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2023年12月03日 イイね!

忘備録;まもなく15年を迎える my megane の延命部品確保に向けて。


 注:あくまで忘備録ですので「イイね」は不要です。





 まもなく15年を迎える my megane。メガーヌⅡにお乗りの方は大体15年を上限に、種々の理由により降りてしまわれる(→廃車)ようですが、自分としては何とかその「結界」を超えて延命させるべく、そのために確保/交換しておくべきパーツをリストアップし、少しずつ購入/予防交換しておく方針としました。
 大ぶつかりやエンジン/ATお釈迦であれば、それはもう「寿命」と諦めます(それでも直してやる!という程の執着心はありません)が、ささいなパーツが故障→部品製廃・車検通過不能のため廃車、というのは、流石に悲しいですからね・・・。人間だって、大事故や心不全で亡くなることはあっても、ささいな病気で安楽死にはしないじゃないですか。。。(注;あくまで個人的意見であり、ひと様への批判では決してございませんので、悪しからずご了解下さいませ)


 
 閑話休題。以下、みん友様や他のメガーヌⅡ乗りの方の記事、レパードでの経験に基づいて作成した、ストック/予防交換すべきパーツリストです。◎は重要パーツ、〇は準重要パーツ、(純)は要純正新品、(非純)は中古/サードパーティーで可、赤字は次回車検時に依頼する予定のもの、の意味です。

① 燃料系
〇燃料ポンプ
◎燃料系配管
◎燃圧レギュレーター

② 吸入系
エアフローメーター MAP(吸気圧)センサー(非純)

③ 冷却系
◎リザーバータンク
・電動ファン(非純)
〇ラジエーターホース(純)
(ウオポン、サーモは2020年交換済みだが、予備ストックしても悪くはないかもしれません)

④ 排気系
〇マフラーマウント *次回交換の際に2セット購入、1個をストック化。

⑤ 外装系
・左リヤテールランプ(レンズそのものよりカプラーが欲しい)

⑥ 窓まわり
◎ウインドウウォッシャーポンプ/モーター
・ホース、分岐、ノズル
〇レギュレーター・アンプAssy x4 (とくに運転席側は新車以来未交換なので◎。
 後ドア用のもワゴン専用品=部品供給が早く終了する可能性あり要早期確保か。)
・運転席側PWスイッチ(非純)
◎リヤハッチ開閉用ソレノイド

⑦ エアコン
◎コンプレッサー
◎ファンブロアレジスター
◎エアミックス
〇ブロアファン(非純)
〇リキッドタンク
〇高圧・低圧ホース
〇コンデンサー
・中古エアコンコントロールパネル

⑧ AT
ATソレノイドバルブ、ストレーナー、オイルパンガスケット
シフトポジションセンサー

⑨ 足まわり
・ショック(SACHS)
・アッパーマウント
ロアアーム
・タイロッドエンド
・スタビリンク
・ハブベアリング

⑩ その他
・EGコイル
・オルタネーター、セルモーター
・EGマウント・Mマウント計4点(純) *2020年交換済みだがそろそろか・・・
車速センサー
・中古インフォメーションパネル
・純正中古CDデッキ(ルーテシアⅢのものでも代用可)
・エアバッグ作動センサー
*ステアリングラックassy.


 ・・・これだけのものを揃えるには相当の金額が必要ですが(汗)、幸いメガーヌⅡはかつての欧州ベストセラーだけあって、エンジン/足回り関係はまだ部品流通が大丈夫そうなこと、特にエンジン(K4M)はカングーⅡ前期やルーテシアⅢまで使用されていたため、補器部品を含めそう簡単には部品供給が途絶えないであろうと踏んでおり、まずはそれ以外の細部パーツからすすめていこうと思います。
 
 あと15年(!!)my megane を保たせたとしたら自分も70歳弱、その頃には自分が車の運転をリタイヤするか、ガソリン車自体がレアな趣味領域のものになるか、あるいは自分自身がこの世に存在していないか・・・ですので、ともかくあと15年ほどmy megane を延命させるのを目標に、

https://s-hokusyo.com/modules/ipit/search.php?m=RENAULT&model=%E3%83%A1%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%8C&type=%E3%83%A1%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%8CII&cp1=&cw=

なども参考にさせて頂きつつ、そろそろちまちま頑張りたいと思います・・・








 ではでは。

Posted at 2023/12/03 15:36:37 | Renault Megane | 日記
2023年07月30日 イイね!

