ようやく、本題です。
今回の旅行の一番の目的はトムさんの音、モンスターさんたちの音を聞きに行くこと。
また、旅行出発前の直前にカズ35さんからのお誘いを頂き、急遽18日に高知港にて夜会も開催されました。
今回の旅では合計8台の車両の音を聞かせて頂きました。
トムさんの代車白レガシーと白ワゴンR、侍さん、鯛ぞさん、野江太郎さん、カズ35さん、新型エクストレイルの方(トムさん作製)、昨年パイコンピュアコンポシステムクラスで優勝された方(ガレージショウエイさん作製)の8台。
18日に7台、19日に1台。
代車のワゴンRを除けば(システム的には。。。音はハイエンド)ハイエンドな車ばかりです。
理解に苦しむような混乱もしました。
まず、僕は普段他の方の車を聞かせて頂くことがほとんどありません。
そういう意味で耳が慣れていないというか育っておりません。
その点をご考慮頂いて、変なこと書いていたらお許しください。。。<(_ _)>
音の印象は皆さん方がお勧めしていただいた音源での再生です。
まずは皆さんの車両すべてですが、スピーカーから音が出ていることがまっっったくわかりません。
鯛ぞさん号なんてスコーカーがカッチョよく人間側に向いているっちゅーのに、まったくそこで鳴っているそぶりがありません。
ここでなんじゃこりゃ?とは思いました。。。
ボーカルの声はバシッとフロントガラスの中央。どの曲でもまったくブレません。ブレさせませんという姿勢。
唇が固定されています。
楽器も然り。おそらくあるだろう位置でそこだけで鳴ってます。
これが定位のよさというものでしょうか。
そして、もちろんサ行が刺さるなんてこともまったくありません。どの曲聞いても皆無です。
そしてどれもおそらくはヘッドホンで再生しているようなどの音も埋もれさせずにしっかり精緻に前に出す力が無尽蔵。
精緻であっても無機質的な硬い音はまったくありません。
でも暖かい音色ともたぶん違う。。。
音の角が丸い感じでもありません。。。
そこはモレルであってもダイアトーンであってもディナウディオであってもカロッツェリアであっても印象は似ています。
底辺のある一定の鳴り方は皆同じ。音色ではありません。
ここがハイエンドとして鳴っているべき音という領域なのでしょうか。。。
パワーがあるというよりも余力を持ったエネルギーがみなぎっている感じでしょうか。。。アンプの力なのかな。。。
ここまでがどの車でも感じられた世界。
個別に感じた点ですと。。。
*侍さん号。
ご自身が求める静寂感と緊張感のある音という世界がそのままある音でした。
侍さんにも直接お伝えしましたが、僕には真っ暗な暗闇の中でピアノを弾くダイアナクラールが会心の演奏をしている印象でした。
音の余韻や弾いている最中でも音は暗闇にスゥッと消えていく感じ。
TWやスコーカーがキックについている車を初めて聞いたのですが、高域が弱いなんてことは微塵もなくしっかりダッシュの上で見事な演奏。
そして、これも侍さんが侍魂と表現している音の密度の高さ。
ただボリュームを上げれば出てくるパワーではなく音量が小さくても濃い音。
ここがバイアンプ仕様で得られたものでこだわっているところと仰っていましたが、有言実行でその音もしっかりと理解できました。
*鯛ぞさん号。
滑らか。
上から下までぜんぶずっと滑らか。
ボーカルがフロントガラス中央の少し上目。
ピアノの音もボーカルも臨場感豊かで、すんげ~という音。
アコースティックギターの箱鳴りっぷりも弾いているギターの真っ正面で音を聞いているかのよう。
ギターを録音したマイクが自分の耳みたい。
掛けて頂いた曲の中でパイレーツオブカリビアンのテーマ曲?もあったのですが、疾走感とオーケストラの壮大さにおおおおぉぉぉ!とブルブルしました。
他にも聞いたことのある曲がいくつかありましたが、どれもこんな風に聞こえるんだぁとびっくり。
*太郎さん号。
なぜかさっぱりわかりませんが、自分のアルファの音になぜか近くて聞き慣れている安心感を感じてしまいました。
もちろん定位やなんやかんやどれもレベルがすんばらしく違うし、システムだって何も同じじゃないのに不思議でした。。。
太郎さんご自身も好きな曲だったらどんなジャンルでも聞きますと仰っていたので、類は友を呼ぶもんでしょうか(そうなんなもんじゃないか。。。)
アクアだと燃費を稼ぐためにかなり車体重量も軽く設計されていると思うので、ドアの共振抑えや制動をもたせるのは難しいように素人的には思うのですが、あんな強固な低音が作り出せるんもんなんだと愕然ともしました。
サウンドナビにてパッと聞いていい音仕様と細かい音までしっかり聞きたい仕様を切り替えて頂きましたが、音の印象ってあんなにガラッと変わってしまうんですね。。。びっくり。
太郎さんの試聴あたりで耳疲れはまったくないものの音をつぶさに聞き取ろうと緊張感が続いたためか、音の聞き分けが難しくなってきました。
一旦、ブレイク。
夜になって夜会へ。。。
*カズさん号。
鯛ぞさんに一緒に乗ってもらい解説を受けました。
音の奥行きが広く感じることはTWのキックでの取り付け位置から来る賜物ですと鯛ぞさん。
