HBA用ステアリングコラムスイッチ交換（後編）

エアバッグユニットを外した後の写真を忘れていました。
ステアリングの脇にある8mmほどの丸穴に割り箸を突っ込むと、写真の①のところから出てきて、金属のパーツのぷっくり膨らんだ部分に刺さります。

すると中に金属のバネが入っていてそれが右側に押されるので②の部分に引っかかっているエアバッグユニットが外れるという仕組みですね。

金属のバネというのが太い針金でできたバネなので、＋ドライバーや丸い割り箸では押せなかったのですね。（納得）

写真の左下にたまっている割り箸の削りカスが苦戦の痕を偲ばせます。

さて次はステアリングそのものを外します。ステアリングを留めているボルトを外すのは、miyaさんのブログではかなり苦戦したとのこと。
ほかの方の整備手帳でも、インパクトレンチを使っておられる方をお見掛けしました。

私はまず両膝でハンドルを挟み込んで固定し、左手で中心部のソケットを押さえつつ、右手で長さ50cmはある200N・m用のトルクレンチの柄の先の先をトントン叩いてインパクトレンチのようにしてみたら、案外あっさり外れました。

普通のレンチだと確かにハンドルが一緒に回って外せなかったです。
先人の知恵というか、情報は貴重ですね。

ちなみにソケットの口径は16mmでした。

ステアリングが外れたら、コラムカバーの取り外しです。

ここは内装外しを使うとのことですが、これまた構造が分かっていないと、どこに差し込んでよいのやら。。。。

上側のカバーの左端に洗濯ばさみの先っちょのようなものが下向きに出ているのが写真で分かりますか？

これが下のカバーの円柱状の突起を挟むようにして留まっています。

これがカバーの端（ステアリング側）と、ウィンカー及びワイパーレバーのすぐ奥（車両側）の２か所にあるので、外し方としてはカバーを上下に割る感じで力を入れ、少し隙間ができたら内装外しを突っ込み、少しずつ隙間を広げるというやり方がよいと思います。

カバーを割ることができたら、今度は４つの6角タッピングボルトを外します。ボルトの頭は7mmです。

結構緩く留まっているので、力加減を覚えておきましょう。

取付直すときは同じ程度の力で締めないと、タッピングボルトなのでネジ山を壊してしまいそうです。

タッピングボルトを外すと簡単にステアリングスイッチが外れますが、まだ裏側には２本のハーネスが留まっています。
右側の奴はこの位置に精密ドライバーを突っ込んだら簡単に外れます。

左側の奴は、白いレバーを起こせば外れます。ですがこのレバーも爪で留まっています。
まずは①の部分に精密ドライバーを突っ込んで、爪を下側に押さえつつ白いレバーを起こします。（②）

白いレバーを完全にしたまで起こすと、テコの原理でコネクターが外れる仕組みです。

さあ、いよいよ新しいステアリングコラムスイッチに交換です。
といっても２つのハーネスを刺してスコっとはめるだけ。
あとは全ての作業を逆順で元に戻していきます。

めでたくHBAスイッチ付きになりました。

でも残念ながらこれだけではHBAは起動しません。
あとは電気屋さんというかコンピューター屋さんのお仕事（コーディング）です。