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2013年09月23日 イイね!

セミトレ研究序説 Ⅱ;セミトレの基本的な動きとその長所・短所




 前回の続きです・・・。


 さて、セミトレの基本的な動きについては、









 この特集記事が、これまで読んだ書物の中では一番分かりやすくセミトレの動きを解説していると思います(本当に今回の企画、もろずみ先生に助けられておりますね・・・)ので、この記事を中心に・・・







 これらの書籍も参照させて頂き、自分なりの解説を行いたいと思います。

 なお本文中の引用は、上記5冊から大半行わせて頂きました。フェアユースである旨を明確化するため、後日インデックスを付ける予定です(追記;10/19 インデックスを付記しました)。


 またこれらの書籍の選定にあたっては、

 http://type-z10.com/report/catid_86-itemid_650.html

 が大いに参考となりましたので、この場をお借りしてお礼申し上げます。





 さて、セミトレの基本的セッティングは、





 ① 上から俯瞰して;アーム後退角によるセッティング





 ② 前後方向から見て;アーム下反角* によるセッティング
    * 基本的に、アームの上反角(バンザイアーム)のセッティングは X のようです(後述)。





 ③ 横方向から見て;アームピボットと車軸との位置関係
   (多くが「前下がり」の姿勢をとるが、これがテールスクォートの原因となる)



 の3方向から分析する必要があります。

 前述の記事はそのあたりを非常にうまくまとめているため、基本的にコピペしつつ、補足的に解説させて頂きます。




 ①上から俯瞰して;アーム後退角によるセッティング







 後退角の深いセミトレは、深くロールしても外側輪が対地キャンバーを立てる(=ふんばる)ように動かすことができるのですが、一方でセミトレの「癖」である、バンプ/リバウンド時のキャンバー/トー変化も強くでてしまい、操安性に悪影響を及ぼしやすいという問題があります。

 それを避けるため、特にスポーティーカーでは後退角が浅くなる(=フルトレに近くなる)方向に進みましたが、そうすればキャンバー/トー変化は少なくなる反面、セミトレの長所たる、ロール時に対地キャンバーを立てる動きもまた減少し、深いロールでは外側輪がポジティブキャンバー気味になりやすくなります。

 そのため基本的に、後退角の少ないタイプのセミトレは、あまりロールを許さず(=固い足。スポーティーカー向け)、またイニシャル状態でネガティブキャンバーをやや強めに付けておくとかの工夫が必要になるかと思います(Z31 などはそういうセッティングですね)。




 ② 前後方向から見て;アーム下反角によるセッティング




 アーム下反角は、ロール時の外側後輪をトーイン方向にもっていくためであることが説明されています。


 また、ネット検索で見つけたのですが、

 http://blogs.yahoo.co.jp/fdkuro/31411370.html

 では、別の視点からアームに上反角が付くことのまずさを解説しておられます。


 アームの上反角(バンザイアーム)は、ただでさえ操安性でシビアな面をもつセミトレにとって「百害あって・・・」であること、「車高を弄るなら、ロールセンターの再調整は必須!」 ということがご理解頂けるかと思います。




 ③ 横方向から見て;アームピボットと車軸との関係






 とくに後退角の深いタイプのセミトレでは、リバウンド時のポジティブキャンバー/トーアウト傾向を抑えるため、多くが「前下がり」の形態をとっています。

 すごく簡単に言うと、擬似的にイニシャルの状態でリヤサスが「少し縮んだ」ような状態にしている訳ですが・・・・



                                        (巻末参考文献 4) より)

 これがテールスクォートの原因となる訳です。



 じゃあ・・・



 写真は海外サイトから拝借した、 E21 型BMW 初代3 シリーズのセミトレ。
 こんな風にアームピボット位置を高くしてやればテールスクォートは抑えられるじゃないかと誰しもが考える筈ですし、確かにテールスクォートについてはその通りでしょうが、前述のように、とくに後退角の大きいセミトレでは、リバウンド時のポジティブキャンバー/トーアウト傾向がでやすくなるでしょうし、ピボット位置の上昇によってロールセンターも高くなり、ジャッキング現象もおこしやすくなるなど、挙動がシビアになりやすいという問題もあるようです。



                                        (巻末参考文献 2) より)

 また、サスメンバーがリヤシート下に位置するセミトレは、アームピボット部位を高くすることでスペース上の問題もでてくるそうです。






                                        (巻末参考文献 3) より)

