オーリスのリアスピーカー取り付けですが、今回で最終話です。
前回の3話目まででオーリスのリアドアにJBLの3.5インチ同軸スピーカーが取り付けできました。
今現在の楽しい音になってくれるまでに大きく3つの失敗と気づきがありました。
今回はほとんど写真がなくつまらないブログになりますが、ご勘弁下さい<(_ _)>
<フロント TWのゲイン調整>
今回のリアスピーカーを導入するまではフロントのみを鳴らしており、4chアンプをマルチで鳴らしていました。
それまでのいろいろな実験を経た結果、MIDはパッシブを通さずフルレンジ。
TWは一次とし、アンプのゲインではなくデッキのDEH-970で-3dBアッテネートしてバランスを取っていました。
今回フロントへの接続は2ch分で担当することになったので、TWはマルチと同じで一次のハイパス、MIDはパッシブネットワーク(以下、パッシブ)内でとくにハイパスやローパスをするわけではありませんが、都合上パッシブを経由してフルレンジ再生になりました。
そのためTWのゲインを独立して下げれなくなりました。。。
通常だとアッテネーターを介在させてゲインを落とす方法をとると思うのですが、以前Jantzenの巻線抵抗で自作固定式アッテネーターを作ったことがあったのですが、製作した人間の腕の問題ももちろんあるのですが(^^ゞ、大事な音声信号がだいぶ抵抗に吸われてしまった経験をしていました。。。
なので、なんとか抵抗を入れずにTWとMIDのバランスが取れないか。。。
この解決策として、ハイパスのクロス値をさらに上げてみることで対処できないかと考えてみました。
それまでのクロス値もかなり高めな設計でしたが(僕の設計ではなくみん友さん直伝なので非公開とさせてください<(_ _)>)、さらにクロス値を上げるためにコンデンサを交換しました。
なお、この当時の作業はスピーカーの接続をマルチからパッシブ接続に変更したわけですが、まだリアスピーカーは鳴っていない状態(まだ完成していなかった)でした。。。
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(C)shibi-shibi
この対策によって、幸いにも高域が目立って聞こえることはなくなりました。
ただ惜しむらくはMISIAのライブCDの1曲目の小鳥のさえずりで感じていた音の生々しさがわずかに減弱してしまい、メリットばかりではなかった。。。という結果でした(T.T)
しかし、後述するミスが発覚しそれを修正できたこと、リアスピーカーが鳴るようになって狙っているスピードのある中域のサポートが得られたことから、再度この生々しさを取り戻すべくTWのハイパスを元のクロス値に戻してみました。
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(C)shibi-shibi
行ける!
フロントだけ鳴らしているだけではおそらく帯域バランスが崩れて高域が目立つだけだったと思いますが、大丈夫!と思える鳴りっぷりとなりました。
この変遷は、逐一奥さんにも確認を取っていて、奥さんにも高域がうるさくないこと、音が楽しいのは最初のクロス値であることは確認しております。。。
以上のことから、なんとか抵抗を使ってTWのゲインを下げることなくバランスを取ることに成功しました。。。
<TWとMIDの位相管理>
今回のリアスピーカーを導入したときの調整のなかで一番失敗したことです。
些細なことで気づけて本当によかったと思うばかりです。。。
リアスピーカーを取り付ける前、アンプをマルチで鳴らしていた時のことです。。。
このときの調整では、アンプのスピーカー出力部でスピーカーケーブルのプラスマイナスを変更し、TW正相・MID正相、TW逆相・MID正相、TW正相・MID逆相、TW逆相・MID逆相のすべてのパターンを試した結果、一番クリアにしっかり聞こえたのはTW正相・MID逆相という接続方法でした。
MIDが逆相という不思議な接続パターンだな、、、と思いながらもこれが一番耳にしっくり来たので、今回パッシブ接続に変更するにあたってまずはマルチ時代の接続方法にならって接続してみようと思いました。
このやり方がまずかったということは無知な僕には知るよしもありませんでした。。。
まずMIDを逆相にしようと思い、パッシブのところでMID出力部分でプラスマイナスを反対にして接続を開始しました。
この状態で聴いていると悪くないんだけど、どーもTWの音が張り付き気味に感じました。
自分の感覚ならパッシブのところでTWのプラスマイナスを変更してTW逆相、MID逆相にしてみようと思うのですが、パッシブでのTW接続がちょっとめんどくさい接続にしていたので簡単にできるところで、、、とTWの接続部でTWのプラスマイナスを変更しました。
音の左右への張り付きが改善されてヨシヨシ!
