トヨタ(純正) GRショックアブソーバーセット(サーキット用)
…待てば海路の日和あり……
発売予定プレリリースから散々待たされましたが、やっと2024・3·1リリース開始で即購入w
簡単に生立ちを解説すると…
「車両特性を知り尽くした開発サイドとテストドライバーが長時間テスト走行を重ね、試行錯誤を繰り返してベースダンパーを決め、それを煮詰め仕上げて世に送り出したGRMNヤリス サーキットパッケージ脚…を!
ボディー剛性・タイヤグリップを落とした状態想定で練り直し、市販化した単品販売 ビルシュタイン製ショックアブソーバー」
……という事になりますでしょうか⁉w
国内一般流通のビルシュタインとは違う、本国仕様のB16 PSS10ベース(と言ってもGRヤリス用B16 PSS10は阿部商会経由で購入可能)で、リアダンパーも倒立式、リアスプリングは専用のバレル形状、フロントはヘルパースプリング併用で車高ダウンも10mm(多分ストローク確保の為)という、サーキット仕様を名乗りながらストローク長の長さを予感させるスペック !
スプリングレートは非公表だったので某所に送って測定して頂いたところ、F7kgf/mm・R6kgf/mmという数値。
過去車種で設定のあったTRD謹製サーキット用のガチ脚(高バネレートなほぼ競技専用w)の方向ではなく、街乗りも考慮されたマイルドなサーキット用なので一安心w
肝心のお値段 税込¥55万(トヨタ純正部品扱いなので基本値引きは無し)ってのは…
本家B16PSS10の国内販売価格がリアはピロアッパー+車高調節アダプター+ピロエンドアイなどの豪華装備で¥64万程度なので、それらを省いてGRスペックで別注したって事を考えると…妥当な価格設定かと⁉
ちなみにB16ベースなので、OHは普通に可能だそうで、将来的には某所で2wayに変更したりとか要所にDLCだの施工したりとかで永く楽しめそう♪
グレード差別化で良くあるOH不可な『純正形状 一応ビルシュタイン』とは違い、ビルシュタインとしては現行一線級のショックアブソーバ。
致命的欠点は標準設定がー10mmなもんで…フロントは標準より下げれてもリアはどうしようもないので……「車高の低さはステータス!」「シャコタンにあらずんばクルマにあらず!」という方には不向きで無用な長物w
自車は245/35・18に変更してタイヤ外径ー5mm+GRビルのー10mm=車高ー15mm程度で個人的には充分なんで機能的には問題ないですけどね…(逆に車高調のみで車高ー30mm以下とか困るw)
でもね…流石に握り拳が入る程のフェンダークリアランスは、ちょっと頂けないんだけど……そこは潔く諦めるしかないw
素のスプリングが開封時点で傷だらけだし、ブラックだと汚損状態が判りずらいからと自分に言い聞かせて…地味なスプリング色をパウダーコートでイエローに変更したり……何だかんだで自車仕様は派手な外見になり…w
で…肝心の乗り味は……減衰調整は一段一段の違いがはっきり分かる10段で推奨ダイヤル位置(サーキット対応)は前8後7。
まず街乗りなら前5後4で、『サーキット用』というのは拍子抜けな位に乗り心地は良く、容量を確保した剛性の高いダンパーが長めのストロークで良く仕事をしているのでフワフワとはせず、不安感は皆無。
ワインディングを軽く流すなら前6後5で充分、ハイペースなら前7後6。
サーキットでは推奨の前8後7で満足いくはず。
街乗り~サーキットの市販品は数あれど、同一スプリングでここまで対応できるのは、高性能ベースダンパー+GRセッティングによる賜物♪
個人的感覚だと乗り味はオーリンズに近いって感じだけど、吊るしのオーリンズよりも長めのストロークによる路面追従性は特筆もの。
また、ストロークを確保した上で減衰調整をしても全域で違和感無く乗れてしまうという他社製品には無い守備範囲の広さには感嘆。
2021年3月のGAZOO記事でGフォース代表が純正サスを『タイムアタック用としてクスコのサスペンションキット、街乗り用としてHKSのサスペンションキットを試していますが、専用セッティングが施された純正サスペンションを越えるのは大変かも!?』と評していたけど、その車高調版と言っても過言ではないかも⁉
「乗り心地を損ねたくないけど、ワインディングを楽しみつつ、たまにサーキット」という層にピッタリな感じ。
総評…
「サーキット用と銘打って入るけど、ストリートからサーキットまで対応出来る、ストローク長めで路面追従性の高い良い脚!」
「最新(正確には後発でEVOシリーズってのがあるんだけど、車種が限られているのでw)のビルシュタイン ダンパーテクノロジー恐るべし!」って事で…
「安全パッケージを考慮しても車高-20mm、せめて-15mmにはして欲しかった」
「前後倒立で喜んでいたのも束の間、リアの下側ダイヤルって手が入らず調整困難w」ってワガママ理由のマイナスを差し引いても★5で着地w
注)上記レビューにある「マイルド」「乗り心地が良い」等は、あくまでも個人の感想であり、各自の乗り心地満足度を保証するものではありません。(ってJTの注意書きかよ!w)
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素の製品状態は…とにかく地味でテンション上がらん…ので、ちょっと御化粧をばw
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画像は本家B16 PSS10
リアはオーリンズ同様に車高調節可能なアダプターで直巻き+ヘルパー仕様
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フロントのプリロード基準位置はロウ付けしてある、GRメカニックへの労力軽減な親切仕様w
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フロントの調整ダイヤル基準位置は やっつけのシール貼り(エッ⁉w)
装着前にリューターで薄溝掘るか…
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リアの調整ダイヤル基準位置は、ちゃんとビーズ埋めで一安心♪
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アブソーバー全体に防蝕塗装(多分ガンコート)
放熱低下は最小限に抑えつつ、ラリー知見からの仕様⁉
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ー取説よりー
推奨スタビと減衰力調整ダイヤル基準値
SOFT方向への調整幅が多く取ってある印象。
定価 | 550,000 円 |
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購入価格 | 550,000 円 |
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入手ルート | 実店舗(その他) ※GR Garage MASTER ONE 東名川崎 |
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