セブンが戻って来た（？）

「そっちまで持って行きますよ」

明るい声に承諾を返し、俺は彼の到着を待った。指定の工場ではRINSANが忙しく動き、時間より少し早めに着いたバンナちゃんは、既に青いタンクの125ccを下ろしていた。
思い切りシンプルにされた配線は、これですべての機能が適えられるのかと疑いたくなるほどアッサリと纏まっている。

「これってETC付いてる？」

現地は、頭の中では東北。
東京、愛知、大阪を経由するルートを描く。高速を使わなければ、あまりにも家までが遠い。バンナちゃんに言われるまま、キカイダーのサイドマシンに付いてるようなライトカバーを開くと、そこにはETCが、、、

無い。。。

「そもそも125って、高速走れたっけ？」
「イケるんじゃないっすか？」
極めて明るい彼の声に、ただ曖昧に頷くしかなかった。
支払いをしようとナビでコンビニを探すが、近辺には表示されない。
「またでイイっすよ」と後ろから明るい声。


そこで目が覚めた。


思えば、RINSANは少し前にあったから？
青いバイクはせお。さんのブログから。
東北は、ずっと気になってる場所だから？
サイドマシンは言わずもがな。

本物のセブンは、まだ帰って来ない。
唯一夢の中の本当は、『支払いはまだいい』ということ。。。 (^_^ ;