「何シテル?」の続き;気になる、気になる中古車達。


 先ほど、「何シテル?」;

 https://minkara.carview.co.jp/userid/549571/nanisiteru/71440803/detail.aspx

にちょろっと書いたテーマに自分でハマってしまいましたので(苦笑)、もう少し気になる中古車を数台紹介してみる事にしました。なおリンクは「あえて」貼りませんので、興味のある方は g●o-net で検索してみて下さい。




 独;さきほど紹介した車は、言うまでもありませんがE32の735i・最初期型です。品川33、1オナ、低走行・・・素晴らしい!




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 英;ドイツが「品川33」なら、こっちは「品川3」です! レアな「420」というのも素敵ですね。なお、ジャガー420 についてはWiki;
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%BB420

をご参照下さい。同時期の「420G 」ほどバカでかくない(特に車幅)のも日本で乗るには良いでしょうし、(レストアベースとしての)価格もお手頃。英国に送ってレストアすることも困難ではないかもしれません。




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 米;桑田佳祐のCMなどもあり当時結構売れたセビル。今ではどこに行ったのやら・・・この個体は超低走行、ガレージ保管、さらに渋いグリーンが良い雰囲気です。ノーススターの初期型?そこは自己責任でどうぞ(笑)。




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 仏;今回の検索では604もルノー25も、ましてや505も607ですらも見つからなかったので・・・車というよりこのお店、XMを初期型から最終型まで3台揃えだなんて「あなたもほんと好きねぇ」の世界です(笑)。




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 伊;初期型の164とか桃レザーw(分かるヒトだけ笑えば良しw)・ヌヴォラブルーの166とかにしようかとも思いましたが、イタ車はやっぱりスポーツカー!
 で、このアルフェッタGTV、往年のCG読者であった私のような人間にとっては「アルファといえば伊藤忠」(類;「ジャガーといえば新東洋」「リンカーンといえばニューエンパイア」「ボルボといえば帝人」「ワーゲンといえばヤナセ」, etc.)ですのでポイント高いですし、よくある赤ではなくガンメタというのも渋いです。





 さらに言えば、この個体は4発のようですが、ボンネットをV6用の「もっこり君」に交換するなどすれば、「オクトパシー」仕様を気取ることができるかもしれません♪






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 瑞;最後はロジャー・ムーア繋がりで、あえてこの個体を選んでみました。程度は要レストアといった感じで、ディーラー物かどうかも不明ですが、白の67年式といえば・・・そう!「ザ・セイント」仕様にできるのです!!

 これをバリッと仕上げて疾走すれば、F31なんぞやに乗って「なりきり刑事」してるようなヒトが対抗しようとしても・・・・




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 びしょ濡れになって置いていかれるかもしれません(暴言多謝!)



 ・・・皆様、どれか「刺さる」個体は見つかりましたでしょうか?









 ではでは。


Posted at 2023/07/30 13:42:40 | その他のクルマたち;外国車 | 日記
2023年07月28日 イイね!

このお車について、どなたか情報お教え下されば幸いですm(_ _)m


 皆様、ご無沙汰しておりますm(_ _)m 。


 私事ですが、立場上、色々と相当に気をつけていたのにもかかわらず・・・先日より「木乃伊取りが木乃伊になって」しまい、休養を余儀なくされていました。
 周囲にも様々な迷惑や負担をかけてしまい、悔しくも情けない気持ちですorz…

 皆様もどうぞくれぐれもご自愛下さいませ。




 閑話休題。休養期間にたまたまこんな動画を発見しました。





 この「プリンス1900スプリント」って・・・

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 かの名著によると、1980年代に廃棄処分になったものと理解していたのですが・・・これは精巧なレプリカなのか(しかし、エンジンルームを含めあまりに精巧に再現されているし、こんな超マイナー車をうん千万円かけて復刻する人が果たして存在するのか?)、あるいはボンドカーの2000GTやポルシェ912のパトカーみたく、廃棄処分となる筈がこっそり救出・隠匿されていたものか(だとしたら、何故今まで40年もの長きにわたり全く発覚しなかったのか? また、一緒に処分された筈のR380A-IやCPRB車も現存している可能性があるという事か?)、どういう話なのでしょうか???