 なおロールセンターの話は、これまた走り屋さんにとっての一大テーマでして、素人のわたしごとき
があまり口をさしはさみたくないので、

 http://www5.plala.or.jp/Fulcrum/eng/collections/rena/re21.htm

 などのサイトをご参照下さいませ。






 この動画の最後に、あのニキ・ラウダ帝王が E21 型BMW を駆る CM がありますが、E21のコーナーリングフォーム、たとえラウダ帝王の神ドライビングをもってしても、何となく腰高で安定感に欠けるように思うのは自分だけでしょうか・・・



 ともあれ、日産車のような深めの後退角、低めのアームピボット位置のセミトレでは、どう調整してもテールスクォートの問題は解決困難なように思います・・・。






 ・・・・ここいらで、セミトレの長所・短所を整理してまとめたいと思います。


 セミトレの長所としては;




 ① シンプルな構成(メンバー、左右アーム、ショック&スプリング、の3点が基本。ブッシュ類の数もマルチリンクなどよりずっと少なく、低コスト&メンテも楽)





 ② メンバー/アームを、リヤシート下部~背部に配置するレイアウトによりスペース効率がよい。

 今でこそ安全対策、およびガソリンタンクを樹脂で自由に成形できるようになったので、ガソリンタンクをリヤシート下に配置する車種が多いと思いますが、かつてのセダン型乗用車はガソリンタンクをリヤシート背面(もっと古くはトランクルーム床下)に設置する車が多く、リヤシート下の空間にメンバー/サスアームをすべりこませるレイアウトが可能なセミトレは、IRSの中では比較的スペース効率のよい形式だったと考えられます。




                                        (巻末参考文献 4) より)

 ③ 突起乗り越し時、アームの後方引っ張り力により衝撃が緩和され、またリンクなどでサスの動きが制限されにくいのでサスストロークが長く、従って乗り心地をよくしやすい。





 ④ コーナーリング(ロール)時に、外側輪が対地キャンバーを立てる(ふんばる)ように動き、しかもそのセッティング幅がある。

 これがフル・トレーリングアーム(フルトレ)だと、基本的には車体のロールに従って外側後輪はポジティブキャンバー方向に巻き込み、外側後輪のグリップ力は低下します。

 ちなみに、この挙動が昔のFF車の強いアンダーステアを減弱する方向に作用したので、昔のFF車ではリヤにフルトレを用いることが多かったという訳です。




                                        (巻末参考文献 3) より)

 ⑤ ブレーキ力はトレーリングアームを介して車体を下に引き下ろす方向に作用し、ノーズダイブが緩和される。


 といったところでしょう。




 
 そして逆に、セミトレの欠点は;


 ① 既に述べたように、荷重や重心移動によるキャンバー/トー変化が大きい(とくにアーム後退角が大きい場合)。それを避けるべくアーム後退角を小さくすれば、フルトレに近いサス運動となり、上記メリットの④が生かしづらい。





 ② 発進・加速時のテールスクォート現象(前述)。



 ③ ボディとの剛的結合点が少ない;NVH対策に不利。



   この指摘は、両角氏の解説を読んで初めて気が付きました。



 写真はF31 のセミトレ。
 剛的な結合点は、左右のサスメンバーブッシュ(マウントインシュレーター)、およびコイル/ダンパー上部のアッパーマウント部の計4点のみ(+副結合部位としてのデフマウント部)です。

 しかも、後述するトーコントロール機能をメンバーブッシュにもたせようとすると、ここをあまり強く剛結する訳にはいかず、これらのブッシュ類には相当の応力がかかるため、セミトレをOHする際にはこのあたりのブッシュをきっちり変えなければ初期性能を維持できない・・・ということは皆様ご承知のことと思います。





                                        (巻末参考文献 2) より)


                                        (巻末参考文献 5) より)

 また後述するコンプライアンスステア対策のためには特に、デフマウントの横方向への剛性を高めてやる事が重要なようですが、デフマウントをあまり固めるとデフ系の NVH が後部座席などに伝わりやすくなり快適性が損なわれる・・・・という問題も発生します。
 (ということで、セミトレ車にお乗りの方はデフマウントゴムの状態にも気を配らなければなりませんし、ここをやみくもに強化することについても慎重さが要求されると思います)




