<前半>
前半は岡山ブルーラインを西に進み、金甲山、鷲羽山スカイラインといった瀬戸内海沿岸の峠を走り、後半は星の里街道で北上し、かぐら街道を西側からアタックし、観光として井倉洞へ。
<後半>
井倉洞を観光・散策してから、奥吉備街道といった広域農道をアタックし、岡山国際サーキット近くを通って、中国道作用IC付近をゴールとしました。
■エントリー車両
○GR86 水色号
年1回の頻度で参戦の水色号。
カップカーと同じ215の17インチ(71RS)という自分なりのレギュレーションは継続中のようです。
普段は岡山国際サーキット等を舞台に鍛錬中。
○レガシーB4(BL5) ぎゃんぐ号
カタギ感あふれるレガシーで群馬から帰省しつつ参戦。
NAなので少しでも加速できるようにと、ミッション、リアデフを降ろしてまでファイナルのギア比変更をしたが、バックラッシュ調整に失敗。
ミッション、デフを再度載せ替えるという荒行の末、参戦にこぎつけた。
そんな気合の注入度合とは相反する普通な外観です。
○86(ZN6)2ドアハチロク号
走行21万キロ。
今年やった事はAFセンサー、O2センサー、クラッチマスターの予防保全のための交換と、GR86(ZN8)用のオーバーパイプとマフラーにより排気系のバージョンアップなど、地味系です。
○GRB銀インプ AMMY号
NBロドスタとGRBを使い分けていますが、今回は小綺麗になったGRBインプで参戦。
どんな駆動方式の車も操るベテランドライバーです。
こちらも走行20万キロオーバー。ターボ車の割にはよくもつエンジンです。
○GDAインプ Choop号
ワンオーナーで乗り続けてきたが、ついに今回のツーリングがラストラン。
接近戦バトルを繰り広げてきた証である跳ね石を喰らいまくったフロント廻りも見納めか。
ニューマシンが楽しみです。
○GDBインプ けんとっと3913号
前回の大台ケ原ツーリングはパワステトラブルに見舞われていたようですが、今回は修理して参戦。
他のマシンは軒並みハイグリップラジアルを装着している中、BSのポテンザ アドレナリンという、グリップがやや落ちるスポーティ系タイヤを装着。
最後尾で殿(しんがり)を勤めてもらいます。
○GVBインプ 初参戦
四国から遠路参戦。
GDBのけんとっと氏のシャブ(自動車部)仲間。
岡山国際サーキットを走っているとのこと。
同じ世代のGRBはハッチバックで、こちらGVBはセダン型。
発売当初は、
「セダンの方が剛性が高い」や、
「いやいや、鬼のようにロールバーと溶接で補強するのでハッチバックでも剛性がでる」とか、
「ハッチバックのGRBの方がリアのオーバーハングが短く、狭いコースで横を向けやすい」など議論されていたのを思い出します。
以上、ワインディングもサーキットも走る7台で進撃していきます。
■SS1 県道463号長谷小串線 7.5km
岡山県南部の瀬戸内海に位置する人工的に繋がった児島半島を東から西へ横断する峠道をシェイクダウンを兼ねた1本目としました。
前半は2車線・急こう配のヒルクライムです。
路面は荒れ気味で、サーキット用の足回りではストロークが足りない感じでしたが、なかなか走り応えのある道でした。
三頂山が最高峰付近で、ここを過ぎて西側の下っていくルートは1.5車線のタイトな道なので、対向車に注意しながら下ります。
■SS2 金甲山 4.5km
この地域では有名な走り屋のスポット。
20年近く前に、AE86で遠征に来たことがありました。
かつては山頂にレストハウスがあって、賑わっていたそうですが、1988年の瀬戸大橋の開通で客足が減少。
さらに産廃処分場が出来てダンプカーが往来し、夜には走り屋スポット化したことから、あえて補修を行わないといった行政対応のため舗装は荒れ放題になったようです。
SS1,SS2とも舗装状況が悪いので、ノーマルのようにストロークする足回りが良さそうでした。
山頂付近で休憩。
走り屋スポットらしいブラックマークとタイヤカスだらけです。
人の車をおかずにしながら、クルマ談義が止まらない。
