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2013年04月30日 イイね!

東西ツー、の前日に...

東西ツー、の前日に...東西ツーを翌日に控えた先々週の土曜日。
近所で面白いイベントがあったので見学してきました。

ラ・フェスタ・プリマヴェラ2013
例年は大阪梅田を出発し、近畿地方をぐる~りと回って大阪城に戻るコースで開催されていたようですが、今年はスタートが名古屋に。

日程も一日延長され、愛知→三重→和歌山→奈良→京都→滋賀→福井...と巡り大阪まで。
総勢70台のヒストリックカーが四日間で1,000kmを走破する、なかなか壮大なスケールのラリーです。

まずは地下鉄でスタート地点の熱田神宮へ。
こ、これは...(@.@;

一番手前はアルファ・ロメオ...らしいですが詳しいことはさっぱり (^ ^;
もちろん戦前のおクルマでございます。


他にもこんなのとか...



こんなのとか。
ブリキのゼンマイ自動車がそのまま大きくなったみたい (^ ^;



鮮やかなブルーのサンゴローさんが、至極近代的に見えます (苦笑



妙に人だかりが、と思ったら...
この手のイベントに欠かせない超有名なあの “巨匠” もいらっしゃいました (^ ^
おクルマは1957年式のマセラティ200。
ロータス11やポルシェ550と比べるとずっと大きく、伸びやかなボディラインが優美です。



こんな方に激励を受け、エントリーカーたちは出発。
hommaは再び地下鉄に飛び乗って自宅に引き返し、沿道で観戦。



名古屋のオフィス街のドン真ん中を、次々と駆け抜けて行くヒストリックカーたち。
このミスマッチ感、妙にワクワクする光景です。



普段まずお目にかかることのない超稀少なヒストリックカーが、一般の交通事情の中にまぎれて競い合うラリー。
たまたま通りかかった人たちが思わず立ち止まって写真を撮ったり、信号待ちの参加車両に話しかけている姿が印象的でした (^ ^
サーキットにおけるヒストリックカー・レースとは、また違う魅力がありますね。
来年も是非また、名古屋に来てほしいと思います♪


残りの画像はフォトギャラリーでどうぞ (^_-)-☆
Posted at 2013/04/30 20:35:08 | コメント(5) | トラックバック(0) | イベント & ミーティング | クルマ
2013年04月12日 イイね!

スティーブ・マックイーン『栄光のル・マン』

スティーブ・マックイーン『栄光のル・マン』'70年代初頭、ガルフ・オイル社のスポンサードを受けたJWAチームのポルシェが、サーキットを席巻していました。
そうした史実とは別に、ガルフブルーをまとったマシンの強さを、世間の人達に決定的に印象付けた作品があります。
スティーブ・マックイーン主演の映画、『栄光のル・マン』です。

先日のブログを書くにあたり、久々にDVDを引っ張り出しちゃいました (^ ^;
オールド・レースファンのみなさまには先刻ご承知のことばかりかと存じますが...
トリビア小ネタ満載の美味しい作品、この機会にご紹介させてください。
まだご覧になったことのない方に予めお断りしておきますが、相当なポルシェ○鹿もしくは重度のフェラーリ馬△でないと、“意味不明” かも知れません (苦笑
なんたって、登場人物はほとんどセリフをしゃべらない (^ ^;
表情と、眼差しと、あとはマシンの咆哮がすべてを語る、そんなタイプの映画です。


Steve McQueen/Le MANS
物語の舞台は'70年のル・マン。
主人公のアメリカ人レーサー・デラニー (マックイーン)、ライバルのフェラーリ512Sの男・ストーラー、デラニーと絡んだクラッシュで一年前に夫を亡くしたリサ...
登場人物たちの心のアヤを微妙に織り交ぜながら、レーサーとその家族、チーム、運営スタッフ、観客らサーキットを取り巻く人々の24時間が、ドキュメンタリータッチで描き出されます。

1970年6月13日に開催されたル・マン24時間でクランクイン。
サルテサーキット各所にカメラを設置したほか、マックイーンが所有するポルシェ908/02にも三台のカメラを仕込んでレースにエントリー。



この時撮影された貴重な実戦レース映像と、その後五ヶ月にわたりトップレーサーと実車を使用して撮影された白熱のバトル走行やリアルなクラッシュシーンが、巧みに編集されています。
これが相当よくできていて、どこまで実戦でどこが後撮りかを区別するのは難易度大 (^ ^;
でも...