 ところで比較のため、同じMF誌の特集号に掲載されていた20系ソアラ/70系スープラのサブフレーム(ボディとは6点でマウント)を見て頂きたいのですが・・・、リヤサスのマウンティングに、これだけの差があります。

 まあ両角氏は「かなりの重量をもつサブフレーム+サスペンションが、ラバーマウントを介して、ボディから吊り下げられている。したがって、きつい入力を受けると、このマウントから下の重量物が共振してしまい、かえって不快な感覚を伝えることもある・・・」と、決して手放しで賛辞を送っている訳ではありませんが、ともかく素人目にも、ソアラ/スープラの方が圧倒的に「おカネのかかった」つくりである事がお分かり頂けるかと思います(アレッ? またトヨタを誉めちゃったよ・・・)。




 ④ そしてセミトレ最大の欠点(セミトレが淘汰された理由)といえるのが、


                                        (巻末参考文献 5) より)

  「コンプライアンスステア」による、アクセルオフ・トーアウト現象(→ オーバーステアによる易スピン性)だと思います。




                                        (巻末参考文献 2) より)

 セミトレは、横力、後方引っ張り力(=制動力)のいずれに対してもトーアウト傾向に作用するサスペンション形式です。




 (下手くそな絵で恐縮ですが・・・)ただしアクセルオンの状態では、前述のロール・トーイン・ジオメトリーや、駆動力によるサスメンバーへの前方押し出し力などによって、基本的に外側後輪はトーイン方向にサス/メンバーとも動こうとするため、上記の横力トーアウト傾向はそれほど目立たなくなるものと思います。



 しかしハイスピード・コーナーリング中に急にアクセルオフ(=エンブレ)/ブレーキングした場合・・・




 外側後輪には横力・後方引っ張り力の双方が作用するため・・・




 分かりやすくするためオーバーに書いていますが、こんなふうにタイヤ~リヤサスがトーアウト方向に回転するような力が強く働くのです。


 ハイスピード・コーナーリング中のアクセルオフやブレーキングにより、リヤ外側輪がトーアウトしたら・・・容易にオーバーステア~スピンモードになります。

 運転の上手な人ならともかく、普通の人にはけっこう恐ろしい現象です・・・




 こういう挙動は、車がハイパワー&高速に、また車重が重くなるほどに(=慣性力が大きくなるほどに)重症化する訳で、1980年代に(ハイグリップタイヤの助けも得て)一気に高性能・高速・重量化した各車の性能に対し、各社のセミトレも、

 ・アーム後退角の減少
 ・アーム/メンバー等の剛性強化、ピボット部のスパン延長
 ・メンバーブッシュ機能の見直し(後述)
 ・トーコントロール機構の追加(BMW/FC3S/140系クラウン等)

 などの改良・進化で対抗しようとしたものの根本的解決とはならず、MB190 を嚆矢としたマルチリンクサスの流れに、日産・マツダを含め各社が一気に追従していき、いつしかセミトレサスは過去のものとなりました・・・。





 ・・・と、ここまでが長い前ふりです(笑)。


 次回は、本題のメインテーマである・・・




 
 アームピボットやメンバーブッシュについて、自分なりの解釈を行いたいと思います。





 ではでは。




 * 9/27 一部加筆・修正を行いました。



Posted at 2013/09/23 05:32:03 | セミトレ研究序説 | クルマ
2013年09月23日 イイね!

セミトレ研究序説 Ⅰ;セミトレの歴史的変遷

セミトレ研究序説 Ⅰ;セミトレの歴史的変遷

 さきほど、ようやく大阪より帰宅しました・・・。

 皆様、前回の拙ブログにコメント&イイね!、大変ありがとうございます m(_ _)m。



 本当は皆様へのレス&訪問こそ先にすべきなのは重々承知しておりますが、その前にこの記事を書き始めておかなければ、なかなかブログ継続の勢いがつきそうにないもので・・・・ご容赦のほど、何卒宜しくお願い申し上げます m(_ _)m。







 さて最近のわたくし、セミ・トレーリングアーム式サスペンションの研究を通じて脳のセミ・トレーニング(笑)をしているところです。昨日も、講義があまり退屈な時には・・・






 こんな感じで研究しておりました(苦笑)。


 
 さてセミ・トレーリングアーム式サスペンション(以下セミトレ)については、往年の日産車乗りやマークⅡ乗り、BMWマニアの方などであれば皆様勉強された事がおありになろうかとは思いますが、自分なりにおさらいと解釈をしていきたいと思います。


