンなら17万円。画質面でもペンタックスに比べていいわけでもなさそうなのでペンタックスの方がお得といえる。初期不良で購入当初、無限遠でピントが合わずメーカー保証で修理になったのはいい思い出。

銀塩時代24-50mmレンズ1本ですごした僕には広角端28mm相当から始まるDA18-55mm F3.5-5.6 ALは少々物足りなく、スナップショット用に購入。実際一度使い出したらあっという間に僕のメインレンズとなった。撮った写真のEXIFデータを眺めていると使用頻度が一番多いのは望遠端の24mm、その次が広角端の12mmというのは予想通りなのだが、それ以降は18~24mmの間の中間域もよく使用していた。広角端でパースを目いっぱい利かせるか、それ以外は35mm判換算で28mm~37mmのスナップレンズ(このあたりの画角はいわゆるスナップショットで一般的に使用される画角である)として活躍してしているわけである。
広角の画面端でも像の流れなどの画質低下はなく(そりゃもちろんパースによるゆがみはでるよ)、いわゆるパープルフリンジも少ないほうだとおもう。ただし逆光状態で画面右隅にゴーストが出やすいので片手でハレ切りする等の気遣いが必要になる。
あと、レンズ先端だけ帽子のツバ状に広がってそこから後ろがすぼまるデザインは個人的に×(HPの写真だとフードがついててわからないが)。フィルターのケラれ対策でそうなってるんだろうけど、それならいっそ根元近くまで太くしてくれたほうが個人的には好み。
■PENTAX DA18-55mm F3.5-5.6 AL
このレンズだけレンズの写真なし。K10Dとともに知人に譲渡しちゃったんで。
K10Dのレンズキット(一眼レフ本体とレンズのセット販売)のレンズ。いわゆる最廉価な標準ズームで安さとお手軽さが売りなのだが、画質、筐体の質感ともに他メーカーの標準ズームよりも一歩抜きん出ていると評判である。高級レンズはないけど、キヤノンみたいに初級レンズで手を抜かないのがペンタックスのいいところ。実際フードにPLフィルター用の窓があったり侮れない。キャノンの最廉価ズームはフードすらないぞ。

当初ワンランク上のレンズDA 16-45mmF4ED ALを買う予定だったからキットレンズはいらないと思ったんだけど、セットしかなかったので仕方なく購入。(K10Dは発売当初超品薄状態で3ヶ月待ちな状態であった)
ネット上の「隠れた名玉」という評判にたがわぬ高画質で安っぽさは一切感じられない。開放F値がそれほど明るいわけではないのでボケ量はそれなりだが、そのボケ方は自然であまりうるさくならないのもいい。

225gと非常に軽量なので、常時取り付けておいて散歩のお供に。こういうオールマイティーなレンズが一本あると安心できる。
「無難でいいから、でも失敗できない」状況できっちりと仕事をする。
軽いのでスナップショットにも最適。
■PENTAX DA17-70mm F4 AL [IF] SDM

K-7とともに購入。元々購入した理由は妹の結婚式で、18mm-55mmでは望遠側が心許ないと思い購入。これとDA12-24mm F4 ED AL [IF]、DA60-250mmF4ED[IF]のF4通し3点セットを選択すると他メーカーのF2.8通しで揃えるより二回りくらいコンパクトに収まる。金額も二回りくらいコンパクトに収まるので(笑)、浮いたお金で単焦点レンズを買うと良い。

スペック的にはDA18-55mm F3.5-5.6 ALをきっちりパワーアップさせたような印象。
K-7くらいだとデザイン的にもやっぱりこっちのほうがしっくり来る。
SDM(超音波モーター)は「さっだ〜む」と呼ぶのが習わし(嘘)