次のSSに向けて、のどかな海沿いを西に移動していきます。
■SS3 鷲羽山スカイライン 16.9km
観光用道路として1970年に開通し、1995年に無料開放。
元は有料道路だったので、コースレイアウトは抜群です。
今回は南側の鷲羽山ハイランド付近からコースインし、北上していました。
速度も乗ってしまうので、やらかすと大変なことになりそうなコース。
ネズミ捕りも行われているらしいので、安全運転で行きます。
下りのストレートエンド、右コーナー手前のブレーキングポイントにギャップがあったりして、全開アタックした場合、ジャンプしてクラッシュしそうな箇所もありました。
■SS4 星の里街道 16.8km/22km
スタートとゴールが曖昧で、南側から北上していきましたが、前半は交通量が多く、快適とはいえませんでした。
後半から交通量も少ない快走路がありましたが、おそらく星の里街道を右折して、岡山県西部総合開発基幹道路という道から国道313に入っていたようです。
本来の星の里街道の全区間だと22kmほど走れたかと思われます。
■SS6 かぐら街道 27.2km
高梁市の高原を東西に走る、備中中部広域農道。
今回は西の端、県道33号からコースインして東へ向かいました。
西側の前半は勾配のあるヒルクライムで、「峠道」という印象ですが、後半は丘陵地帯の緩やかなアップダウンを繰り返すワインディングロード。
コースレイアウト、路面状況、距離、交通量からして、この地域のワインディングとしてはトップクラスです。
コース内には観光スポットはなく、「ただ走るためだけの道」という点に好感が持てます。
交通量も少なく、かなりロングな極上ワインディングを堪能できました。
■井倉洞
岡山県新見市にある大鍾乳洞を探検します。
その前に生命(いのち)の源であるソフトクリームを補給します。
全長1200m、高低差90mとのことで、アップダウンの階段もあり、体力を使います。
中の温度は年間通じて15度程度。
かなり涼しい、神秘的な空間でした。
結構歩いて疲れるので、休憩は暑い外ではなく、鍾乳洞内で休憩してから外に出るのが正解です。
■SS5 県道50号北房井倉哲西線 20.5km井倉洞(新見市)から備北ハイランド横を抜けて、真庭市方面へのルート。
スリリングなタイトヘアピンが連続するヒルクライムから始まります。
対向車がまあまあ走っていたので、ガッツリ走るというよりは、クルージングを楽しむ程度で。
■SS6 奥吉備街道 42km
交通量は少なく、距離も42kmと半端ない超絶快走路。
3速・4速でずっと走っていられます。
休日にもかかわらず、ほぼクリアラップが取れました!
ロングストレートが多く、速度が乗りすぎて危険なコースレイアウトなので、アクセル全開は止めるべきです。
距離が長いので、集中力を切らさず、クルマの動き、対向車、路面状況に注意しながら、極上の道を味わいました。
広域農道の魅力は国道でも県道でもないので、地図上は道に色がついておらず、目立たないことで、一般車の流入が少ないことです。
できれば人に知られず、存続していってほしい道路です。
ここからは国道484号を東に向かいます。
■県道426号~八塔寺ふるさと村 20.5km最後に岡山国際サーキットの北側を東西に走る苦行の道。
なかなかの「険道」で、夕闇が迫るなか、クルマ1台がやっと通れる狭い。
落石がないのがせめてもの救いでした。
二度と通りたくない道です。
ここを抜けると日本の原風景が残る「八塔寺ふるさと村」に到着。
中国道作用IC前の「ドライブイン まこと」で夕食をいただきました。
平成・令和など無かったかのような昭和感が残るお店ですが、メニューは豊富で値段も手ごろでした。
今回はここがツーリングのゴールとなりました。
ゴールといっても自宅まで100km以上あり、今回の総走行距離は615km。
走・観・食を楽しみ、いい夏の思い出になりました。
次回は秋に日本海の魚介系を食べるツーリングがいいかな、と思案中です。
おわり。