
ルマンスペックの6リッター N/A V12を
MoTeC M800を使い、調整ついでに、
パワーチェックしてみました。
この車輌、このまま、ルマンにも出場しても、
十分戦える仕様になっています。
実走での全開調整は、まず、不可能。
車高が低くすぎるため、通常のボッシュタイプのチャシーダイは使えそうになく、
センターロックのハブが付いているので、ダイノパックも不可。
唯一、調整に使えそうなのが、1本ローラータイプのダイノジェット。
車高や、フロントスポイラーの関係で、ダイノジェットに固定するのも、
一苦労。 フロント廻りのボディーパーツをすべて外して、やっと固定できました。
調整の荒出しが終わると、このエンジン、やっぱり、凄い!
まだ、レース規定のリストリクターを、付けっぱなしの状態で、
しかも、(ナラシ前のエンジンとの事で)オーナーから、
低めのRPMで、と言われていたのに・・・
シェイクダウン&ナラシついでの、7000RPMで640馬力!!?
ダイノジェットをお借りしたお店では、駆動ロス馬力を計測して、
その分上乗せするボッシュ方法ではなく、
測定されたリアタイヤ出力に、推定ロス馬力分の係数を掛ける方法で
エンジン出力を算出する方法を採られています。
正確な比較にはなりませんが、6ヶ月前に、ここのダイノジェットを
お借りして、計算値726.8馬力(リアタイヤ出力581.5馬力)を出したターボ車輌は
ボッシュタイプでは、同じブーストではスリップで計測不能でした。
ブーストを0.2落とした状態で699.3馬力を計測しました。
ここのお店の計算値って、ボッシュタイプと比べて、
そんなに大きなズレはないのかも知れない。
8年以上前に、このエンジンと良く似た、550馬力以上あると言われていた
N/Aレースエンジンを同じダイノジェットで調整した事がある。
その時にはリアタイヤ出力で463馬力計測した。
今回、計測したダイノジェットでのリアタイヤ出力、534.2馬力、
エンジン出力で何馬力出るのかは、現時点では、
正確には知る事が出来そうにないが、自分が過去に調整した事のある、
N/Aエンジンの最大出力を記録した事は、間違いなさそうだ。 HK
Posted at 2009/09/26 18:23:53 | |
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