 
 レプリカ・本物どちらであるにせよ、スズカで走れるようになるまで仕上げたオーナー/関係者の方々の情熱には、ただただ頭が下がる想いですけれどもね・・・


 このお車について、どなたか情報お教え下されば幸いですm(_ _)m。


 追記;
 https://web.motormagazine.co.jp/_ct/17661221

 https://www.mikipress.com/m-base/2023/10/4844/

 https://octane.jp/articles/detail/9763

などで報道されたように、熱いマニアの方と日産との協力による復元車だったのですね。

 ・・・次は是非、R380A-Ⅲ改を、どなたか復元して頂きたいものです。
Posted at 2023/07/28 01:42:58 | その他のクルマたち;国産車 | 日記
2023年04月24日 イイね!

BSにまつわるエトセトラ その⑥ : BS創立25年行事は、K市の一大ページェントであった



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 BSのマザープラントである久留米工場。その正門を入って左手に(勿論、部外者は立ち入りできませんので正門ごしに眺めるだけではありますが)、やや古びた、今となってはそれほど大きいとも立派ともいえないホールがあります。


 そしてその壁面には、これも大分傷んでおりますが・・・・


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 「25th ANNIVERSARY MEMORIAL HALL」の文字が。

 ・・・・そう。ここは今を遡ること67年前の1956年、本日4月24日からの数日間、BSとK市にとって忘れられない、否、忘れてはならない、一大ページェントの幕開けの地でありました。
 (以下、本稿の白黒掲載写真の大部分は既述の「25周年記念誌」および「30周年 会社概況」より引用させて頂きました。例によって関係者より問題とのご指摘があれば画像削除、もしくは公開先限定に変更させて頂きます)




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 (「ブリヂストンタイヤ五十年史」より)

 そのたった3年前、1953年の大洪水で工場・社宅をはじめ甚大な被害を被ったばかりでしたが、同社のHP;
 https://www.bridgestone.co.jp/corporate/history/story/04_02.html
にもある通り、石橋正二郎はそれを契機に・・・


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木造の社宅や寮を高層のコンクリート建築に改築、また周辺道路の整備に加え、幼稚園、BS会館やクラブ、記念ホールや体育センター等を配する整然とした一大コミュニティーを再構築するのみならず、


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市内各施設への建物やプール等の寄贈、


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そして欧米視察で感じた「あちらは地方都市でも都市計画が行き届いており、文化水準においても、大都市と小都市との差が少ないから、田舎の小都市でも落ち着いて住みよいであろうと感じたのである・・・人間は生活環境の良いことによって幸福を感ずるものである」との理念のもと、K市を文化水準の高い都市とすべく文化センターの建設プランを自身で構想、それを会社の創業25周年のタイミングで落成させ、全国から要人・関係者を招いて記念行事を行うという、稀代の企画・実行能力を発揮することになります。




① 4月24日(火曜日)

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「4月24日の社内式典には約3千名の従業員が出席し、久留米工場内に新設された記念ホールで行われました。式典終了後には、石橋社長はじめ従業員は、25周年を機に編成されたブラスバンドを先頭に4キロの道のりを石橋文化センターまで行進、到着後「BS25」の人文字をプールスタンドに描き出しました。」(上記HPより)


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 またその日の夕方には、翌日の記念式典のためはるばる来日した(当時はジェット旅客機などほぼ存在せず、APLなどによる船旅が主流 or 現代とは比較にならないほどの事故率のリスクを負いつつ時間をかけてプロペラ機で来日するか、のいずれかでした)グッドイヤー代表団を水明荘に招いての歓迎パーティーも開催されたとのことです。




② 4月25日(水曜日)



