川原湯温泉 共同浴場 王湯(閉鎖)
本当にダムに沈んでしまうの?
2009年05月19日

●2014年に閉鎖されました。
川原湯温泉は近い将来ダムに沈んでしまう温泉場としてテレビで取り上げられたりして、また脚光を浴びています。
群馬の温泉地の中でも私のお気に入りで、何回も行っています。最初に訪れたのが「共同浴場 王湯」です。
長野原町は足利からは榛名山の向こう側という感覚です。前橋から渋川へと行き、そこから榛名山の東側を北へと向かいます。更に国道145線を草津に向かう途中に川原湯温泉はあります。自然が豊かで鄙びた感じで、気持ちよいドライブコースです。
JR吾妻線の川原湯温泉駅前から坂道を行くと温泉街はあります。その温泉街の中ほどに川原湯温泉の象徴とも言える「共同浴場 王湯」はあります。王湯の正面には源氏の紋所「笹竜胆」が掲げられています。それは1193年(建久4年)に源頼朝が浅間狩りに来た時に、温泉を発見したからだそうです。
受付で300円を払い、まず内湯に行きました。階段で降りたところに脱衣所があり、更にその下に浴槽がありました。地下2階になるわけです。受付のおばちゃんから「脱衣所で脱ぐ必要はないよ。風呂場にも脱衣籠は置いてあるからね。」と言われたのでその通りにしました。ロッカーはありませんので貴重品等が心配です。これなら荷物を見ながら浴槽に浸かっていられるというわけです。
内湯の浴槽はタイル張りのシンプルなものでした。その中に透明な温泉が硫黄臭を漂わせながら注ぎ込まれています。もちろん源泉かけ流しです。しかし、ここの源泉の温度は70度を越えるので、水も一緒に注がれています。「水は絶対に止めないで!」という張り紙が何枚も張られていました。コップも置かれていたので温泉を飲んでみました。硫黄の味がします。飲みやすいと思いました。強烈さはありませんが、きれいで気品のある温泉だと思います。
露天風呂は廊下を渡って行かなくてはなりません。その廊下も外から見える渡り廊下ですから着替えなくてはなりません。ちょっと面倒です。やはり階段を下りて狭い脱衣所で衣服を脱ぎ、露天風呂の入り口を開けると、目の前が風呂です。アパートの2階のベランダが全部浴槽になっているようなものです。塀があって眺望がよいというわけにはいきませんが、木々の緑の中での入浴が楽しめます。
川原湯温泉にはは「王湯」のほかに「笹湯」「聖天様露天風呂」といった共同浴場があります。宿も「王湯」の隣にある「柏屋旅館」をはじめとして10件ほどの民宿や旅館があります。いつかはもっとゆっくり、できれば宿泊をしてのんびりとしたい温泉地です。
それから「王湯」の前の道端に芭蕉の句碑が立っていました。「山路来て 何やら床し 菫草」の句でした。有名な句ですがここで作られたのかしらん。そもそも芭蕉はここに来たのでしょうか。よくわかりません。おそらく雰囲気なのでしょうね。
のんびりと温泉に浸かり、俳句でもひねってみませんか。(2008/6/1)
温泉データ
源泉名・・・・・・川原湯温泉元の湯と新湯の混合泉
日帰り入浴時間・・10:00~18:00
定休日・・・・・・無休
料金・・・・・・・300円
泉質・・・・・・・含硫黄ー塩化物・硫酸塩温泉(中性低張性高温泉)
泉温・・・・・・・71.6
pH値・・・・・・7.1
加温・・・・・・・なし
加水・・・・・・・あり
循環・ろ過・・・・なし
消毒・・・・・・・なし
入浴施設・・・・・男女別内湯各1・男女別露天風呂各1
調査日・・・・・・2014年6月26日(2回)
HP・・・・・・・無
※関連リンクに画像があります。
◎2014年6月30日をもちまして営業を終了しました。
住所: 群馬県吾妻郡長野原町川原湯
電話 : 0279-83-2960
関連リンク
タグ
関連コンテンツ( 共同浴場 の関連コンテンツ )
地図
関連情報