
ポルシェに乗った後、BMWの試乗を申し込んだ。
以前Mシリーズのすべてに乗せていただけるイベントに参加して、当時乗っていたM5と同じPWRのM3の軽さに驚き、M3の軽さに驚かされたからだ。
ポルシェとともに、BMWは安定した工業製品であり、過去に3台所有した経験から『あまり壊れない安心感(ランニングコストが安い)』がある。
今回試乗を申し込んだのは、旧型M3(M5のV10から2気筒取ったV8)と、現行のV6ターボ。「どちらから乗りますか?」と聞かれ、年代の順番でV8から乗せてもらうことにした。
コースは、人工島の外周。
信号を含む長い直線と、ほぼ直角のコーナーを繋いだもの。ただし、トレーラーも通れる道路は片側4車線ほどあり、少ない交通量と相まって自由なコーナーリングラインを取れる。
さて、まずは暖気だ。左ハンドルのV8 M3に乗り込み、外周に乗り出す。
が、妙に跳ねる足に、「あれ? (足が)固くないですか?」と、助手席の営業マンに話しかけ、取り敢えずComfortに設定し直してもらった。
それで普通の足回りに戻り、気を取り直して再開。
こっちの車両の場合は形からしてGT3と違うので、911を忘れ、気持ち的には“完全に別の車両”として乗ったつもりだが、暖気完了後の最初のコーナーで(GT3より)車体が柔らかいことに気づく。
ただし、350psの“普通のポルシェ”より力強い400psは、満足出来るレベルで加速していく。大きな右コーナーでも、安心してスピードレベルを上げていける。
E60 M5のクラッチの問題が引き継がれていないのかと営業マンに聞きながらも、バランスの取れた、良い車だと感じる。
十分に楽しめる車だと認識した後、現行M3に乗り換えるために駐車場に向かった。
現行M3が置いてあるのは、地下駐車場。M5と同じ『あまり張り出していないデザインの顎』を確認していたが、歩道の段差では一旦停止してゆっくりと歩を進める。
ガリッ!
「マジで?!」(+o+)
何故か顎を擦った。
その後気を付けて駐車場を下って行き、停車。営業マンが現行をパーキングスペースから出すのを見ていると、「あれ? 背が高くない?」
並べてみると、5cmほど違う。V8の方は、タイヤとフェンダーの隙間は、ほぼ無い。
「あぁ、下げてんだ。だから擦ったんだ」
これはGSに入る時とか、要注意だわ。
それから現行に乗り換え、同じコースを走っていく。
直線で踏んでいると、途中でギャップを乗り越える際、フロントが軽くなった。
そこでダンパーのセットを変える。
1周して同じところに行くと、軽くなるレベルはぐっと小さくなった。
OK。問題無いレベルだ。
直線の途中で2台とも車体を振ってみたのだが、パーシャルで切るステアリングに、(速度がそれなりであったが)一瞬の遅れを見せた後についてくる。満足出来るレベル。
ポルシェファンに誤解が無いように言っておくが、シャシーの硬さは“普通の”911の方がやや上だと思う。(だって、こっちはセダンだもん。ボディー形状的に違うよね。)
ざっくりの価格差。
V8が400万に対して、現行M3は800万(いずれも低走行の中古)。
現行M3は、ポルシェの997よりチョイ高い(あくまで中古車価格)。
色んな生活条件を組み合わせて、しっかり考えねば。。。
Posted at 2018/09/19 02:41:29 | |
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