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 「翌25日の記念式典には、全国より来賓を記念ホールにお迎えしました」と上述のHPには簡潔に記載されていますが、通産大臣やメインバンクの頭取、取引企業の役員、さらには上記のごとくアメリカからグッドイヤー副社長まで招いてという、きわめて壮大なイベントでした。
 しつこいようですが、当時は航空機での移動はおろかブルートレインすらない時代、東京からK市までの国内移動ですら、現代とは比較にならないくらい大変だった事でしょうからね・・・


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 その後は翌日開園予定の文化センターの関係者視察も行われたそうです。




③ 4月26日(木曜日)

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 さらに26日、こんどは秩父宮妃殿下(!)までお招きしての、石橋文化センター開園記念行事が行われます。石橋美術館の開館(九州では別府、鹿児島に次ぎ3番目の地方美術館であったそうです)、プール開きや体育館、テニスコートなどの開場など、大賑わいであった様子がうかがわれます。



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 なお妃殿下はこの後、BS久留米工場を御視察になられ、次いで戦前にご滞在された櫛原の旧石橋邸や、水明荘での歓迎式典にご臨席されたとの事です。




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④ さらに2日あけて4月29日(日曜日)。この日はBSスポーツセンターが開設され、石橋正二郎みずからも参加、従業員とのひと時を和気あいあいと楽しまれたようです。




 それにしても・・・・日本足袋以来の歴史を有するとはいえ、BSとしての歴史は「たかだか」創業25周年。その会社の創業記念式典のイベントに、大臣やら米国大メーカーの幹部やら、果ては皇族までをお招きし、また従業員・市民が一丸となってそれを祝福するという事は、いかに石橋正二郎の企画立案能力と人脈、人徳のスケールが桁外れなものであったかと、今さらながらにして思います。



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(以下、石橋幹一郎氏の追悼集「思い出」より抜粋)

 そして幹一郎氏いわく、この25周年記念イベントの開催が(戦後の労働争議や大量解雇などの影響もあり、いまひとつまとまりがないと感じられていた)社内の融和団結につながり、その後の、

https://www.bridgestone.co.jp/corporate/history/story/04_03.html

久留米工場から東京工場への800人もの配置転換やデミング賞受賞なども含め、以後の会社の発展に大きく寄与したのでありましょう。




 あれから67年・・・(今は他所に居住しておりますが)わが故郷K市も、またBSも、なにかいまひとつ斬新さに乏しく活気のないように見うけられるのが気がかりではあります。前者については今回割愛しますが、BSの経営陣についてはぜひ、創業者のことばである、


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をよく熟考頂いて、安易なリストラやこれ以上の事業売却にはしらず、従業員重視と高い目標設定をもった社内の団結をはかり、また幹一郎氏のことばである、


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をもって、「若さ」と「スピード」を重視した経営刷新に取り組まれますよう、さらには従業員の方々におかれましても、


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の精神で業績向上をめざして頂くよう、祈念してやみません。


 少々辛口のまとめとなってしまいましたが、私自身BSをささやかながら応援すべく、近日中にBS製タイヤを購入させて頂こうと思っております。





 追記;「25周年」のなごりを今に残すものは、かの文化センターやBS通りだけではありません。


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「BSガーデン」の建物も当時のままのようですし、


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 1954年に建設された、かつてのBS会館。その建物を流用・改装したこちらのパン屋さん、大変素敵で美味です! そして・・・





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 何よりこの25周年記念ホール、おそらくは高名なブリヂストン吹奏楽団久留米の練習場として使用されているのではないかと思いますけれども、本当に残して頂きたい建物です。

 何故ならここは、「故郷に錦を飾る」べくこの25周年記念行事にかけた石橋正二郎の熱意とよろこび、それに応えた従業員の団結のしるし、そしてK市民の祝福と歓喜を今に伝える歴史的建造物であるとともに、




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旧陸軍飛行場(どこかまでは分かりませんが、大刀洗、菊池、健軍あたりでしょうか)の格納庫の再利用物件=広義の戦争遺跡でもあり、また今は無き石橋文化センター体育館の「姉妹」でもあるからなのです・・・

Posted at 2023/04/24 06:40:42 | BS関係 | 日記
2023年04月23日 イイね!

