
初めに言っておくが、『おてあらい』ではない。『みたらい』だ。
渋滞を嫌って年末年始に帰省していなかったので、新型リーフを1泊2日で借りて実家に戻った。それだけでは片道200㎞ほどなので、ついでに最近CM撮影が行われた呉市の沖にある、島に行ってきた。
だが目的は観光ではなく、道中で電気自動車を試すことだ。
近くのディーラーで借りた時点では、インパネにある走行可能距離は250㎞(小さい方のバッテリーの目一杯)を示していた。
すぐに第二神明に乗ったはいいが、事故渋滞ですぐに高速を降りる。純正ナビが示した時刻は出発から5時間半後。
11時に神戸を出て福山に5時前?
あちこちで大渋滞なのか?
そんな時間になってしまったら、今夜の宿(広島市内で19時チェックイン)に辿り着けない。
高速に戻るとすぐに、4割増しで踏んだ。
踏むとみるみる走行可能距離が短くなる。連続で100㎞走るのが怖い。
吉備ICに着いた頃には、走行可能距離40㎞チョイ。こりゃあ福山に辿り着けないと思い、そのまま吉備スマートICで降りてディーラーに直行。30分充電する間、コーヒーは出してくれるし、雑誌も読み放題なのだが、旅の途中の予定外の30分は長い。充電後70%程度まで戻ったので実家までノンストップで行けたが、実家で親に言いつけられた用事を済ませると、10%台まで落ちた。
実家を出発してすぐに最寄りのディーラーに行くと、先客が充電してる。「先ほど始められたばかりなんです」と聞いて、近くの別の日産ディーラーに移動。そこで若い営業マンが、充電中に色々教えてくれた。
・30分の急速充電後はバッテリーが過熱状態なので、+30分は勧めない。
・30分待つのは精神的に良くないし、充電量(電流値)は15分位から下がっていくので、10-15分で切り上げた方が精神的にも良い。
・新型の充電スタンドの方が、同じ時間でもいっぱい充電できる。
・A/Cは消費量が多いので、シートヒーターを使う方が良い。
・ナビがおかしいと伝えると、「画面にタッチしても反応は悪いし、ディーラーさんが通信のロックを掛けてるようです」
だからとんでもない到着時間を示してたのか。(´Д`)ハァ…
・50%程度まで充電できたが、広島市内に行くなら、広島ICで降りるより広島東ICで降りた方が市街地を走るので、充電スタンドがたくさん見つかる。
・etc...
出発後すぐに高速に乗ると、案の定電池残量が心配になったので、結局西条ICで降りた。
西条ICの最寄ディーラーは、19時で営業終了(チェーンが張られて充電スタンドに近づけない)。もう1つ先のディーラーは、24時間充電可能(チェーンを張らずに充電エリアに入らせてくれる)。そこには新型の充電器があった。
68%まで充電し、電池の消耗を抑えるためA/Cは使わず、シートヒーターを入れたり切ったりして震えながらホテルにチェックイン。
マジ勘弁。
でもこの時、市内を走る分にはあまり電池が減らないような気がした。
翌日、呉市内まで走って充電。まだ9時前なのに営業マンが出勤してくる。みんなリーフで出勤し、急速ではない方の充電器につないでいる。
複数の人と話をしたが、そのうちの1人が「私もシートヒーターしか使いませんよ」と。
マジか。
西条で充電したのが残っていたのと、呉で充電したのを合わせ、143㎞走れるようになった。「これで安心して島まで往復できる」と思ったら、隣町の広(ひろ)でも充電しようと思っていたのに通り過ぎてしまった。(^_^;
目的地をヤフーナビにセットして、いくつかの島を橋で渡り、最後に「御手洗」と書かれた矢印の反対側に案内された。電池残量を心配してるのに遠回り。最近のヤフーナビは馬鹿ちんだ。(この)リーフの純正ナビも当てにならんし。。。( ;∀;)
何とか辿り着いた町並み保存地区では女房には満足してもらって、無事列島から本土に戻った。
本土到着前の橋の手前に土産物屋があったので、何気なく寄って買い物をしたのだが、そこで土産物を買うと、来た時に支払った橋の通行料の領収証と引き換えに、帰りの橋の無料通行券をもらえる。
行く人はご活用を。^^
電池残量を気にして、帰り道はヤフーナビで一般道を選択した。すると山道を抜ける道に案内される。「もう少し北に行けばバイパスに乗れるはずなのに」と思いながら、距離がかさんで電池を消耗するのを嫌い、指示されるルートに従った。
三原で充電し、福山で再充電すると、走行可能距離は236㎞に。
だが安心はできない。踏むとみるみる縮まるからだ。
岡山まで下道を走ってディーラーで充電し、そこから神戸まで行くか、あるいは姫路か龍野で降りるかと考えながら笠岡を走っていたが、「少し先で渋滞発生」とナビが言った。それを受け、2号線より北側の裏道を走って鴨方まで走って高速へ上がる。そこからは「下道では電池が減らなかった」という経験を基に、80㎞/h程度でトロトロ走る。
すると本当に電池が減らない。最終的には、走行距離と残量を足して、236㎞を少し割り込むだけで帰宅できた。
この時の電池残量、23%。
リーフの使い方は、ちょいちょいつぎ足しながらのお買い物には向いていると思う。僕のように踏む人間には向かない。2日で750㎞ほど走ったが、僕に電気自動車は向かないと痛感した。
ところで、ステラとかポルシェの電気自動車とか、もしくはロータスの2億円のとか、やっぱり長距離走る時は、ゆっくり走らんとあかんのかな?
Posted at 2020/02/28 23:59:32 | |
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