レース序盤はポールポジションの白いポルシェ917LH (ザルツブルクの25号車) を、主人公の水色のポルシェ917K (JWAガルフの20号車) が猛追するという実際の展開に沿ったシナリオなのですが、よっく見ると、時々赤いフルフェイスのヘルメットが映ってますネ !

スイス国旗の赤いヘルメットは、ワークス・ポルシェのエース、ジョー・シフェール* のトレードマーク。
マックイーンは映画化にあたり、ポルシェのエースカーであるシフェール/レッドマン組の20号車を、主人公デラニーが駆る車両に設定しました。
*シフェール御本人は、映画開始16分前後にチョイ顔見せで登場しています。



レーシングスーツのデザインも、HEUERのワッペン等シフェールのものをモチーフにしています。
しかっし ! デラニー役のマックイーンが劇中で着用しているのは紺メタのジェットヘル。
相方の俳優も白いジェットヘルだし...赤はNGでしょ (苦笑

21号車に乗るチームメイトのリッター役には、実戦でペドロ・ロドリゲスが使っているものを忠実にコピーした銀のヘルメットを被せているのに...マックイーン、ぬかったな ニヤリ
ま、マニア的には、こうした細かい突っ込み処を見つけるのも愉しいですけどね (笑
それに赤ヘルの20号車が映っていれば、そこは確実にシフェールの貴重な実戦映像なわけですし (^ ^b



この映画の撮影中、シフェールはマックイーンと親交を深め、レーサーとしての演技指導をしたりもしたようです。
また自らのスポンサーHEUER社** のクロノグラフを劇中で使用するよう勧め、これが縁でマックイーンは同社のイメージキャラクターに。
画像は撮影中のひとコマですが、ホントに愉しそうですね (^ ^
シフェールが抱えているのは、件のリッター役が被っていたロドリゲス仕様のヘルメット。
とすると、後撮り時に21号車のスタント・ドライバーやってたのもシフェールだったの !?
**現TAG HEUER社。スイスの高級時計メーカーで、スイス人であるシフェールのレース活動を支援していました。



ほかにも注意して観ていると、カメラカーの908/02がフェラーリ軍団にぶち抜かれる瞬間を場内カメラが捉えていて、笑いを誘います。
真に迫ったオーバーテイクシーンは、こうして撮影されていたんですね (^ ^;

また脇役として数台のポルシェ911が出演しているのですが...
そのうちの45号車と66号車、これ、911Rじゃないすかっ !?
当時の資料を調べてもRはエントリーしていない (同車番はいずれも911Sでした) のでこのシーンは後撮りと思われますが、モノホンの911Rのレーシング走行を見る機会なんてなかなかないし、これまた超稀少な映像といえますネ b(^◇^


この時代のレース映像、いろいろ残っているものの、画質の点で難があるものがほとんど。
その点この作品は、レーサーでもあるマックイーンが拘りぬいたレースの “リアリティ” が70mmフィルムに鮮烈に焼き付けられていて、その迫力とディテール描写の美しさには只々感動するばかりです。
フィクションではありますが、'70年代のレースシーンを現代に伝える貴重な映像資料として、ゼヒ家庭に一本ご常備を。
観るたびに新しい発見があると思います (^_-)-☆
ご覧になる時は、もちろんリモコン片手にコマ送りでね (笑
Posted at 2013/04/12 19:30:30 | コメント(11) | トラックバック(0) | 音楽 & 映画 | クルマ
2013年04月06日 イイね!