 なお、自分の解釈については素人ゆえ間違いも多々あるかもしれませんので、お気付きになられた方は是非仰って頂ければ・・・と思います。




 Ⅰ. セミトレの歴史的変遷


 これにつきましては、以前にみん友のyamada25tm 様がブログ

 http://yamada25tm.exblog.jp/14723503/

 で詳細な解説をなされておられますが(その節は大変お世話になりました! 最近ご無沙汰しており申し訳ありません・・・)、その後自分なりに得た知見をいくつか追記したいと思います。






 皆様ご存じのごとく、FR車のセミトレ式リヤサスは1962年にBMW 1500 が、





 そして日本車では1967年にかのブル510 が採用して以来、マルチリンクサスの出現までのおよそ20年間にわたり、各種FR車のリヤ独立サス形式の「定番」となったものです。


 現代の視点からセミトレを悪しざまに罵る方もおられますが、BMW/ベンツ/ポルシェ(924/944)をはじめ、各国のFR車に長らく採用されたという事は、それだけ当時としては優れたサス形式だったといえるでしょう。



 さて、日産車に搭載されたセミトレは大まかに分類すると

 ① 510ブルから始まる第1世代(解説はyamada様ブログをご参照下さいませ)




 ② 810ブルから始まる、コイル/ダンパー同軸式に変化した第2世代




 ③ そしてZ31/S12 の、アーム後退角減少、コイル/ダンパー別置式に「回帰」 した第3世代


 となろうかと思います。








 われらが F31 のセミトレは、Z31 より年式は新しいものの、形態学的(アーム後退角約23度、コイル/ダンパー同軸式) には第2世代セミトレの最終進化形だといえると思います。


 
 ちなみに、世評のきわめて低い 810ブルですが、前述のように新世代セミトレの導入、マイチェンではクロスフロー・2プラグ・急速燃焼方式のZ型エンジン導入、さらには・・・







 導入したばかりのリヤサスにさえ、細かな改良がなされております。
 (CG誌78年3月号記事より抜粋)


 キャスターの立て方やデフマウント、またサスメンバー自体も変更されるなど(狙いはロールセンターの低下でしょうか・・・)、かなりの変わりようですね。

 しかもこの後まもなく、角目になる別のマイチェンが行われます(なぜ同時にやらないのか・・・・)。



 ・・・ということで 810ブル、日産の主力車種としてかなり真面目な技術的改良が繰り返された車なのだと名誉回復運動をしておきます♪。





 あと、この第2世代日産セミトレの源流について、前述のyamada 様のブログのコメントで当時の自分は「E21型BMW 3シリーズあたりでは?」 とミスリードしてしまいましたが・・・






 
 この本を読むと、どうやらもう少し前の世代、2500/2800シリーズや初代5シリーズがコイル/ダンパー同軸式セミトレの源のようですね。





 ところで、国産車では日産とマツダが BMW にならってか、コイル/ダンパー同軸式セミトレを採用していきましたが、他メーカーでは、例えば







 オペル・セネター、そして・・・







 同世代のトヨタ車の多くも、コイル/ダンパー別置式セミトレを選択していたようです。

 (これでようやく、先日快く撮影のご許可を頂きました時津さまの GX61 の足回り写真をブログに使うことができました♪ 。その節は大変ありがとうございました! )




 そしてBMWも、3シリーズでは・・・





 E21 ではコイル/ダンパー同軸式であったのが、
 (画像は海外サイトより拝借しました)







 E30 ではコイル/ダンパー別置式に「回帰」しています(なお上級車種の5/7シリーズについては、一貫してコイル/ダンパー同軸式が採用されていました)。




 コイル/ダンパー同軸式と別置式のどちらがよいのか、それぞれ一長一短があるのでしょうが、自分が今まで読んだ文献にもあまり詳しくは書かれていないので、あくまで自分なりの推測で書いてみます(間違っていたらご指摘下さい!)。


 コイル/ダンパー同軸式のメリットとして考えられるのは、

 ・ (とくに高さ方向で若干スペースは取られるものの)サスストロークを稼げ、乗り心地の
   向上に繋がる。

 ・ NVHの入力点がアッパーマウント部に集中する構造;そこを重点的に「押さえ」れば、
  NVH の改善・対策に結びつけやすい。




 (810 ブル登場時のCGインプレ記事より)

