
日産の企画に乗っかり、100%電気自動車のリーフを借りて旅行してきた。
借りたのは、上からG, X, SとあるグレードのうちのX。
ナビ、クルコン、Autoモード付LEDヘッドライト(Low)などの装備が付く。
今回の目的は、マンション住まいの自分が買った場合、日常の足として使うにはどのような不都合が生じるかを検証すること。
だから、グレードなんてどうでも良かった。(^o^)
土曜の朝10時頃取りに行くと、懇切丁寧なコクピットドリルと、特に他の車に無い「充電方法」について、特に親切な説明が行われた。
あれこれ切ると走行距離が延びると言われた(eco modeにしたら走行可能距離が延びるとか、冬場のヒーターは電気を食うとか云々)、それでは「日常でどれだけ使えるか」というコンセプトに合わない。だから今回の旅行(お試し)では、使える物はすべて使う。小雨でも傘を使うという座右の銘(?)に従った。ただ、エアコンは常時AUTO、ヘッドライトも常時AUTOにした。
充電するには、ステアリング右下のコンソール部にある、先っぽにコンセントのマークが付いたスイッチを押して鼻先のカバーを開け、
200Vの場合は左、100Vの家庭用電源の場合は右側のキャップを開けてチャージャーをつなぐ。
今回は購入したわけではないので、充電は日産ディーラーに赴いてのクイックチャージ。しかも、パスワードによって機器の使用が認められるチャージャーに限るという、余計に難しい条件下でのミッションとなった。
車両購入後には、ICカードを購入し、それをチャージャーに当てれば充電可能となるのだが、“借り物”なので致し方ない。まぁ、その分家の電気代もかからないのだ。
購入後は月に2,000円で充電し放題。
エンジンが無いので、エンジンオイルを換える必要もない。換える物(消耗品)は、タイヤ・ブレーキパッド・ワイパーゴムの3点だけ。(おぉー!)
ただし、ガソリンスタンドに行かないので、窓は自分で拭くこと。(^o^;
コックピットドリルも終わり、自宅に帰って荷物を積み込み、出発となった。
ディーラー出発時には、充電量97%。クイックチャージの場合、30分までとなってしまうため、100%にはなかなかならないらしい。
出がけに言われた一言。「ウインカーレバーは右ですからね」
その後2回やってしまったことは、営業マンには内緒。(^_^;
さて、本当に出発だとなったら、ナビをセットするが、あれ?

ナビ左下の青いスイッチを押すと、目的地付近やら現在地付近の充電スポットを表示してくれるので、それを選択すると経路に追加してくれる。借りた車両はETC2.0ではないため、高速下りたら1から料金計算やり直しとなるが、これも借りものだから仕方ない。
取り敢えずは出発だ。
そうそう。荷物室は十分に広い。
借りた車はオプションのトレー(床部分)が付いてたので、その下にスーツケースを入れた。

スーツケースの方がちょっと厚いのでトレーは浮いてしまうのだが、エンジン音のしない車内で、ガタつく音は聞こえなかった。
低重心+意外な足の良さ+割と良い車体剛性(もちろんM5には劣るが)のおかげか?
いや、きっと僕のスムーズな運転のせい。( ´艸`)
その後琵琶湖について、湖畔の荒れた道でもガタガタ言わなかったから、車が良いのね。^^
出発して100kmも走ってないが、小一時間走ったので桂川PA(京都)で休憩。
この時「ひょっとしたら?」と思ったら、やっぱり有った。

でもやっぱり、月々2,000円+消費税を払ってない人お断りなのね。。。
ナビには充電ステーションが示されるので、言われるままに京都南で降り、日産十条店に。

営業マンに「すいませ~ん、充電させてくださいね」と笑顔で挨拶しておいた。^^
この時、出発から106km。

100km程で充電しなくちゃいけないって、結構不便。だって、ガソリン車だと満タンで400~500km走れるもんね。(あぁ、M5って何キロ走れたっけ??)
出がけに兵庫日産明石店で説明を受けてはいたが、初めてのセルフ充電。
鼻先を開けてチャージャーをつなぎ充電ボタンを押すのだが、始まらない。
「あれ?」

まごまごしていると、さっきの営業マンが出て来て手伝ってくれた。そこで気づかされたのは、パスワードを使う人はその操作が必要だということ。このパスワードを入力する機械、このお店は90度回ったところにあった。(写真参照)(-_-;
残量26%、メーター残り3つということもあって、20分ほどでチャージ終了。
待ち時間はディーラーの中でコーヒーをいただいて、雑誌を見て、言ってみれば「良い休憩」になった。欲を言えば、近くにたばこを売っている店があればなお良かったのだが。。。

写真の表示は、「あと169㎞走れます」。
これは僕の走り方を学習した結果なのか??
満タン(?)になったので、ナビに従って高速に戻る。
でも京都南から乗って、次の京都東で下りた(下りるように指示された)。
このあたり、事前にルートを検討しておけば、下道走ったのにね(まっ、京都市内は混むから、良かったことにしよう。^^;
ちなみに、「ここに寄れ」と言われたのは、このルート。
やっぱもったいないね。
京都東で下りてからは、ずっとバイパス。右(湖)を見ても左(山)を見ても、日産のディーラーなんか無い。
十条店でチャージしといて良かった。(´Д`)ハァ…
時間を見ると、宿に入るにはちと早い。そこで目的地を変更し、
あっ! 書いてて思い出した!
びわ湖バレイに行こうとしてたんだ!
またこの次にしよう。。。(´;ω;`)
ところで、何故この“ぶっ飛ばし”が発生したのか。
それは、最初はそこにナビをセットしてたのだが、その後助手席から「この住所だよ」と宿を指定してきたのでそっちを目的地にした。
これが間違いのもとだった。
まぁ、「次の楽しみが増えた」ってことにしよう。。。
そんでもって時間的な調整から選んだのは、メタセコイヤ。
「めっちゃせこいやん」ではない。w