次に、アンプのスピーカー出力部でスピーカーケーブルをプラスマイナス変更してみて、TW逆相・MID逆相とTW正相・MID正相のどっちが一番しっくり来るかな?と思い試しに変更してみました。
そうするとアンプ主力部での逆相にしたほうがしっくりする結果となりました。
非常に紛らわしいですが、アンプ出力部で逆相、パッシブでMID逆相、TW接続部でTW逆相という結果的に強引に正相になるところがよい結果となりました。
しばらくそれで聴いていたのですが、奥さんが説明できないけど鳴り方の何かがしっくり来ない&変だよと言われていたこと、そして単にオール正相のはずなのに逆相接続に逆相接続を繰り返して強引に正相にしていることが気持ち悪かったので、いっそすべてちゃんと正相接続にしようと変更してみました。
理屈上おんなじことなので何も変わらないだろうと高をくくっていた僕の耳はストレートパンチをくらうことになりました。
全然音が違う。。。
音がドシッとしていてエネルギーに満ち満ちている。。。
なんじゃこりゃ!!
しばらく目が点になり、夜中実家の工場にいたときのことでしたが、そこから無言で1時間音楽を聴いていました。。。
以前G&ラディさんにMIDの接続の基本は正相ですと言われたことがあります。
そのお言葉が頭をかすめたと同時にもう1つ頭によぎったことがあります。。。
奥さんの前車AUDIには今オーリスに使っているJBL P660Cをプロショップさんにお願いしてインストールしてもらっていました。
AUDIからオーディオ機材をすべて外したとき、TW接続部のギボシ端子はそこでプラスマイナスが簡単に変更できるようにスピーカーケーブル側がともにメス端子、TW側がともにオス端子になっていました。
そういうことか。。。
2wayのパッシブ接続で位相を管理するとき、、、TWの位相はTW接続部で管理し、MIDは正相を基本とすること(一次パッシブの場合)、、、これを今回学ぶことができたように思います。。。
たぶんパッシブで遊んでいく限り根底となる基礎がようやくこのとき理解できた瞬間でした。。。
<デッキ前後フェーダーによる奥行きぐーんポイント>
最後にフロントスピーカーとリアスピーカーの前後バランスです。
段々とおそらく「正解」に向かっているように感じたオーリスの鳴り方。
調整ポイントはここにもありそうです。
前後のスピーカーのバランスを調整できる部分は2ヶ所あります。
アンプのゲインとデッキDEH-970の前後フェーダーです。
アンプに関してはまずフロントだけ鳴らして、自分が気に入った鳴り方をしてくれるゲインで固定しました。
音楽のリズム感がクッキリ分かるようになりました。
ゲイン小さめです。。。
アンプゲインの使い方の基礎も学びました。
そして、リアのゲインもフロントと同じように音楽のリズム感が分かるようにゲインを調整しました。
この状態ではリアの音量がかなり勝っており、後ろで僕、鳴ってますよ~!と明確にリアが主張しておりました(苦笑)
主役はリアではありませんので、前後フェーダーを前よりにポチポチと変えていきます。
1クリック前にしたらちょっと聴いて、で今度は1クリック戻してまた同じ曲の同じパートを聴いてみる。。。
そしたら今度は1クリック前にしてもう一度同じ曲の同じパートを聴く。。。
それであっここまで来るとリアの意味がないと思えるところまで聴いて行きました。
そうすると前5クリックと前6クリックで大きく音の印象が変わるポイントがありました。
前5クリックでは奥行きが深く感じ、ボーカルや楽器の音に前後関係が生まれている感じです。
対して前6クリック(5クリックよりも前の音が大きい)にするとかなり音は前寄りとなり音の奥行き感はスポイルされてしまいます。。。潰れているというのか薄っぺらい感じ。
ただ低域の量感はやはり前寄りになるお陰かちょっと大きくなります。
ここもまた奥さんにお伺いをたて、奥さんがしっくり来るポイントを確認(笑)
奥さんの答えは前5クリック。
奥行きがしっかり感じられるポイントです。
僕は前6クリックがいいんじゃないかとも思ったのですが、耳と感性のいい奥さんの言葉を信じます(^^ゞ
その状態にしてしばらくいろんな曲を聴いてみましたが、やはり奥さんの言葉通りこのポイントがgoodのように感じました。
これでオーリスのリアスピーカー取り付けに伴う調整を現在気づける限りのことを終えました。。。
というただ文章のみのダラダラした長文になってしまい申し訳ありませんでしたが、以上の調整を経てリアスピーカーがオーリスの音作りにしっかりと内包され、奥さんが楽しめる音がブラッシュアップされたのでした。。。
現在、もう少し12日のオフ会までにいらんことを企んでおります(^。^)
一昨日とくとくさんにお借りした工具を借りて昨日1ついらんことしましたが、効果はばっちり\(^_^)/
あとは天気と自分の時間が取れるかにかかっています。
ポカポカ陽気、プリーズ。。。