リヤ ドラムブレーキ シュー交換

純正より効きの強いパッドを
フロントに入れたので、
ブレーキング時のピッチを少しでも
抑制できたらいいなと思い、
前後バランスを考え人生初、
ドラムバラし＆シュー交換しました。

M8ボルト2本をネジ穴に入れて
ちょっとずつ締め込むとドラムが外れます。
事前にサイドブレーキを
解除しておく事を忘れずに！

中はこんな感じ。
正しい工順は定かではありませんが
①赤枠部の板バネを外してシューをフリーにする
②青枠部シューの下側の引っ掛けを外すと
　シュー下側のバネのテンションが緩むので
　バネを外す
③シューを手前に寄せると
　シュー上側のバネのテンションも緩むので
　バネを外して部品をバラす
が自分的には作業し易かったです。
どの部品がどこにどの向きで付いてたか、
作業に慣れてないとバラした後に必ず
分からなくなるので、バラす前に
写真を撮っておく事をつよ～くお勧めします。

ちなみに自動調整カムをゼロ点に合わす
(写真の赤矢印方向へズラす)とバラす時も
組付ける時もバネのテンションが下がるので
作業し易いみたいです。
カムをズラす時は、黄色矢印の方向へ
バネのテンションに逆らって広げると
ギヤをガリガリさせずに済みます。

全部バラしたら青枠部のプッシュナットを
マイナスドライパーとラジペンで取り外します。
(ブレーキワイヤーも取ると作業し易いですが
ワイヤーを付ける時がちょっと面倒です)

プッシュナットは使い捨てなので
シューと同封されてる新品に付け替えます。
社外品だとてっきり同封されてないかと思い
事前に買って置いたのですが
交換部品同封は社外品でも常の様で
ムダな出費でした。
もし同封されてなかったり何回も付け替えるなら
市販品が使われてるので、HA36Sのサイズ～
呼び(内径)3mm、外径10mm、
燐酸塩被膜のヤツをネットで叩くと
すぐに手に入ります。

プッシュナット専用工具もあるみたいですが
適当なサイズのソケットで代用して押し嵌めます。

シューをプッシュナットで付け替えたら
ここからブレーキを組んで行く訳ですが…
行きはよいよい帰りは怖い。
バラすまではフロントのパッド交換みたく
作業は簡単なんですけどね。
バネばっかりのドラムを組む方の作業は
慣れるまで大分苦労しました。

ブレーキの組順ですがこれまた悩むポイント。
左右のシューはバネで青矢印の内側に
引っ張られる訳ですが
ブレーキピストンは赤矢印の外側へ
飛び出して来るので、
同時に組み付けるには手が4本欲しくなります。

試行錯誤した結果、
サイドブレーキワイヤーが付いてる方のシュー
(車両右側ドラムで言うと写真の左側のシュー)
を先に板バネで固定して、
その後シュー上側のバネとカムを写真右側の
シューにも引っ掛けてピストンに合わせてから
右側シューを板バネで固定、
の組み順が自分にはやり易かったです。
これなら手が3本で済みますが
2本で頑張りました。

なお、板バネが硬くてピンを止めるまでに
指で押すには結構しんどいので、
工具の柄で押して、ピンをひねるのではなく
板バネ自体をひねって組み付けました。
指の力で押せる量でもラジペンでピンをひねれば
外す分には苦労無いんですけどね…

ここまで来ればあとは楽勝。
シュー上側の調整カム用のバネを
ラジペンで引っ張りながらひっかけて

シュー下側のバネも同様にひっかければ
組付けは完了。最後にドラムを嵌めて、
ブレーキペダルをペコペコ踏めば
カムがカチカチ鳴って
自動で隙調整してくれます。

左右両方の交換で作業時間は2Hr弱でした。
発注したシューが届くまでに
予習で他の方の整備手帳を読みあさったのと
練習がてら事前に1度分解してるので、
それらの時間を含めるとトータル3Hrですかね。
焦るとバネを上手く組めずに泥沼にハマるので
時間と気持ちに余裕を持って
作業した方が良いです。

FFのリヤブレーキはおまけに近いかも…
なんて若干軽視してましたが、
換えてみると踏力に対してしっかりブレーキが
効くようになったので効果アリです。