写真は光が足りないが、曇ってきたし、遅くなったので仕方ない。
車を降りてしばし経つと、女房が一言。「目がかゆい」
あらま、スギ花粉?(+o+)
可愛そうなので早々に離れた。
その後旅館に到着し、ベッドを指定したのに和室になっていることを指摘し、近江牛も食べずにスーパーで色々買い込んで晩飯を済ませたのはご愛敬。だって、近所に魅力的なお店が無かったんだもん。ヽ(`Д´)ノプンプン
当然のように飲んだくれて眠った。
翌日、焼き立てパンがおいしいという道の駅で朝食をとり、「黒壁に行きたい」という希望をかなえるため高島市に向かった。琵琶湖の西から回って真上付近で宿泊し、東に回るルートだ。
京都十条店でチャージしてからずっとバイパスを走って宿に到着し、その後も日産は見当たらない。高速もバイパスもできるだけブレーキを踏まない運転を心がけているため、回生ブレーキによる充電は期待できず、電池残量はどんどん減る。
「そろそろチャージポイントを探した方が良いな」と思ってた時、ナビの左下にあるボタンを押すと、近くの充電ポイントを教えてくれる。(写真は上にあったものと同じ)

そしてナビをチラチラ見ながら(走行中はダメなのですよ)選択したのが、三菱ディーラーだった。
ここでも同様なサービスは受けられるのだが、ひょっとしたら課金される可能性があるかも。そんなことを考えていながら向かっていると、中央分離帯の反対側に、日産ディーラーがあるじゃないか!
そりゃUターンするでしょ。
そこで中に入って紅茶をいただき、女房が落ち着いたところを見計らって外に出る。
何かのフェアをやって外に立ってた営業マンとひとしきり談笑。
「どこから来られたんですか?」
「明石からです」
その一瞬、営業マンの頬に現れた「明石ってっどこ?」という表情を、僕は見逃さなかった。
やっぱマイナーなんだ。
次からは神戸の西って言おう。
「いやぁ、リーフ(電気自動車)って、エンジンが無いからエンジンオイルの交換が必要ない。交換する物(消耗品)はタイヤとブレーキパッドとワイパーゴムだけ。消耗品が少ないのは大歓迎だけど、ガソリンスタンドに行かないから窓が汚れっぱなしなんですよね」
「拭きましょうか?! ちょっとタオル取ってきます!」
他店で借りた車にもかかわらず、ベテラン営業マンの腰は軽かった。^^
ここでチャージすると、表示の上では残り211㎞。
でもこの先高速。
どんどん減っていくんだよねぇ。
帰りは遠慮なく踏んだ(行きもか?)。
もうちょっとアグレッシブに。
この車、3.5L並みのトルクがあるらしい。
確かに合流でバンッ!て踏むと、シュルルッて加速する。
普段M5に乗ってるくせに、「これなら(足車と割り切れば)問題ないね」と思えるほど。
180SXに勝てる位の加速、確かにあったわ(180の加速知らないけどw)。
長浜ICからは高速。
思うに、自分の走行は予測運転が基本。だからパッパパッパとブレーキ踏んだりしないので、回生しない。これが高速(&バイパス)での省電力につながらないんだろうね。
遅い車が前に在れば、間隔を見て一旦左に行って右に戻ったりとか。
そういう走り方には似合ってない車かも。
前が詰まればブレーキ踏んでっていう、いわゆる「日本的な走り方」?
そういう走りをする人には向いてると思う。
トータル480㎞のうち、3回のチャージが必要だったけど、街中ちょこちょこ乗るのは、アリかな。
あっ、高島市で商店街に入った時、後ろからくるクルマに誰も気付いてくれなかった。
「ちょっと鼻先で触ってみようか?」って思うくらい。w
もう少し音がするとか、ホーンボタン押したときにエグい声(あーっ!、とか、きゃーっ!とか)、もしくは話しかけるように「ねぇ」とかいう音が出たら良いな。(^◇^)
総評:
1.モーターしかないので、メチャクチャ静か。周りにガンガン音楽掛けてる車が来ると、うるさく感じるくらい。
2.車両は高いが、あとは経済的。税金は1,000㏄と同じ29,500円。取得税もかからない。
3.刺激的とまではいかないが、加速は十分。
4.窓ふきはセルフサービス。
5.130-140km/hでも、平気で巡行できるらしい。
6.高速道路は巡航可能距離が(とっても)短くなる。
7.日常生活の中で急ぐ必要が無い人たちは、例えマンション住まいでも「買い」だと思う。
8.反対に1戸建てでも、駐車場が狭い家には1,770mmの横幅が邪魔かも。
9.NOTE e-powerの方が長距離(満タンで700km?)を走れる。ただし、高級感はリーフかな。
さぁ、あなたは買う? 買わない?(^_^)