 
 これを読んでも、コイル/ダンパー同軸式のメリットは主に快適性の向上にありそうです。





 その他上記文献(巻末参考文献 3) )には、コイル/ダンパー同軸式のメリットとして、車体への入力を減少させることでブッシュ類への負荷を減らし、防振および操縦安定性への設計自由度を増すことができる、とあります。




 一方でコイル/ダンパー別置式の利点としては、コンパクトにまとめやすい(とくに高さ方向)→ トランクスペースの拡大、低床化、また車高を低くしやすい(=低重心化)、といったところかと思われます。



 三菱のシャリオ~グランディスが長年にわたりセミトレを採用し続けたのも、このあたりが理由だったように記憶しておりますし、セミトレの元祖&本家BMW のセミトレ最終車種において、コンパクトカーの3シリーズ(E30)がコイル/ダンパー別置式に「回帰」 した後も、中/高級車の5/7シリーズ(E32/E34) ではコイル/ダンパー同軸式を継続し続けたことを見ても、あながち大きく外れていないかとは思いますが、本当のところはどうなんでしょうか・・・。





 さて今後は引き続き、

 Ⅱ. セミトレの基本的な動きと長所・短所(=セミトレが淘汰された理由)の基本的おさらい
 Ⅲ. サスアーム(とくにピボット部)とメンバーブッシュ(マウントインシュレーター)、
    および(日産セミトレには関係ないですが)トーコントロールリンクについて
 Ⅳ. my F31 の大規模補修時に適用する「かもしれない」サスチューニング


 といったメニューで続けていく予定です。


 というか、これがボトルネックになって、これを書かないと他の記事に進めませんので・・・・





 それでは、続きをお楽しみに♪。 


Posted at 2013/09/23 05:01:29 | セミトレ研究序説 | クルマ
2013年09月22日 イイね!

35年ぶりの湘南電車・・・



 わたくし、金曜の夜から・・・







 仕事関係の研修で、関西某所に来ております。ここでは・・・





 懐かしい103系低窓車も、まだ現役なんですね。

 今回は土曜日から明日までの3日間、朝から夕方まで拘束されているので、フリーな時間は殆どないのですが・・・






 ここを35年前には、キハ81系「くろしお」が出発していたのか・・・と思うと、いてもたってもいられず、今日の講義のあと、





 これまた関東圏では姿を消した201系に乗り・・・






 閉館後のここまで、足を運んでみました。








 お目当てのキハ81をじっくりと見るポジションは、弁天町駅ホームしかありませんでしたが、






 かわりにクハ86 の最初期型を、1978年に幡生で解体待ちの車列を眺めて以来、およそ35年ぶりに再見できたので大満足です!  でも・・・・





 本当はナシ20 の車内でカレーライスを食べたかったな~・・・



 ここももうすぐ閉館・移転のようですが、願わくば、佐久間レールパークの閉鎖→リニア・鉄道館に移転の際、貴重なクヤ165-1 などが解体されたような愚かしい事にならないよう、心から祈っております・・・。





 明日の夜には帰宅の途に就きます。


Posted at 2013/09/22 20:02:14 | | 日記
2013年09月08日 イイね!

ニコイチ妄想族・・・




 セミトレ研究結果について up する前に・・・気になる中古車の紹介を♪





 自分の長年の憧れ&多分、F31 より自分にはずっと似合っていそうな(苦笑)、この 910 ブルのタクシー仕様車です!!





 現車は、タクシーインパネにメーター&無線、オートドアまでついたモノホンです!

 そして・・・





 この、鉄板むきだしの黒ビニール内装こそ、乗用仕様ではなかなか得られない雰囲気ですね。




 あ~欲しい・・・・


 ただし現車はけっこう傷んでいそう&意味不明のサスカット&アルミ、そしてLD20 というのは遅い、うるさい、振動が酷い、さらには環境にも優しくありませんので、これは部品取りに回して・・・






 以前に県内で売っていたような(写真はチョ~様過去記事より拝借しました m(_ _)m )、低グレード乗用仕様を見つけてニコイチにすると、楽しいタクシー仕様の完成です♪。




 F31 に大金つぎ込むより、こっちの方が希少で楽しいかも・・・などと、イケナイ妄想をしてしまいました。というか、お金があれば絶対実践してみたいのですが・・・・(泣)。



 ・・・どなたか、ビンボー人の自分に代わってこのプロジェクトを実行してみませんか?(笑)。





 ではでは。




Posted at 2013/09/08 12:40:59 | その他の日産車 | クルマ
2013年09月05日 イイね!

