
以前から唯一の不満点として挙げていた純正シートの悪さ。
アイボリーという汚れやすいという欠点はあれども、その華やかなカラーリングもアルカンターラ×レザーという贅沢なシート生地も気に入ってはいるんですけど、アウトバック(XTを除く)特有のフルフラット機能を備える低いシートバックが、長距離運転において首~肩にかけての疲労感を増幅させます。
ヘッドレストを上げれば解決するのかとも思いましたが、これまた出来た隙間で疲れる...
最終的には背筋がおかしくなる訳ですが、これはアルカンターラとレザーの境界線が存在するため、硬度の異なる素材からくるものだと思います。
これはリアシートにも同様のことが言える訳で...(;^_^A
走行距離も130,000kmを超えた今、わざわざシート交換に着手するのもいかがなものかと思ったりもしましたが、気になっていたレヴォーグの価格を知ってから一気に購入意欲も失せ、BPEアウトバックをとことん乗り潰してやろうと足回りのリフレッシュに続き、恐らく最終章となる弄りであろうシート交換に踏み切りました。
理想は RECARO Rodeodrive だったんですけど、もはや絶版モデルですし、仮に販売していたとしても手が届く価格帯ではありません。
中古でもいいからと思いオクで検索しても出玉は皆無...
ならば RECARO SR7F かと考えていたところ、BL/BPユーザーでは比較的施工例が多いGV/GR系の純正シートに換装することに決め(決定打となったのはNEW AGEさんが購入されたタンレザーシートでしたが・笑)、某オクの検索画面と睨めっこしていたところ、GRFアルカンターラ×レザーシートが目に留まり落札♪
写真を見る限り後期GRBかGVBのものだと思いました。前期はダークグレー×ブラックにシルバーステッチなのに対し、出品されていたものは全面ブラックに赤ステッチでしたから。
ただ、あくまで写真ですし、アイボリー内装にブラックのシートもいかがなものかと思い、当初はアイボリー生地に張替えも検討していたのですが、届いた現物は超美品♪
事前情報として、BL/BP系とGV/GR系はフロアが同じためポン着け可能であること・BL/BP前期モデルならばパワーシート用の電源カプラも加工無しで装着可能であること(前期は2極・後期は4極)・サイドエアバッグについてはカプラ形状が異なるためエアバッグキャンセラーで機能を停止する必要あり、ということでした。
シート交換作業を依頼すべくサービス工場に出向き、上記のことを説明したところ、初のダメ出しを食らい果ては今後の整備入庫も含めて検討させていただきたいとの返答。(何も言わずに依頼したらどうなったんでしょ?)
事前準備としてエアバッグキャンセラーを発注する訳ですが、出品者さんにいろいろ相談したところ、「BL/BP→GV/GRの純正シートに交換するなら変換ハーネスもございますよ」との回答。
”取付及び作動については自己責任”とのことでしたが、出品者さんの経験や施工例を伺ううちに「この人なら信頼出来る」と思い購入を決断!
後輩の工場で作業するハメになったものの、まさか私がDIYで行うことになろうとは思いませなんだ...(;^_^A
苦労したのは、カプラ類とシートベルトバックルの締結ボルトがあまりにきつくはまっていて外すのに手間取ったことです。
詳細は整備手帳をご覧ください。
さて、装着した印象としては「なかなか良いんじゃない♪」ってカンジ♪
おまけに車内に広がる新車の香り~♪(爆)
あ、シートレールカバーはBL/BP用のものでは合いませんので発注、アイボリーが在庫無しとのことで入荷待ちです。
そうそう!
帰宅する途中にサービス工場に立ち寄ったところ、「すべて正常に機能している(警告灯などが点灯していない)し純正部品のシートなので、今後も引き続き対応いたします」とのこと。
要は作業自体は行えないが、持ち込まれた車両が正常に機能していれば拒む理由は無いとのことで、担当フロント(YA5乗り)さん「座らせていただいてもよろしいですか? 乃亜さん、これ私も欲しいっ!」ってどんだけ態度変わるんですか...(;^_^A
みなさんもレポートされていますが、純正に比べて2~3cmほど着座位置が上がります。
低く構える純正と比べると、ふつうの車に乗り換えた気分になるかも?
ただ、前方視界はスッキリするので運転は楽になります。
まだ近場しか走っていませんが、シートバック高が増したために首~肩への負担は劇的に減ります。加えてシートバックは立ち気味になり正しい運転姿勢になります。
生地の分け方が適正なため背中の疲労感も解消!
アルカンターラの面積が増したため、ブラックなのにこの暑さでも蒸れません♪
見た目はいかにもなGV/GR系の純正シートですが、サポート性や乗降のしやすさといった点では、BL/BP系の純正シート以上に遥かにコンフォート寄りで疲れないシートです。
スポーツシートを期待して購入されるなら、候補から外すことをオススメします...(;^_^A
胴長短足&短手という私の体型にシートポジションを合わせた場合、ステアリングにテレスコ機能が着かないために、どうしてもシートは前寄りかつシートバックは起き気味になるんですけど、そこに嬉しい誤算がありました♪
リアシートの膝前スペースが拡大され、かつ若干シートレール高が上がっているために前席下へのつま先空間も拡大♪
これならもう「リアシート狭くない?」などと文句が出ることもないでしょう。
唯一、ヘッドレストまで一体成型された巨大なシートバックにより振り返った際の斜め後方視界がやや狭くなることと、リアシートに座る方にとっては前方視界の悪化とブラックというカラーからくる閉鎖感に不満の声が出るかもしれません。
今後様々なシーンを過ごし、考察と検証をまとめたいと思います。
当初の『疲れないシートを求めて』というテーマからすると良い買物が出来たかな♪