ペンタックス定番の主力レンズだけに性能での不満は一切ないけど、それゆえにここに書くことも少ない。
■PENTAX DA21mm F3.2 Limited

王道キャノンニコンを選ばず敢えてペンタックスを選ぶユーザーならぜひとも持っておきたいDA Limitedシリーズ(僕はこの1本しか持ってないけど)。これと40mmと77mmを揃えて、他の人がF2.8大口径ズーム1本で済ますところを、レンズ交換しながら悠長に撮影するのが粋であり風流。
むしろこういうレンズこそペンタックス一眼の真髄でありレーゾンデートル。
さっきも書いたけどペンタックスは本当にシステムがコンパクトに収まる。
ペンタックスに限った話じゃないけど、一眼持つなら1本は単焦点レンズを買ったほうがいい。明るさとか画質だけじゃない何かを得られると思う。サンニッパとか持ったら筋力とか。

35mm版換算で焦点距離32mmの画角はスナップショットに最適で、これとK-7を組み合わせた時の撮影速度は歴代のカメラ・レンズの中でも最速で、ぶら下げたカメラを持ち上げてシャッターを切るまでを一連のモーションでできる。これも自分の目と合う画角の単焦点がなせる技である。
画質も申し分なく、実に自然な写りをする。開放F値は少し暗いけどボディー内手ブレ補正があるし、ピントが合ってるところ以外はぼかすって画角でもないので問題なし。欠点は使わないであろう他のDA Limitedシリーズが欲しくなることである(謎)
■PENTAX FA50mm F2.8 MACRO

等倍撮影可能なマクロレンズ。名古屋のヒダカヤで購入。
等倍は難しい。
性能はともかく、ヘリコイドの動きが軽くて回転角度が普通のAFレンズ並なのでMFが大変。

廃盤になったカールツァイスのマクロプラナー50mmF2のKマウント用ほしいな。
■SIGMA 30mm F1.4 EX DC

レンズメーカーシグマが出したデジタル専用大口径単焦点標準レンズ。35mmカメラ換算で焦点距離約45mmとほぼ標準レンズで開放F値f1.4、それをかなえるための大口径(と結構な重量)、中央部の画質はすごいけどその反面周辺画質が別の意味ですごいことになっていることを物語るMTF線図(メーカーサイト参照)と割と男気あふれるレンズ。
ネットでの評判は「決まるとすごい」。短焦点であることを差し引いてもおよそ万能選手とはいえないが、この画角&明るさで欠点が多いとわかってても忘れられないファン多数。代わりの効かないオンリーワンなレンズ。ファンとアンチがくっきり分かれる。

せっかく大きくて重たい一眼レフを使うのだからF2以下の明るいレンズがほしく、また同時に自分の写真の原点に返る意味で焦点距離 50mm(35mmフィルム換算)くらいのレンズがほしいなと思い探して見つけたのがこのレンズ。ペンタックスには同じような焦点距離で FA31mmF1.8AL Limitedってのがあるんだけど、いかんせん高いのでこちらを購入。本体に取り付けたときのシルエットがとってもバランスがいいのでお気に入り。いかにも高性能な一眼レフ!って感じでカッコイイのだ。

↑このシルエットですよ。身悶えするしかないじゃないですか。
いわゆる前ピン、後ピン製品が多く要メーカー調整品が多いのが最大の難点なのだが、ばっちり調整ができててもF1.4の被写界深度の浅さは強烈でフォーカシングには細心の注意を払う必要がある。
残念ながら僕のレンズは後ピン傾向で、肝心な場面で後ピンを連発してしまったことがあったので、その後K10Dの「うらメニュー」でピント調整した。
手間のかかるかわいいレンズである。
■SIGMA APO 50-500mm F4-6.3 EX DG

標準域から超望遠までカバーする10倍望遠ズームレンズ。このレンズと取り付けた姿は大砲もしくは鈍器と呼ぶにふさわしい風貌である。その超望遠から野鳥や飛行機を撮影する人から大人気。三脚座がついているため三脚を使用するときにカメラのマウント部への負担が少ない。むしろ三脚座がなかったらマウントが破損するってば。

↑最大までズームするとこの長さ。レンズにストラップが付くのには理由がある
知人のバイクレースを撮影するために購入したレンズ。三脚座がついた望遠を探して見つけたのがこのレンズ。ペンタックス用レンズは種類が少ないね(涙)。ちなみにボディー本体より値段が高かったです。同じくシグマのAPO 70-300mm F4-5.6 DG MACROで十分だった。三脚座と300mmの焦点距離が必要だった僕にとってこのレンズは割りと宝の持ち腐れ。500mm(35mmフィルム換算 750mm)なんて盗撮くらいしか使い道が浮かばん。月のクレーターもはっきり写るぜ。