「大失敗」 の家族旅行(その②);レンタカーのマークX 250Gが、自分を窮地に陥れたのです・・・・(苦笑)



 (現在は「お友達限定記事」に移管済みの)前回ブログの続きです・・・・


 今回の家族旅行、何が「大失敗」 だったのかというと・・・・








 ご想像の通り、この車です。

 マークⅡ、もといマークX の標準グレード「250G」(OPのナビ付き)、昨年のマイチェン後のモデル(約9000km 走行)なのですが、その完成度とバリューの高さには日産党の自分もシャッポを脱ぎました・・・。






 メカ的には特別目新しさのない、2.5LのGRエンジン+アイシン6AT、シャシーもゼロクラ以来の10年選手なのですが、それだけに十分に熟成された感があり、パワートレーン系のスムーズネス(とくにアイドル振動の少なさ)、シュアなステアリングフィール、クセがなくてバランスが良く、雨の山道でも安心して飛ばせるハンドリングは、ちょっとした驚きでした。


 また自分の走り方くらいでは十分な印象のボディ剛性感で、なんでも昨年のマイチェンでは、

 http://response.jp/article/2012/11/26/185798.html

 http://response.jp/article/2012/09/15/181391.html

 などを読むに、通常の日本車のマイチェンではあり得ないボディのスポット溶接の追加まで行われたそうです。





 同じく、自分の走り方くらいでは十分な容量のブレーキ(かつ、停止寸前のマナーも良好)であり、タイヤサイズと銘柄のチョイス(DNA dB 215/60R16)も適切。その走行性能はお世辞抜きに「200万円台のクルマとは思えない」レベルだと感じました。これには本当におみそれしました・・・












 室内も、プラや布地の素材質感こそかつてのGX81 あたりには及びませんが、全体のデザインやメッキパーツ、木目調パネルの使い方の巧みさにより、少なくともパッと見には、これまたとても200万円台のクルマとは思えないレベルのものでした。





 現車はオプションのベージュ内装だった事もあり(とはいっても、250G でこの内装色を選べるのは白か銀だけという寂しさですが・・・)、広く明るい雰囲気で、フロントシート(パワー式)の座面サイズや座り心地もまずまず。またリヤシートには手動ながらリクライニング機構も付き、妻子とも「広いね~」「楽ちんだね~」を連発しておりました。






 エクステリアデザインは人それぞれの好みがありましょうが、昨年のマイチェンは

 http://www.carsensor.net/contents/testdrive/_20646.html

 によれば、ボンネットやフェンダーを変えることなく、ライトユニットとバンパー/グリルの変更のみで大きく印象を変えるのに成功しており、このあたりも流石にトヨタらしい秀逸さです。




 ・・・あまりホメ過ぎるとmeganet らしくないので(苦笑)、気になった点をいくつか。





① Aピラーは太く傾斜が強いため、自分のドラポジでは右コーナーでの視界がいまいちでした。

② エンジンノイズの遮断は秀逸ですが、遮音材にグレード間格差があるのでしょう、ロードノイズの遮断はそれほどでもありませんでした。
 でもこれは、購入後にアンダーコートの追加塗布やオトナシートの貼付などのDIYを行う楽しみがあるという事でもあります(笑)。

③ ダンパーも、コスト要件のためか微小振動の吸収性が今一歩のように思われました。
 ただし、そういうのが気になる人は「Frequency Adaptive Damping ショックアブソーバー」付きの上級グレード「プレミアム」を買えばいいし、DIY 好きな人はアフターパーツで改良すればいいだけの話で、普通に飛ばす分には十分な仕事をしてくれます。

④ ジグザグ式のシフトゲートは(慣れのせいもあるかもしれないが)やや使いにくい。



 ・・・という事で、上記のうち②, ③ は、最初から上級グレードを買うor 購入後に弄ることで解決できるレベルですし、とにかく「200万円台」のクルマでこれほど完成度の高いものはなかなかないと思います。


 

 
 250Gは約270万。これにOPのナビ(43~50万)その他を付け、そこから値引いて車両価格300万、という価格設定なのでしょうね・・・。




 いや~、meganet も意外なほどの大絶賛ですが、いちばんの問題はこのクルマに乗った後の家族の反応・・・・



 「ベンツアウディじゃなくてもいいから、狭苦しくてエアコンの効かないメガーヌや家族が乗れない金食い虫のレパードなんか売り払って、せめてこのクルマくらい快適なのを買ってよ!!」「このクルマいくら? 270万? メガーヌより安いじゃないの!?」