ワークスチームにおけるカラースキーム考察その五 ~Gulf/ポルシェの時代

ワークスチームにおけるカラースキーム考察その五 ~Gulf/ポルシェの時代(承前)


'70年のシーズンを、ポルシェの公認チームとして戦うことになったジョン・ワイヤー。
ポルシェからは、最新のワークスマシンとドライバーが派遣されますが、マシンの整備とチーム運営は全面的にJWAが担当、ワイヤーのスポンサーであるガルフ社も引き続きJWAの活動を支援することが決まりました。

ポルシェから派遣されたのはワークスのエースドライバー、ジョー・シフェールとブライアン・レッドマン。
これとは別にワイヤーが独自に雇ったのが、フォード時代から旧知のペドロ・ロドリゲスと、新人のレオ・キヌーネン*。
このナンバーツー・コンビには、スポンサーのガルフ社が報酬を支払っていたようです。
*本当は自ら発掘した秘蔵っ子ジャッキー・イクスを連れて行きたかったのですが、フェラーリに先手を取られ断念。実現していれば “ポルシェのイクス” をもっと早く見ることができたんですね。


ジョン・ワイヤーの最初の仕事は、ポルシェの旗艦、917の大改造でした。
ポルシェ初の12気筒モンスターはそのパワーを持て余し気味で、デビューシーズンの戦績はいまひとつ。
GT40で大排気量マシンを御す経験をすでに積んでいたJWAの技術陣は、ボディ形状に問題ありと見抜きます。
即席でリアカウルにアルミ板をタップ留めしてハネ上げ、ボディをクサビ形に近づけることによりダウンフォースを確保、高速安定性を劇的に改善させました。

このテスト結果を基に誕生したのが、ポルシェ917K (ショートテール) です。
空力的問題が解決された917は、前年までの暴れ馬とはうって変わり、'70年シーズン開幕戦デイトナ24時間でいきなりのワンツーフィニッシュ。
その後もJWAの二台の917Kは勝利を重ね、出走した選手権レース八戦で実に六勝、圧倒的な強さを見せつけました。
画像はル・マンのコースを走る、シフェール/レッドマン組 (20号車) とロドリゲス/キヌーネン組 (21号車)。
カラースキームは、フォード時代を踏襲していますネ (^ ^b



またシーズンを完璧なカタチでものにしたいポルシェは、ツイスティなコースには専用のコーナリングマシンを用意、タルガフローリオとニュルブルクリンク1000kmの二戦に投入しました。
ポルシェ908/03、前後オーバーハングを切り詰めたボディに、8気筒3リッターエンジンを搭載した小兵です。
画像は'70年タルガフローリオの出走前の様子。
矢印をモチーフとしたカラースキームが印象的です。
JWA三台のうち、シフェール/レッドマン組 (12号車) とキヌーネン/ロドリゲス組 (40号車) がワンツーフィニッシュを決めました。



'70年のシーズンを総括すると、選手権レース全十戦中JWAが七勝、うち三戦でワンツーフィニッシュ。
JWA組がリタイアしたニュルとル・マンは僚友チームのポルシェKGザルツブルクが勝利し、結局ポルシェが取りこぼしたのはシリーズ第二戦セブリング12時間のみ、という完勝に終わりました。
この年のポルシェ...特にワイヤー率いるJWAチームは、本当に強かったのです。
ポルシェは獲得ポイントでフェラーリを大きく引き離し、二年連続の国際メーカー選手権を獲得。
ワークス・ナンバーワンチームを託されたワイヤーも、ひとまず面目躍如といったところだったでしょう。
唯一、ル・マンの総合優勝という課題を残して。

...そう、JWAが勝てなかった数少ないレースのひとつが、ル・マン。
スティーブ・マックイーン主演の映画『栄光のル・マン』の影響で “'70年ル・マンの勝者=ガルフ・ポルシェ” のイメージが強いですが、実際は出走したJWA勢は全車リタイア。
優勝請負人として期待されていたワイヤーは、忸怩たる思いだったはずです。
この時代、“ル・マンで勝つ” ことの意味は、現在とは比べ物にならないくらい大きかったのです。
ワイヤーの宿題は翌年に持ち越しとなります。



'71年シーズンはドライバーに一部変更があり、レッドマンとキヌーネンの代わりに、デレック・ベルとジャッキー・オリバーが加入。
それぞれシフェール、ロドリゲスとコンビを組みました。
メインマシンは引き続き二台の917Kと908/03。
前年の雪辱を期したル・マンには、専用仕様である二台の917LH (ロングテール) も投入されました。
画像の17号車はシフェール/ベル組のポルシェ917LH。
この車両はストライプ・レスで、ルーフがオレンジのカラースキームを採用しています。
これは、前年のル・マンにスポット参戦したショートテール22号車と同じデザイン。
映画では22号車が見事優勝したのですが...



