
「ベルトは何ともないのに、テンショナーのスプリングを押さえてる部品が割れるんですよ」という修理工場の話も聞いたことから、アルファロメオのタイベルキットが日本車みたいに長持ちしないのは、テンショナーに使われている各部樹脂の加水分解が原因と分かった。だから最新型の4Cも、5年/10万キロなんだ。
テンショナーとプーリーからは樹脂部品を排除した。
設計したスプリング押さえは金属製にし、ベアリングも耐久性の高い日本製を選定。
タイミングベルトは、とあるメーカーから「10年/10万キロ持つ」との言質を得たので、そのメーカーのベルトを採用。
あとはウォーターポンプ。
こいつが持たなきゃランニングコストを抑える効果が低減する。
そこで純正の樹脂製インペラではなく、金属製インペラのウォーターポンプを見つけて購入し、分解用の治具も作って徹底的に分解した。
するとウォーターポンプ用の軸受けはとても特殊で、日本で製作しているのは1社だけ!
しかも千とか万の単位でしか受注しないという。 (+o+)マジカ?
じゃあ本来のメーカーに寿命を確認しようとしたが、国際電話をかけようとも途中で切られたり、FBでメッセージを送っても無視されたりと散々な結果。
そこでもう一度じっくりばらしたウォーターポンプのベアリングを見たところ、シールの内側にあるベアリングボールの樹脂製ガイド(スライダー?)って、どっぷりグリスに浸かってるじゃん!(写真は樹脂部品を外そうとゴリゴリやって、グリスが少なくなってしまっているが) 加水分解の心配ないじゃん!
当該ウォーターポンプのHPには、「より耐久性が高い」と書いてある。
実はそのメーカーのバックに、アメリカンV8に使われていることで有名なメーカー(実はベルトメーカーと同じ)が付いていることも分かった。
じゃあ樹脂部品の加水分解を心配せずに、10年イケるんじゃない?
ってことで、改めて製作工賃及び購入価格を見ながら、ウォーターポンプ込みでの販売価格を決めよう。
こっから下(by ChatGPT)は加水分解させない方法に関する化学的説明なので、その分野に興味のある方だけ読んでいただければかまいません。
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加水分解から保護するために、それが発生している状況に応じていくつかの対策を取ることができます。加水分解は水が化合物を分解する化学反応です。加水分解から保護する一般的な方法は以下の通りです:
1. 保護コーティングの使用:産業環境では、加水分解の影響を受けやすい材料や装置に保護コーティングやバリアを適用することがあります。これらのコーティングは水や湿気との接触を防ぐ障壁として機能します。
2. 耐水性材料の選択:加水分解の影響を受けにくい材料を選択します。たとえば、特定のプラスチック、セラミック、または耐食性の金属は、他の材料よりも加水分解の影響を受けにくいことがあります。
3. 湿度のコントロール:水との接触を最小限に抑えるために、環境内の湿度レベルをコントロールします。場合によっては、乾燥剤や湿気吸収材を使用して湿度を低減させるのに役立つことがあります。
4. pHのコントロール:環境や溶液のpHを調整して加水分解の可能性を最小限に抑えることができます。場合によっては、pHを変更することで、反応条件を加水分解に適さないものに変えることができます。
5. 容器の密封:特に感受性の化学物質や材料に対しては、容器が適切に密封され、湿気の浸入を防ぎます。
6. 疎水性材料の使用:疎水性材料は撥水性があり、水を拒むバリアを作成するために使用でき、水との接触を防ぎ、感受性の化合物との接触を防ぎます。
7. 適切な保管:適切な保管条件は重要です。材料を涼しい乾燥した換気の良い場所に保管し、湿度への露出を最小限に抑えます。
8. 阻害剤の検討:場合によっては、化学阻害剤を溶液に添加して水解を遅らせたり防いだりすることがあります。これらの阻害剤は水と化合物との反応をブロックすることで作用します。
特定の状況や取り扱う材料や化合物に合わせてアプローチを調整することが重要です。水解からの保護方法は大きく異なることがあります。場合によっては、化学者や材料専門家と協議することが必要になるかもしれません。
Posted at 2023/11/05 17:42:48 | |
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