同じネタで引っ張りますが。
このモデル、イタリア本国で本屋にこそ並びませんが、クアトロルオーテという自動車雑誌社が出しているので、本来は冊子が付きます。
モデルの左がその冊子、上はおそらくパッケージから切り取るカードです。(バラで届いたので良くわからん)
このカード、表の写真はミニカーそのものなんですが、裏はなぜか実車の内装写真とクルマの諸元が書いてある。

ヤフオクでもこの3点セットの出品は今までなく、冊子も1回見たきりで、あとはずっとモデルだけの出品が続いています。
さて、この冊子ですが、さすが1958年創刊の自動車雑誌、かつての記事をピックアップしてまとめてあるのですがなかなかのもの。

全28ページで、イタリア語なのでネットのエキサイト辞書引きながら読みましたがなかなか面白い。
すごいのは、新車での詳細な動力性能テスト記事が載っていること。
このクルマのテストデータを見るのは初めてです。

この生産台数18台の貴重なクルマを新車でフルテストするなんて、さすが地元の老舗雑誌だけのことはあります。
テストは1969年2月号。ひとつ目の市販タイプでテストしています。
あのキレイなボディのフロントになにやら計測器を取り付け、当時としては最新の計測器だったんでしょうか、ながーい無線のアンテナが伸びています。
この写真は前後タイヤからスモーク出ているので制動テストでしょうか?
ちなみにデータの一部を紹介すると、
最高速245.8km/h 意外と伸びない、フロントに付けた無骨な計測器が抵抗になってるのか?
0-100km/h 4.9秒
0-1000m 24.19秒
制動停止距離100km/hから40.5m
などなど。
まあ、現代のクルマの水準からすればたいしたことありませんが、(キイロエボのほうが速いですね)
なんといっても40年以上前ですから、スゴイです!
新車価格は1017万リラとありますが、当時の為替相場が良くわからず、推定ですが、当時の日本円で2000万円~3000万円ではないかと。
同じ時代のフェラーリディーノ246が新車で700万円だったと思いますので、メチャ高!
→その後調べてみたら、当時ドル基準換算で1リラ0.6円ですね。つまりストラダーレは当時の日本円で600万円ですか。あれ、あまり高くないな。
お、別の資料だとフェラーリディノのイタリアの1968年新車価格は550万リラとありました!
やっぱりディノの2台分ですか!
当時の為替レートでは良くわからんですね。脱線しました!
このクルマはスカリオーネのデザインですが、冊子の後半は、同じシャシでピニンファリナ、イタルデザイン、ベルトーネの3大デザイナーによるボディ競作の記事もあります。
いずれのクルマも、当時のヨーロッパモーターショーをにぎわしたものです。
さらに、このクルマから発展していったレーシングモデルのヒストリーも。

ルマンでは結局優勝できなかったんですよね。
なかなかの貴重な内容、いかがでしたか?
このクルマのいろいろな記事(外誌も含め)を見てきましたが、今回が一番の感動でした。
1番を先に出しちゃいましたが、このクルマの記事が載ってる雑誌等もついつい集まってしまいました。
またおいおい紹介していきますね。
Posted at 2012/01/31 16:58:59 | |
トラックバック(0) |
アルファロメオ 33 ストラダーレ | クルマ