A.TRUCCOローポジションシートアダプター取付

小さなボディに180馬力を詰め込んだスポーツカーであるはずの595コンペティツィオーネ。なのにスポーツカーには似つかわしくない、踏み降ろすかのような不自然なペダルフィールは皆様共通の悩みかと思います。そこで私も定番のローポジションシートアダプターの取付に挑戦してみたいと思います！

まずはシートを外していきます。シートはトルクスネジT40×4本で止まっています。シートのフロント側はこの2本。センター側はスペースが狭く、工具が入りづらいです。

シートのリア側はこの2本です。ここら辺はとてもイージーです。

ネジ4本を外すとシートが取り外せますが、シート裏にシートベルト検知用のコネクターが繋がっています。忘れずに外しましょう！　タイラップで纏められているので、切っちゃうとコネクターを外しやすくなります。

シートを取り外したら、ここからは室内作業です。スライドレールを外すには5本のトルクスネジを外します。赤マルの2本は露出していますが、青丸の3本はサービスホールからしかアクセス出来ません。シートレールを適切な位置にスライドさせるとネジが見えるようになりますので、スライドを調整しましょう。ネジはいずれもトルクスT45です。

スライドレールを外すにはロックレバー用のスプリングを外す必要があります。プライヤーでこじれば簡単に外れます。写真には写っていませんが、スプリングの根本のスリーブ側も外しておきます。ツメに嵌め込まれているだけなので、こちらも簡単に外せます。

ここからがこの作業の最大の難関です。純正のシートレールアダプターをA.TRUCCOのものに換装していくのですが、とにかく作業がしにくい！　コの字型の金具の中の狭いスペースの中で計8本のトルクスネジを外さなければいけません。トルクスはT45です。アホみたいにネジロック剤が効いているので、最初はＬ字型のトルクスレンチで。緩んだら低頭トルクスビット＋薄型ラチェットレンチがお薦めです。

ここはいい工具で必ずT45を使い、しっかりネジ頭にテンションをかけて作業をしてください。ショボい工具のT40なんか使ってうっかりネジ山をナメてしまったりすると、ドエライ目にあいます（汗）　ネジ頭に垂直にアクセスできないので、リカバリーは死ぬほど困難です！　何故知ってるかって？　何故でしょうね〜、あはは(^_^;)

純正のアダプターが外れてしまえば、あとはA.TRUCCOのものに交換するだけですが、ここにもキモがあります。写真の奥側が純正、手前側がA.TRUCCOのものです。純正品は左右のアダプターを繋ぐ補強バーがあるのですが、交換品にはありません。つまり純正品は左右が必ず平行になるのですが、交換品は取り付け方によっては左右が平行になりません。ネジ穴には自由度がもたされているので、本締めする前に必ず左右が平行になっているか確認してください。前後で左右のネジ穴間の距離を測って同値であればオッケーです。左右が平行になっていないと、せっかく組み上げてもシートがスライドしません（汗）

あと右側シートはロックレバーを交換する必要があります。これはレバーが外側に広がろうとする力でハマっているだけですので、写真のあたりをマイナスドライバー等でこじれば簡単に外れます。

あとは外したスプリングや細々としたパーツを戻していくだけです。あ、スライドレールを戻すときに、シートベルトキャッチャーの共締めを忘れないように！　私は確率100%で忘れました（笑）

作業自体は難しいものではないのでしょうが、DIYスキルの低い私はかなり苦労しました（汗）　しかし苦労の甲斐あってペダルフィールは激的に改善しました！　自分なりに作業経過を纏めてみたので、少しでもこれから挑戦する方々の参考になれば嬉しいです♪　アドバイスとしては工具はいいものを使うこと、低頭ビット＋ラチェットレンチを用意すること、mark Tさんのyoutube動画を5回は観てからトライすることです（笑）