 「・・・・・・・確かに快適だけど、あんまりスムーズに楽ちんに走るから面白みがないし(言い訳)、普段の街乗りや子供の送迎にはこのクルマはちょっと大きすぎるよ。税金だって2.5L だと高くなるし・・・・」


 「アンタは何の役にも立ってないレパードに、毎年高い税金払ってるじゃない!!」


 「・・・・・ひでぶ~。。。」


 
 実にごもっともな意見だけに、もはやぐうの音も出ません・・・・



 ・・・とりあえず今後は、長距離旅行の際にはなるべくこのクラスのレンタカーを使おうよ・・・・という事で、何とか家族をなだめすかせたつもりですが・・・・


 「ア~ッ、マークX を選んだのは大失敗だった!! 世の中にはバリューが高く、もっと快適なクルマがあることを知られてしまった。。。。。」



 ・・・・という訳なんです(汗)。



 日産党の自分が言うのも何ですが、このマークXは実にバリューが高く、そしてトヨタのエンジニアリングの良心すら感じさせるクルマでした。300万円以内で何がおススメかと問われれば、今のところ自分のイチオシですね。






 ・・・・でも、これだけ誉めあげておいて言うのも何ですが、大の日産党であることを差し置いても、自分はどうしてもこのクルマを所有するという気になりません。

 
 何故なら・・・








 この「筋肉脳」 的キャッチフレーズのクサ過ぎる世界観を共有する気にならないからです。。。。



 だいたい「走り続けるオレたち」 とか、「深く研究・考察しているブ●グ」 とか、そういう表現って、自分から言うようなもんじゃないだろうって思います。

 「走り続ける=常にadvance している」 かどうか、「研究・考察内容が深い」 かどうかは、他人が評価してナンボのものですからね・・・


 自分で自分の事を「オレは休むことなく走り続けてきた」 なんて公言するヒトは(主に団●世代を中心に)自分の周囲にも複数いらっしゃいましたが、そういう御仁はえてして独善的・独裁的・攻撃的・非内省的ではた迷惑な事が多かったように思います。


 クルマはオーナーの美意識や自己表現に繋がると考える自分としては、折角のイイ車も、こういう男根主義的・独善的広告はかえってイメージダウンにしかならないと感じますね・・・・




 それに加えて、「オレたち」ってフレーズ、われわれの世代では・・・・







 どうしてもこれが頭をよぎってしまいます・・・・


 これがまだ「オレ・タチ」なら・・・・






 カッコイイとも思えるんですけどね。。。




 誤解なきよう申し添えますと、自分は決してマークX を愚弄しているのではありません。


 いやむしろ、マークX から感じられる、厳しいコスト制約の中でエンジニアや製造者が最善を尽くし、安価で良質な製品を提供しようとしたその姿勢に共感するからこそ、電痛あたりの下らんマーケティング屋がそれを「筋肉脳の直線番長ドヤ顔グルマ」のようなイメージで売りつけようとするのはナンセンスだと言いたいのです。






 少なくともこのマークX 250G は、「美しき正統」マークⅡの後継者たるに相応しい、万人向けのするイイ車だと思えました。


 そろそろトヨタも「痛い奴ら」と距離を置いて、地に足が付いた正統派のマーケティングを目指すべきだと思うんですけどね・・・。




 ・・・・って、思いっきりトヨタを応援してどうするんだ俺は(苦笑)。



 ・・・・日産もちっとは頑張らんかい!!





 ではでは。



Posted at 2013/09/05 01:29:08 | その他のクルマたち;国産車 | クルマ

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「昨日は某市の夏祭り。普段は路線バスなど走らない(狭い)道路を迂回路として次々とバスが駆けぬける様も、いとをかし。」
何シテル?   08/05 08:20
ファーストカーであるメガーヌ・ツーリングワゴン1.6(2009年購入、ph. 2.5) に加え、2011年に縁あってF31レパード・アルティマターボを購入し、2...
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2009年よりわが家のアシ車となっているメガーヌワゴン1.6(ph 2.5)です。 簡 ...
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大昔の愛車、1984年式 Y30 グロリアセダン(V20E SGL、ベンコラ)。 簡単 ...

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