BSにまつわるエトセトラ その⑤;1970年代のBS RDシリーズについて(後編)





 前回の拙ブログの後いろいろ調査を試み、1975~79年頃のBSラジアルタイヤの動向がおおよそ理解できたように思われますので筆を進めていきます。ただしまだ未調査の部分もあり、今後とも随時追記させて頂く予定です。



 <1975~76年のうごき>
 この時期は、①1975年初頭、RD-105に扁平率82%のタイプも併売開始 ②同年7月、前述のRD-108発売 ③同年10月頃、70スチールラジアル「RD-106」発売 ④1976年2月、RD-108をベースとするセルフシーリングタイヤ「マクシール(MAXEAL)」発売(当初は155SR12、165SR13の2種類からスタート~逐次拡大) ⑤同年5月頃にはマクシールに扁平率70%タイプ「RD-109」も発売、といった商品展開がみられました。


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( 1975年2月のカタログより引用)

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 https://shashi.shibusawa.or.jp/details_nenpyo.php?sid=4095&query=&class=&d=all&page=37 より引用)


 このうち ①②のRD-105、RD-108については「前編」で解説したので詳細は割愛させて頂きます。


 <追記&写真追加>

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 (CG 1977-4号より引用)
 
 82タイプのRD-105については、当時のファミリアのテスト記事を見つけました。割と平凡・中庸な性格のタイヤであった模様です。




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 (CG 1975-12号より引用)

 ③の「RD-106」については、1975年10月頃発売=RD-108より後発商品でありトレッドパターンもRD-108に類似していますが、番号はなぜか若番です。
 材質やトレッドパターンはRD-108等の「新世代」、ただし構造面(2プライ?)などはまだ旧世代、といった過渡期的商品なのかもしれません。あくまで憶測ですが・・・
 ともあれこのRD-106、RD-100シリーズ=スタンダードラジアルの系譜として当時、複数の国産車の標準装着タイヤとなったようですが、


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 (CG 1976-2号より引用)

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 (CG 1977-4号より引用)


 コスモやローレル2800といった重量級・新世代の足回りをもつツーリングカーとの相性はなかなか良かったようです。


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 (CG 1976-8号より引用)

 ただしΣのようなミドルクラス4ドアセダンとのマッチングは、やはりトレッド面の硬さが災いして今いちであったように思われます。



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 (当時の広告記事より引用)


 また先発の70スチールラジアルであるRD-202との価格差もほとんどなかったようで、いまひとつRD-202との「棲み分け」がはっきりしないように思われ、BSの70スチールラジアルはまだまだ試行錯誤の状態であったものと窺われます。



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 (https://shashi.shibusawa.or.jp/details_nenpyo.php?sid=4095&query=&class=&d=all&page=38 より引用)

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 (CG 1976-5号より引用)


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 (CG 1976-7号より引用)


 ④のパンクシーリングタイヤ「マクシール」については、まず1976年2月に82タイプが先発(トレッドパターンはRD-108と同一との事で、シール材の塗布以外の技術的特徴は同様のものであったと思われます)→ 数か月後に70タイプが後発(こちらは「RD-109」の新番号が付与され、トレッドパターンもRD-106 他の既存タイヤと全く異なっており、これもまた、BSが70スチールラジアルの技術的確立のため様々な試みを行っていた証拠といえるかもしれません)されました。



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 ただし、パンクシーリングタイヤ自体はBFグッドリッチのパテントらしく、また国内販売も「またしても」ヨコハマに先行され(ヨコハマは戦前から1981年までグッドリッチと業務提携関係にあり、その流れで導入が先行したものでしょう。なおヨコハマ「シーレックス」の発売は1975年5月頃)、その後を追いかける展開となり、その後、



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 (CG 1976-8号より引用) 

  

 CMその他の広告展開も行われますが、
   https://www.bridgestone.co.jp/corporate/history/story/06_03.html
にもある通り「予想に反して販売が大きく伸びることはなく、『MAXEAL』の生産は2商品のみで終了することとなりました」(1980年のカタログには未掲載であり、1979年頃終売となった模様)。



