リングにかけろ2巻（セレクション版）の感想

では２巻

泣き虫竜児から卒業し、悪い意味での湿っぽさは無くなった。
大村ジムでの生活が始まり、順風満帆かと思いきや、とっちゃんにたしなめられる菊ねえちゃん。それは竜児へのトレーナーとしての資質だ。
丁寧、しっかりした展開だ。
竜児に続き、これで姉ちゃんも意識改革がなる。
続いては、右ストレートの享受とパワーリスト登場。
本当に余白の無い展開。
ここで大村ジム所属ボクサー一覧の名前にズシ丸こと藤本政行の名が。そうです、神輪会の。
初期モブキャラはそのタッチから田中つかさが作画していると思うのだが、どこにもそんな情報を見つけることができない。

ジムメイトのロクさんがプロテストに受かって、セッちゃんと良い仲になった頃には、すっかり心根の優しい男というキャラチェンジがなっていた竜児。
そして月島五中に入学。
入学の朝に、ジムのみんなにそれぞれ心のこもった入学祝いをあたたかい祝福を受ける場面は、山口での生活と聖華学院時代のコントラストが効いていて相当にエモい。
そんな入学祝ををアキラにけちらされて激高する竜児が愛おしい。
不良学生にもまったくビビる様子がない竜児。本当に大きくなったなあ！

ボクシング部入部の際の乱闘で図らずもパワーリストを開放してしまい、破壊力に驚嘆するとともに右拳に傷を負ってしまったが、このタイミングで剣崎の聖華学院から練習試合の申し入れ。しかも、剣崎は竜と呼んでいる。
とんでもないデレだ、剣崎は。
右拳の治癒に１か月欲しかったが、１週間後の試合を承諾。
「行かなきゃ」
「チャンピオンがまってくれているんだから」
優しいうえに、アツい男に！
約束を果たすために、ロープ　ア　ドープ、ヒットアンドアウェイ、クリンチを姉ちゃんに内緒で猛特訓して試合に挑む。
再会した剣崎は、
「よく来たな、竜」
と歓迎の握手。デレ・・・
お前、どんだけあの試合で意識革命あったんじゃい。
意識だけではない。
あの、アポロエクササイザーで肉体改造をおこなっている。
竜児の異変を感じるも
辻本と志那虎が登場。

とはいえ、まだまだ人情ボクシング漫画です。