音場が他の方に比べて少し低めなところで定位しているように感じたのは侍さん号も似ていたのでTWのキック位置の影響なのでしょうか。。。
また、侍さん号とは異なるもののカズさん号も芯が太くて強い。
アグレッシブなのは解像度が高いことによるものかと思っていましたが、音源を忠実に再生できる力があるからこその音ですよと鯛ぞさん。
その分音源をよさがはっきり出るのであれっ?という音源はあれっ?と余計に聞こえるのかな。。。
僕は自宅にダイアトーンのペーパーコーンのブックシェルフを持っていますが、ちょっとだけ雰囲気似てました。
*アルファードの方。
僕はカロッツェリアに対して超解像度重視というある種の偏見があったのですが、木っ端微塵となりました。
カロッツェリアの機材たちも素晴らしい音を奏でるんですね。
あぁ、これがカロッツェリアの音なんだーという明らかなキャラクターが感じられないように思いましたが、僕がわかっていないだけなのかそれともそこがカロッツェリアの味付けはあえてしないキャラクターなのかはわかりません。。。
皆さんでお話ししていた時に横で聞いているとそれだけの音を引き出す手間暇も投資も尋常ではないレベルになっているようですが、聞かせて頂いたのはオーナーの方が普段聞いているUSBメモリの音源でした。
自由に聞いてみてと言って頂いたので、デッキの操作方法の指南を受けてから一人でしばらく聞いていました。
その中で1曲、和太鼓の音が入っていました。
俄然目が輝き、ほぼ目一杯まで音量を上げさせて頂きフルで試聴。
他の方の車両で和太鼓の音源を聞いていないのでどう聞こえるのか逆に興味も沸きましたが、これが圧巻でした。
僕の中では和太鼓の音と花火の音はどうがんばっても実際にその場で聞いている音にはならないと思っていました。。。
和太鼓の音、お祭りで目の前で聞いているのと同じでした。
*新型エクストレイルの方。
モレルのTWピッコロ2?とディナウディオのMIDのトムさんがお薦めされている組み合わせとのこと。
マクロムのアンプも入っていることが音色に乗っているのでしょうか、他の方の音より明るくて少ーしだけ華やか。
面白いなーと思ったのがボーカルに乗る倍音?の聞こえ方。
うまく表現できないのですが、明らかな特徴を感じました。
カズさんたちにはそれがディナウディオの特徴だと思うよと教えて頂きました。
そしてたくさんの音を聞いて、、、自分が理解に苦しんだこと。。。
それは持参した自分の音源について。
すべての車両で自分の音源を聞いておりませんが、持参した音源を聞いたときに僕の中ではものすごく化けた音になると勝手に思っていました。
なんじゃこりゃぁ!。。。知らない曲や!。。。というような。
でもそれはありませんでした。。。
うん?
なぜだ???
ですが、皆さんのお勧めの楽曲を聞かせて頂いたときは、、、化け物でした。
19日に浜田社長とお話したことでなんとなくわかったこと。。。
それはシステムの素晴らしさを表現するには素晴らしい演奏が素晴らしくレコーディングされた楽曲もまた大事であるということでした。
コンビニの天井スピーカーやメディアプレーヤーで軽めに聞くことが前提にした楽曲では、フラットな性格をもつハイエンドシステムでは曲の粗ばかりが目立ってしまい、正直楽しませんと言われました。
持参した音源に粗があると感じることは僕の耳ではありませんでしたが、ここに自分が感じた違和感があったようです。
また、このときにハイエンドなシステムを聞くときのマナーもついても教えて頂きました。
勉強になりました。
旅の最後で聞かせて頂いたのはトムさんの代車ワゴンRでした。
6万円のモレルTempo6、4万円のモレル?のスコーカー、カロッツェリアのP01で外部アンプはなし。
このシステム概要を聞いていたからか余計に度肝を抜かれました。
軽自動車ではドア作りには鉄板の薄さで劣勢になるなんて言葉は言い訳にしかならないんだ、、、と。
社長が順次聞かせて頂いた曲の中で音量をかなり上げて聞いてみましょうと流してもらった名前はわからない1曲。
溜めを作ってからレガシーのボクサーエンジンが始動するときのような水平に一瞬ドア周りの空気が右にゆがんでから鳴った出音。。。
すごかった。。。
短期間でたくさんの音を聞きすぎてしまい、理解が難しかったこともありますが、この数日ずっと考えて文にまとめて、また書き直してを繰り返した感想が上記のものとなります。
時間が経てば風化してしまう感覚ですので、書き残しておこうと思います。
自分がこの2日間で浴びた音を完全には消化できませんでしたが、本当に収穫の大きな旅となりました。
皆さんがすごいなぁと思ったことはゴールを作っていないこと、ずっと上を見続けていることでした。
やりたいことは全員がおありでした。
お一人、カズさんは「わしはもうオーディオはいいき」と仰っていましたが、凝り性なご性格からしてどうみてもあれは本心じゃないでしょう(笑)
最後に、高知旅行で出会えた方々に改めて感謝申し上げます。
ありがとうございました。
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浜田社長、今度は一番搾り、持って行きますね。