懐かしのケロリンと再会

小さい頃、大のお気に入りだったケロリンの洗面器です。
このたび、三十数年ぶりに再会しました。

昔、実家をリフォームする際に不要なものを処分した後、行方が分からなくなっていました。
当時、誤って捨ててしまったと思い半分諦めていました。
あれから年月が経ち、洗面器のことはすっかり忘れていました。

先日、実家から電話があり、古い食器を納めていた段ボール箱のなかにあったとのこと。
早速、引き取りに行きました。

手にした瞬間、当時のことが思い浮かびました。
昔、祖母の家（親父の実家）に泊まりに行くと、必ず近所の銭湯に行っていました。
タイル張りだった湯船の後ろには、鯉がたくさん泳いでいた大きな水槽があり、風呂に浸かりながら鯉を見ていました。
銭湯を出ると柳の木があり、とても涼しく感じました。
幽霊を連想するからかも（笑）

そこの銭湯に行くと必ず飲んでいたビンのコーヒー牛乳。
いつもテレビを観ていた番台さんの下に冷陳があり、そこから１本取って千枚通しでフタを取りキューっと飲むのが快感でした。

コーヒー牛乳を飲んでいる最中、近々に廃業して取り壊すことを番台さんから聞きました。
息子さんが別の店を始めるとのことでした。
子供ながらに「もう最後かぁ。」っと思った時、思いきって慣れ親しんだケロリンの洗面器が欲しいと伝えたところ、快くプレゼントしてくれました。
いろんな人が使ってキズもあるけど、またそこに味があっていい。

キレイに磨いて我が家で銭湯気分を味わおうかな（笑）