スナップ写真メインの僕にとってはめったに姿を現さない秘密兵器的レンズ。約1800gの重量も相まって、本当に出番は少ない。秘密兵器というよりお蔵入りレンズである。1日持って撮影してたら左腕が筋肉痛になった。
ちなみにその大きさから素人にハッタリの効くので(実はこれも意識して選んだ)、手ごろな値段で相手を威圧したいときはオススメ。三脚座は手で持ちやすい形状になっているので、手持ち撮影の時に持ち歩くときにも便利。10倍ズームで十分な焦点距離を確保しており、個人的にはこれ以上望遠レンズを買い足すことはないと思う。また、それに耐えうるレンズだと思う。ただ500mmという焦点距離を生かすためにはそれなりに腕が必要になってくる。この場合の腕とはテクニックと筋力の両方を意味する。
■ASAHI OPT SMC TAKUMAR 50mmF1.4

ペンタックスSP時代のレンズ。M42マウント沼へようこそ。得体の知れない東欧製レンズとかが貴方を待っています。
M42マウントアダプターつけるのが面倒であまり使ってません。
■RICOH XR RIKENON 50mmF1.7

あまり知られていないが、昔リコーは一眼レフカメラを出していた。海外向けと思われる超低価格機ばかりであったが、そのレンズは隠れた銘玉が多いと評判。リケノンレンズはペンタックスKマウントと互換性があり(※)、K10D以降のペンタックス機ではハイパーマニュアルとフォーカスエイド機能により気軽にマニュアル撮影を楽しむ事ができるため、密かに中古市場で人気が出ている。ただしK10Dでこの手のレンズ(絞りにAポジションがないKマウントレンズやM42レンズなど)を使うにはコツと知識が必要なので注意が必要。
名古屋の中古カメラ屋で2000円で購入。僕がマニュアル撮影がヘタクソなのでなかなか実戦投入されることはないが時々庭の花を撮影して楽しんでいる。ちなみに絞り開放で使うとボケがいい具合にヨレます。背景が溶けるというよりソフトフォーカスがかかるような不思議なボケ。二線ボケっつーかボケの立ち上がりが急激というか。最新のレンズでこういうボケをされたらちょっと困るが、このレンズなら味として笑って許せるから不思議。2000円だし。絞ればキリっとした描写を見せる。ちなみに僕の持っているレンズはF11以上まで絞り込むと絞り羽が不均一に閉じていびつな六角形となる。きちんとした描写がほしければ最新のレンズを買えばいいのだから、このレンズはチープなプラスチックの鏡筒とあわせてゆる~い気持ちで使うのが良い。小型軽量なので散歩の邪魔にもならない。

外観はチープだけど結構キッチリした写り。ボケについても1段絞ってやればよい。下手にデジタル用にイメージサークルを縮小していないので周辺まで解像度は高いようだ。
リコーが出したKマウントのレンズ。見た目とは裏腹にいい写り。
■RICOH RIKENON 50mm f2.0

僕が買ったリコーRKマウントレンズ第2弾。
銘玉度でいえば先のRICOH RIKENON 50mm f1.7よりも上。「和製ズミクロン」や「5000円ズミクロン」の異名を持つ隠れ名レンズ。あ、ズミクロンってのはライカのレンズ(お値段はびっくりするほど高い)のことね。
開放からきっちりハマります。ネットで評価されているとおり、開放から引き締まった描写をみせます。
…てか、シグマ30mm F1.4 EX DCより描写力は確実に上。
あと金属ボディーで質感も上なのもポイント高い。残念ながら購入時点からほんの少しカビが生えているが、画質には影響がないようだ。

ハードオフで3000円のジャンクで買ったが、実力はマジ。もし中古屋で見つけたらBダッシュで確保すべきレンズ。前期型後期型あるみたいだけどそんなの気にせず買っとけ。
ということで3回にわたってカメラへの愛を語ってみました。叫んでみました。
愛は語るもんじゃない。叫ぶものなんだ。