シャワートイレの水勢調整ダイヤルに「おしりターボ」って書いてあるんだけど、何をどこに過給するんだろう(挨拶)
こんばんは貴女の便座フタ自動開閉装置HCTOMです。
お友達からミラーレス一眼を買いたいんだけど、HCTOM的オススメは何かという相談のメッセージがありました。
ふむ、良い質問です。
10年前は本格的な使用には厳しいものがあったミラーレスも今や主流といっても差し支えないでしょう。
俺、ミラーレス一眼持ってないけどな(今日のブログのオチ)
■ミラーレス一眼を選ぶ理由
相談では一眼レフはNGで、ミラーレスご指名なんだけど、先にそれぞれの長所を挙げると
●一眼レフ
・原理上イメージセンサは撮影する瞬間のみを動かすだけでいいのでバッテリーの持ちがいい。
一概に比較できないけど感覚的には倍以上違います。
・光学ファインダーなのでファインダーラグが発生しないので動体に強い
●ミラーレス
・クイックリターンミラー※1、ペンタプリズム※2が不要なのでコンパクト化できる
・イメージセンサ※3に写る映像を液晶ファインダーで見るので、ファインダーで見る映像=写る映像となる。
一眼レフでは視野率※4の問題で画面のフチギリギリが見えなかったり、撮るまでどんな画像になるか分からない欠点があります。
以上から2016年時点ではほとんどの場合でミラーレスの方が有利と断言して構わないと思います。
一方で望遠レンズをつけて一度に何百枚と撮影するサーキットとか野鳥撮影みたいな用途が多い場合はまだまた一眼レフが有利といえます。望遠レンズ自体が重たいため、一眼レフの大柄で重たい部分がネガにならず、むしろ重量バランスの面で有利ですし、野鳥撮影でしばしば遭遇する寒い場所ではバッテリーがみるみる減っていきますのでバッテリー持ちは重要です。
■ミラーレス選定基準
ということでいよいよカメラの選定に入るわけですが、ミラーレスカメラは各社より発売されていてそれぞれランク的に松竹梅があるわけですが、
松クラスはやはりフルサイズイメージセンサを搭載したα7あたりとなるでしょう。しかし僕に相談する位の知識レベルの人はいきなり手を出さない方がいいと思います。ウン十万円の買い物で使いこなせないとホントもったいないので下のクラスでたくさん撮影して自分にどんなカメラ・レンズが必要か見極めた方が幸せになれます。と言おうと思ったけど、
無印のα7ならメーカー直販で12万円も出せば買えるとか心がグッと揺れます。まあ、コレを活かすようなレンズを考えると20万円〜なので無理ですが。
かと言って梅の一番安いのでセット品のレンズだけを使うだけだったら
ソニーのRX-100とか
パナソニックのLX-100あたりを買ったほうがよりコンパクトで画質もいいです※6。
あと、撮影した画像の綺麗さについてカメラ本体で影響があるものとイメージセンサの大きさがあるのですが、
これは同じ世代のイメージセンサならサイズが大きいほど画質は有利です。その代わりイメージセンサが大きくなるとその分本体も大きくなり、さらにレンズも大きくする必要があるので、システム全体がかなり大きくなります。本体の大きさが大した事ないなーと思っても、対応するレンズがバカでかくて結局一眼レフと変わらない状態に…ってのはありがちな失敗例です。
レンズつけたカメラって意外とかさばるんだぜ。
で、イメージセンサの大きさで各メーカーのミラーレスを分別するとこんな感じ
・フルサイズ(約35mm×24mm)
2016年末時点でフルサイズを搭載するのはソニーのα7シリーズだけです。
・APS-Cサイズ(23.6mm×15.8mm、キャノンは各辺1mmくらい小さい)
キャノンEOS Mシリーズ全部
富士フイルムXシリーズ全部
ソニーのα4桁シリーズ
・4/3型(17.3mm×13mm)
通称フォーサーズ規格
オリンパスとパナソニックのミラーレスは全部フォーサーズ
・1型(13.2mm×8.8mm)