シフェール組とロドリゲス組は、まさかの二年連続リタイア (>_<
JWA三番手として投入されていたアトウッド/ミューラー組の917K (19号車) が二位に食い込み、何とか面目を保ったものの、トップの座はマルティーニ・レーシングの白い917Kにさらわれてしまいました。
またしても総合優勝は僚友チームへ...
ポルシェ時代のジョン・ワイヤー、ル・マンにはよくよく縁がなかったようです (^ ^;



シーズンが終わってみれば、JWAは選手権十一戦中五戦で勝利し、そのうち三戦はワンツーフィニッシュ。
残り六戦のうち三戦はマルティーニの勝利で、前年に続きポルシェが国際メーカー選手権を獲得しました。
この間、チームの勝ち頭であったロドリゲスをアクシデントで失う**悲劇を乗り越えての、堂々たる、まさに横綱相撲の勝ちっぷりでした。
**ロドリゲスはシーズン終盤の1971年7月11日、プライベーターのフェラーリ512Mを駆ってノリスリンクで行われたインターセリエに出場、事故で還らぬ人となりました。


ガルフとポルシェの時代は、これにてお終い。
CSIのレギュレーション改定で917を使用できなくなったポルシェは、翌年の世界メーカー選手権争いから撤退、JWAとの委託契約も終了します。
ポルシェのレーシングカーが公式にガルフのカラースキームをまとったのは、実は'70~'71年の二シーズンだけだったんですね。
そしてシーズンオフには、ロドリゲスの後を追うように、ワークス・ポルシェを牽引してきたエースドライバーのシフェールも他界。
ひとつの大きな時代が終わった、感があります。
あまりに強く、あまりに儚く...わずかな時間の中で人々に鮮烈な記憶を残したチームでした。

左がシフェール (享年35歳)、右がロドリゲス (享年31歳)。
シフェールは1971年10月24日、BRMで出走したF1レース中の事故で、還らぬ人となりました。
同じチームながら強烈なライバル関係にあり、時にはサイド・バイ・サイドの激しいトップ争いを演じたふたり。
早すぎる死が悔やまれます。




その後のジョン・ワイヤーについてあと少しだけ。
ポルシェとの契約を終えたワイヤーは、次のシーズンから再びミラージュで耐久レースに参戦を開始します。
アストンマーチン時代からの片腕、ジョン・ホースマンと共に完成させたミラージュM6。
オープン二座のオリジナルボディに、フォード・コスワースDFV のF1用3リッターV8エンジンを搭載したスポーツプロトタイプ・マシン。
デレック・ベル、ジィズ・ヴァン・レネップ、マイク・ヘイルウッド、バーン・シュパンらを擁し、プライベーターとして世界メーカー選手権にエントリーしました。
チーム名は “ガルフ・リサーチ・レーシング・カンパニー”。



当初はフォーミュラカーのエンジンを耐久レース用に手懐けるのに苦労したものの、M6→GR7→GR8と熟成を重ねるにつれマシンの完成度はアップ。
'75年には、ついにチーム監督として通算四度目のル・マンの栄冠を勝ち取りました。
画像は'75年ル・マンの勝者、デレック・ベル/ジャッキー・イクス組のミラージュGR8。
このカラースキームのマシンは...そしてイクスはやっぱり強かった b(^-^;



この勝利を花道に、ワイヤーはチームとマシンの一切をグランド・ツーリング・カーズ (GTC) に売却し、引退を決めます。
1950年代から二十年以上にわたってスポーツカー耐久レースの最前線にいた名伯楽は、静かに現場を去りました。
'70年代を共に駆け抜けたガルフのカラースキームも、しばしの間、表舞台から消えることになります...


つづく。
Posted at 2013/04/06 08:25:09 | コメント(4) | トラックバック(0) | カラースキーム考察 | クルマ

プロフィール

「オレは根っからのポルシェファン。そしてまた、それは最高のモノでなければならない。それでこのポルシェの究極的モデルともいえる、3リッターのターボをしとめたのさ」...
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