 <1977~79年のうごき>
 この時期の新規商品は、①またまた新規70スチールラジアルの「ドリーバード(DOLLY BIRD)」(まだ正確な調査が済んではおりませんがおそらく1976-77年発売) ②そして1978年11月、有名な「スーパーフィラー」構造の新商品「RD-207」の誕生~ラインナップの拡充 ③1979年の「ポテンザRE-47」となりますが、③については今回割愛させて頂きます。



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 (*当初掲載写真とさしかえ。19774月の総合カタログより)


 ①については1976年前半までの資料には出現せず、1977年4月のカタログ掲載の時点で順次販売サイズを拡大中のようであり、おそらく1977年初めの発売で間違いないでしょう また1977年のCG誌をチェックしても新商品紹介記事が見当たらないため、現時点では1976年後半の販売開始と推測しております。デザインについては、これまた今までにない「バードウイング型」トレッドパターンであり、ホワイトレター(後にブラックタイヤも併売)も含め高級志向・静粛性や乗り心地志向のタイヤのようで、後年の「レグノ」の前身のような位置づけのタイヤと思われます。ただし前述のようにBSが70スチールラジアルタイヤの技術を「モノにする」過渡期にあるタイヤであり、メーカー自身あまり多くの拡販広告を行わなかった事もあってか、それほど大きな評判を得ることはなかった模様です・・・



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 そして②=1978年11月にデビューしたRD-207。これが「70」スチールラジアルであった事、宣伝文句が「あのラジアルが乗り心地までものにした。」である事からも分かる通り、「(BSの)70スチールラジアルは硬く重く乗り心地が悪い」「ウエットグリップも今いち」といった評価に対するブレイクスルーを目指し、そしてそれにかなりの成功を収めた記念碑的タイヤであると言えますでしょう。

 スーパーフィラーラジアルの当時談については、みんカラでも徳小寺 無恒さまが、
 https://minkara.carview.co.jp/userid/124785/blog/8825524/
で既におまとめになっておられますが、






 当時BSは大規模な広告宣伝活動を行い商品アピールに努めました。


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 そういえばわたしも自分のBS・モンテカルロ自転車に、当時こんなマッドフラップを付けていましたね・・・



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 (https://shashi.shibusawa.or.jp/details_nenpyo.php?sid=4095&query=&class=&d=all&page=42 より引用)



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 (1980年1月総合カタログより引用)

 
 SFシリーズについてはその後、82テキスタイルラジアルの「RD-115」(発売時期未調査)→ 「アクアコンパウンド」による、さらなるウエットグリップ向上をはかった82スチールラジアルの「RD-208」(1979年4月発売)→ アクアコンパウンド技術を70スチールラジアルにも導入した「RD-209」(1980年初頭発売)、と続いていくこととなります。またトレッドパターンについても徐々に、1980年代的・直線的なパターンが出現しはじめている点にご注目下さい。


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 一方で、それと引き換えにRD-202/203やマクシールといった先行スチールラジアル群は、より先発のRD-201やRD-102 WIDE70 より早く終売(カタログ落ち)となった模様です。次いでRD-105などもおそらく、そう日をおかずドロップしたものと思われます。
 なおRD-201やRD-102 WIDE70 がその後もしばらく生き残ったのは、減価償却の終わった廉価版としての価格面でのメリットや、チューブタイヤ対応の絡みもあったものでしょう。



 以上、1970年代のBS RDシリーズ 乗用車用一般ラジアルタイヤについてまとめてみました。1970年代のBSラジアルタイヤは、テキスタイル→スチールへの流れもあってかなり試行錯誤のあとがみられ、特に乗り心地やウエットグリップの改善には苦労した模様であること、また商品開発的に先行するヨコハマに追いつき・追いこすための努力に傾注していたこと、その中でもRD-108と「スーパーフィラー」シリーズは、その後に繋がる大きなブレイクスルーであったものと考えられました。


 ・・・どなたかお暇な方、1980年代のBSラジアルタイヤについて続きをまとめてみませんか?(笑)。ではでは。


Posted at 2023/04/26 19:35:50 | BS関係 | 日記

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