
マツダのコンパクトSUV「CX-3」が発売されました。
位置づけとしては
「CX-5」の弟分といった感じですが、オフロードを走る車と言うより、市街地での使用を想定したモデルになります。
個人的にSUVには余り興味は無かったのですが、東京オートサロンで実車を見た時に「これは恰好いいな・・・」と思って、是非一度試乗してみたいと思っていました。
金曜日の夕方だったかな?
担当者さんからメールが入り
「試乗車が今来ましたけど、乗ります?」と聞いて来たので
土曜日の朝一に行って見る事にしました。
決算時期が近いからか店に着くとお客さんが一杯でした・・・
買わないお客なのに申し訳ないね(汗)
今回試乗するのはこれね♪
XD Touringです!
なかなか恰好良いですね(*´∀`*)ノ。+゜*。
CX-5もスタイリッシュだとは思っていましたが
それを更にスポーティーにした感じで
引き締まった精悍な表情になっています。
このボディーカラーは
「セラミックメタリック」ですかね?
写真で見ると白にしか見えませんけど
見る角度や明るさによって様々な表情を見せる不思議な色で
アクセラのストーミーブルーもそんな感じの色なので
魅力的な色だと感じました。
後ろにホワイトパールのCX-5が止まっているので
微妙な違いが分かると思います。
それではグルットと見て回る事にします。
フロントですが

グリルは7本のフィンになっているのですが
目が細かくて高級感のある仕上がりになっていますし
横方向に線が入る事でワイド感があります。
先端部分もシルバーになっていて質感の高さを演出していますね。
フォグライト周りのデザインも洗練されていて
縦に長くなって引き締まった印象を与えています。
ナンバープレートの位置もグリル下に移動していて文句なし!
サイドからみた姿ですが

フロントノーズが長くて男前ですね!
ボディサイドの下側がブラックで引き締められているから
SUV特有の腰高感はありません。
それでいて最低地上高は余裕があるので乗り込みも楽です。
そしてデザインの特徴としては
リアクォーターピラーがブラックアウトされていて
サイドウインドーからリアのウインドーまで
つながりのあるデザインになっています。
その視覚効果によってボディーを薄く見せているんですね。
しかもルーフラインも下がっているので
ハッチバックのようなスポーティーな見た目になっていて
良く考えられたデザインになっています。
魂動デザインも熟成の域に入ってきた感じです。
実車を見ると結構大きく見えるのですが
デミオ(DEMIO)がベースと言う事でサイズ的には同じ位ですね。
とは言っても
全体的に少しずつ大きくなっています。
・デミオ
4,060㎜(全長) × 1,695㎜(全幅) × 1,525㎜(全高)
・CX-3
4,275㎜(全長) × 1,765㎜(全幅) × 1,550㎜(全高)
しかし全高は立体駐車場に対応できるように
1550㎜以内に収められていて
街乗りで使いやすいサイズになっています。
車内ですが

デミオと同じ感じの車内で
高級感のある仕上がりになっていますが
ニーパットやドアトリムなどが赤くなっていて
華やかな見た目になっていますね。
シートの背もたれは

腰を包む形状になっていてサポートも良好です。
店内にL Packageも展示されていましたが
ノーマルのファブリックでも十分な印象を受けました。
そして個人的に「良いな・・・」と思ったのが

このエアコンの吹き出し口で
周りがピアノブラックで中が赤になっていてお洒落ですね!
これはデミオにも流用できそうですが
凝った創りでお高そう・・・
室内の寸法もデミオと同じくらいのようですが
実は初代アクセラと余り変わらない広さなのですよね。
・デミオ
1,805mm(室内長さ)× 1,445mm(幅)× 1,210 ㎜(高さ)
・CX-3
1,810mm(室内長さ)× 1,435mm(幅)× 1,210 ㎜(高さ)
・BKアクセラ
1,825mm(室内長さ)× 1,435mm(幅)× 1,210mm(高さ)

リアの足元スペースは十分とは言えないのですが
フロントシートを少し前にやれば
大人4人が乗るには問題が無いと思います。
エンジンですが

国内仕様ではSkyactiv-D 1.5のみになるようです。
基本的にデミオに搭載されるものと同じですが
車重が重くなる分トルクが少しアップしているようですね。
2WD・FFモデルで25km/Lという燃費になっています。
トランスミッションは
6速ATのSKYACTIV-DRIVEの他に
6速MTのSKYACTIV-MTも用意されています。
SUVなので駆動方式は2WDと4WDが選べるようになっていますが
実はマツダ車って
「デミオ」「アクセラ」「アテンザ」まで
ほぼ全てのラインアップに4WDモデルが存在する事になります。
トルクのあるディーゼルは悪路にも強いので
これもマツダの世界戦略なのでしょうね。
試乗した印象ですが
ポジションが高いので前方の視界は良好ですが
後方の視界は余り良くありませんね・・・
エンジン音は静かですね
デミオの時も同じように感じましたが
静止状態からの加速では重い感じがありますが
走り出してしまえば問題ありません。
でもデミオより重量がある割には
そこまで重くなった感じがしないのは
トルクアップの恩恵でしょうね。
アクセルを踏み込んでみるとパワフルではありませんが
トルクがあるのでスムーズな加速ができます。
そして走行中はトルク領域が広いので
低速から高速までストレスなく運転でき快適性に繋がっています。
そしてディーゼルと言えば特有のカラカラ音ですね。
Skyactiv-Dは普通のディーゼルエンジンに比べれば静かなのですが
それでも多少は音は出ています
このCX-3では
「ナチュラル・サウンド・スムーザー」という
世界初の機構を新たに採用し静粛性を高めているそうです。
残念ながらオプションで試乗車には付いていなかったのですが
無くても余り気にはなりません。
低速からの加速時にディーゼル特有の音が出ますが
車がSUVですので
むしろ音が出た方が「らしい」と思いました(笑)

足回りはマツダ車らしくシッカリ感があり
ボディー剛性の高さを感じますし
段差を乗り越えた時もバタバタする事が無くて
ロードノイズも余り気になりません。
SUVと言うより乗用車に近い感覚で
ハンドリングも軽快で適度な重さもあり
十分に「Be a driver」を楽しめます。
ブレーキは良く効きますね!

マツコネのナビソフトは日本製になっているようですので
表示も細かくなっていますが性能の確認は出来ませんでした。
試乗時間は大体20分くらいでした。
このCX-3と言う車は
サイズも手ごろで扱いやすく
デミオに劣らず優等生といった感じの
非常に魅力的な車だと思います。
ただ購入を考えるときに
上級のL Packageを選ぶと
車両本体で300万円近くになってしまって
CX-5やアクセラと同価格帯になってしまいますし
目線を広げれば欧州のコンパクトカーも視野に入ってきます。
これは相当強気の価格設定と言えそうですが
逆に考えれば
「渾身の車に仕上がった!」と言う
自身の現れなのだと思います。
小型SUVとしては
ホンダの
ヴェゼルや日産の
ジュークなどを街中で良く見かけますので
結構需要のあるジャンルなのだと思います。
金額的にもヴェゼルHVと同価格帯になっているので
比較されそうな場面も多そうですが
これがヒットすればマツダの勢いも本物ということになりそうですね。
Posted at 2015/03/02 21:11:13 | |
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