ニコンのJシリーズ全部
・1/2.3型(6.2mm×4.7mm)
ペンタックスQS-1のみ
QS-1はデカイカメラで遊び疲れたマニアのためのおもちゃで、よほどのことがない限りこれを選ぶ理由はないので以降の選定でも除外します。
とここまで書いたところで、実際に選定しますと
■HCTOM的ミラーレス選定アルゴリズム
①まずメーカーを決める
・キャノンEOS Mシリーズはキャノンのミラーレスに対する様子見感が強く、EFレンズ(キャノンの一眼レフ用のレンズ群)資産がある人以外には現時点でオススメできない。
・富士フイルムXシリーズはHCTOM自身が一番欲しいミラーレスであるものの、Xシリーズが銀塩時代からカメラやってる人向けなスタイルで、他所よりレンズがお高めなので、僕に相談するような初心者にはちょっと勧めづらい。
・ニコンは伝統的に一眼レフ以外を作るのがド下手なので※6パス。レンズラインナップ的にも自社一眼レフが売れなくなると困るからあまり本気じゃない感が強い。
それ以外ならあとは好みで決めればいいと思います。
②スペックを決める
サーキットで連射バシバシとかの比較的スペックを要求される用途ではないと仮定すると、とりあえず最上位のスペックは不要と考えます。高い本体を買うなら中級機を買って浮いたお金でレンズを追加で買ったほうがいい写真が撮れます。
しかし高いスペックは不要ですが、EVF(電子ビューファインダー)は欲しいです。これは僕がファインダーLOVEな人だからというだけではなく、白昼の屋外だと液晶モニターの画面だと見えづらいという問題を回避するためです。あとファインダーを覗きながら撮る方がカメラをしっかりホールドできて手ブレしにくいです。
■HCTOM的ミラーレス初心者推奨カメラ
・オリンパス編
PEN-F…がいいんだけど、すげぇ高い。ちょっと厳しい値段なので…
E-M10 mark-2をオススメします。ミラーレスだとあの位置にEVFをもってくる理由って薄いんだけどな。
・パナソニック編
DMC-GX7MK2
・ソニー編
α-6000
のいずれかのWズームキット※7と安い単焦点レンズ1本ってのが個人的オススメです。
そうだな…フォーサーズなら25mmから17mmくらいの、ソニーならEマウントの20mmとか35mmの安いやつ。あるいはマクロレンズ。
もし1世代前の上位モデルの型落ち品が特価で売ってたらそれを狙うのもオススメ。5年前ならおすすめしなかったけど今なら狙い目だと思う※8
と、こんな感じで3種類ピックアップしてみたけどいかがでしょうか?>メッセージ頂いた方へ
シグマSDquattro※9とかわざと除外したけどいいよね?
※1ググれ
※2ググれ
※3CCDとかC-MOSとかよばれるアレ。銀塩カメラでいうフィルムに相当する
※4ググれ
※5ミラーレスに標準レンズだけでレンズ交換しないくらいだったら、イメージセンサへのホコリの侵入もないぶんマジで高画質コンパクトカメラのほうが画質もいい。
※6僕がカメラに興味を持ち始めた約20年前から同じイメージを維持し続けるニコン。プロ用のごっつい一眼レフの基準でUIを考えるから、小さくまとめるのが苦手なんだと思う。この間もアクションカメラの電源ONと撮影開始をボタン共用するという謎UIで不評を買っていた。
※7本体と通常用のズームレンズと望遠ズームレンズがセットになってちょっとだけお得なセット。
※820年前ならイメージセンサの世代代わりで高感度性能が劇的に変わったものだけど最近だとそこまで変わらない。
※9変態ミラーレス。もっさりした動作、クセのアリすぎるデザイン、決まると中版サイズでも敵わないような息を呑むような写りをする反面、外すとため息しか出ない写りをするちょう曲者イメージセンサをもつカメラ。決して素人が気軽に手を出してはいけない。腕に覚えのあるカメラマンが「カメラと対峙する」という表現が似合うカメラ。